オーナー 三田村倫宗さん、店長 菊池祐介さんインタビュー

湘南の魅力がオープンのきっかけ/ラ・バレーナ(神奈川県)


神奈川県藤沢市は相模湾に面した湘南地域最大の街。江ノ島や鎌倉も近く観光スポットとしても人気だ。JR「藤沢」駅南口から徒歩約1分という距離にある「ラ・バレーナ」は本格イタリアンが気軽に食べられる人気店。2015(平成27)年にはミシュランビブグルマンにも選ばれた知る人ぞ知る名店だ。そんな「ラ・バレーナ」のオーナー三田村倫宗さんと店長の菊池祐介さんにお店のこだわりや、藤沢の魅力についてお話を伺った。

趣味で通い続けた湘南が好きになり藤沢へ移住。

――藤沢でお店を始めたきっかけについて教えて下さい。

三田村さん:私は北海道出身でして、家業のとんかつ店の跡を継ぐために料理の勉強の為に上京しました。料理学校に通っていた頃からウィンドサーフィンが趣味で、湘南の海をよく訪れていました。東京から湘南に通ううちにだんだんと湘南の魅力に取り憑かれるようになりまして…、23歳の時に生活スタイルも職場も住居もこっちにしよう!と決めて藤沢に移住しました。当時まだ若かったというのもありましたが、自然な流れで決めちゃった感じでしたね。

(左から)菊池祐介店長と三田村倫宗オーナー
(左から)菊池祐介店長と三田村倫宗オーナー

お店名物の揚げピッツァ
お店名物の揚げピッツァ

ガラスボトルのディスプレイ
ガラスボトルのディスプレイ

その頃はフランス料理が全盛だったのですが、イタリア料理があることを知り興味を持ち始めまして、鎌倉でイタリアンのシェフをしていました。最初は独立するつもりはなかったのですが、たまたまこのビルのテナント募集を見かけまして、社会勉強の為にもと、大家さんに話を聞きに行ったのがきっかけです。当時藤沢で私のような新参者が1階のテナントを借りることは至難の技で、ほとんどが家族や身内同士で借りられてしまう状態。ここも駅から近くとても良い物件だったので難しいかなと思いましたが、藤沢には土地勘もありましたし、幸い大家さんにも気に入っていただいたので、北海道には戻らずにここでイタリアンの店を出すことに決めました。私が29歳の時です。

地元の素材が生きるこだわりの本格イタリアン。

――「ラ・バレーナ」のコンセプトについてお聞きします。

三田村さん:「ラ・バレーナ」はイタリア語で“鯨”を意味します。鯨って大食いですよね。私が海好きというのもあるのですが、ワイワイガヤガヤと居酒屋感覚で気軽に来て、いっぱい料理を食べてもらいたいなあと思いまして名付けました。当店ではイタリアらしい料理にこだわり、流行りのインスタ映えするような凝った盛り付けをするのではなく、シンプルで滋味深く、また食べたくなるような料理を意識しています。素材や調味料は質の良いものをセレクト。野菜は有機農法で育てている地元・藤沢の「にこにこ農園」産を使用、パンはこちらも藤沢にある「マダムルージュ」にイタリアのパン「フェラレーゼ」を作っていただいています。肉や魚は、茅ヶ崎にある「斉藤牧場」のちがさき牛や相模湾で獲れた新鮮なものを、調味料やオリーブオイルはインポーターが仕入れたものを目利きしてこだわり抜いたものを使用しています。

野菜は有機農法で育てた地元農園産のものを使用
野菜は有機農法で育てた地元農園産のものを使用

壁に飾られたプレート
壁に飾られたプレート

18歳から料理の世界に飛び込んだ三田村さん
18歳から料理の世界に飛び込んだ三田村さん

ドリンクのお勧めはもちろんイタリアンワインです。常時7種類のワインを料理や好みに合わせて選んでいただけるようにご用意しています。当店の人気メニューは、「ナポリのあげピッツア」と「ちがさき牛のタリアータ(ステーキ)」ですね。ちがさき牛は旨みたっぷりで脂っこくなくさっぱりと食べられると、お客様からの評判がとても良いですよ。当店のお客様の年齢層は20代から60~70代までと幅広く、会社員からファミリー層までたくさんの方にご来店いただいています。歓送迎会や新年会などのパーティーでの利用も多いですね。

クレープ店もオープン!経営者としての新たな挑戦。

――現在は菊池さんが店長として活躍されているとお聞きしました。

三田村さん:はい。私がずっとこの店でやっていくのも一つの方法だったのですが、2年前に江ノ島にクレープ店「CREPE STAND」をオープンさせたのをきっかけで、今までよりも経営者的な立場にシフトするようになっています。もちろん私自身料理は大好きですので、現在も料理の勉強や商品開発には携わり続けています。菊池に店長を任せようと思ったのは、彼の性格がすごく真面目で人として信用ができるところ。丁重で優しい柔らかな接客が魅力だと思ったからです。今では菊池さんに全面的に店を任せていますし、今後の成長にも期待しています。とても頼り甲斐のあるパートナーですね。

カラフルで陽気な空間に、気持ちも明るくなる
カラフルで陽気な空間に、気持ちも明るくなる

イタリア料理の本など
イタリア料理の本など

「人材がしっかりと育って店を守っていくことも重要」と三田村さん
「人材がしっかりと育って店を守っていくことも重要」と三田村さん

白を基調とした店内
白を基調とした店内

三田村さんと菊池さん
三田村さんと菊池さん

丁重で優しい柔らかな接客が評判の菊池さん
丁重で優しい柔らかな接客が評判の菊池さん

他店とは違う新しい風を店づくりを取り入れたい。

――今後は「ラ・バレーナ」がどのようなお店になって欲しいとお考えですか?

三田村さん:この店は私が20代の時、周りにイタリアンの店が無い頃に始めたのでバイブル的な存在であったと思います。今は若いシェフ達が次々と独立し、イタリア料理店が乱立。賑やかになる一方で、どの店も何だか似てきてしまっている状態なのではと危惧しています。まだその答えには辿り着けてはいないのですが、新しいこと、他とは違うことをやりたいと思い、日々勉強をしています。「ラ・バレーナ」は、これからも人材がしっかりと育って店を守っていくことも重要。新しいものを柔軟に取り入れてお客様により喜んで頂けるような店になって欲しいと思います。クレープ店は店自体の可能性、江ノ島の可能性にも手ごたえを感じていますので、新たなブランドとして伸ばしていきたいと思います。今後に是非ご期待ください!

「ちがさき牛のタリアータ」
「ちがさき牛のタリアータ」

清潔感のあるさわやかな白が好印象
清潔感のあるさわやかな白が好印象

厨房の様子
厨房の様子

オン・オフのバランスが取りやすい住みやすい街。

――最後に藤沢の魅力について教えて下さい。

三田村さん:街には公園が多いのが特徴で治安が良く住みやすいです。アクセスは、東京方面へも伊豆方面に行くのも便利。何よりも海がある、江ノ島がある、鎌倉があるのが湘南の魅力です。オンとオフのバランスが取りやすい、とても良い街ですね。近年、藤沢は飲食店がとても増えて和洋中共に魅力的な店が多く、食事の選択肢がありより楽しい街に発展しています。ぜひ藤沢へお越しください。

La Balena (ラ・バレーナ)

オーナー 三田村倫宗さん、店長 菊池祐介さん
所在地:神奈川県藤沢市南藤沢22-14 アツタビルB1
電話番号:0466-28-2825
URL:http://www.tavernabalena.com/
※この情報は2018(平成30)年4月時点のものです。

湘南の魅力がオープンのきっかけ/ラ・バレーナ(神奈川県)
所在地:神奈川県藤沢市南藤沢22-14 アツタビルB1
電話番号:0466-28-2825
営業時間:ランチ(金~日曜日、祝日)11:30~15:00(L.O. 14:00)、ディナー17:30~23:00(L.O. 22:00)
定休日:月曜日(祝日は翌日)
http://www.tavernabalena.com/