企画・広報グループ主任 根内麻衣さんインタビュー

東京湾の多彩な表情を味わう特別なひととき/東京湾シンフォニークルーズ(東京都)


東京の“海の玄関口”として知られる「竹芝ふ頭」に隣接する、「日の出ふ頭」。この「日の出ふ頭」に係留されている数々の船の中でも、最も大きく目立つ船が、「株式会社シーライン東京」の所有する豪華レストランシップ、「シンフォニークラシカ」と「シンフォニーモデルナ」の2隻だ。同社を訪ね、「東京湾シンフォニークルーズ」の魅力やお勧めの利用シーン、クルーズ運営と関わりの深い竹芝・東京湾岸エリアについてお話を伺った。

優雅な時間を身近に感じさせてくれるベイクルーズ

今回お話を伺った「株式会社シーライン東京」広報担当・根内麻衣さん
今回お話を伺った「株式会社シーライン東京」広報担当・根内麻衣さん

――まずは、「東京湾シンフォニークルーズ」の概要と、レストラン船の特徴をお聞かせください。

根内さん:弊社「シーライン東京」は東京湾のレストラン船を運営している会社で、船は「シンフォニークラシカ」と「シンフォニーモデルナ」の2船を所有しております。「クラシカ」は1989(平成元)年から就航している船で、定員は約450名、これに対して「モデルナ」は1992(平成4)年に就航した船で、定員は約600名となっております。ちなみに、船名については以前大きなリニューアルをした際に、現在の名前に変更しております。

東京湾をクルーズする「シンフォニーモデルナ」
東京湾をクルーズする「シンフォニーモデルナ」

――2隻はどのように使い分けられているのでしょうか?

根内さん:一般の方が利用されるのは主に「モデルナ」になり、ランチ、アフタヌーン、サンセット、ディナーの毎日運航しているクルーズはこちらの船になります。対して「クラシカ」は、結婚式やパーティーなどの際に、チャーターとしてで利用いただくことが多い船です。ただ基本の造りが大きく異なるわけでは無いので、状況に応じて入れ替えるという場合もございます。

――船名や各部屋に、例えば「コンチェルト」「メヌエット」など、音楽にちなんだ名前が付けられていますが、実際に演奏を聞きながら食事を楽しめるそうですね。

根内さん:はい、「サンセット」と「ディナー」の2つのクルーズは、コース料理の会場で毎回ピアノの生演奏を行っています。ほかにも、クルーズの着岸の30分程前から「ミニコンサート」を開催することもあり、内容は日によって変わりますが、歌やサックスの演奏など、フリースペースを使って皆様に楽しんでいただいています。

コース料理を楽しめる、船内レストラン
コース料理を楽しめる、船内レストラン

――毎日4回のクルーズについて、詳しい内容を教えてください。

根内さん:クルーズは年中無休で、毎日4便、「ランチ」「アフタヌーン」「サンセット」「ディナー」の運行をしています。「アフタヌーン」以外は、およそ2時間半程のコースで、基本的には、コース料理とセットとなります。お食事は、幾つかある中から選んでいただきますが、フレンチのコースが主で、イタリアンや和食のコースもございます。一番人気はやはり「ディナークルーズ」です。

絶景はもちろん、一流のコース料理を堪能できる ※イメージ
絶景はもちろん、一流のコース料理を堪能できる ※イメージ

また、コースの内容はフルコース、セミコース、食材をグレードアップしたコース、窓側席指定のコースなど、様々な内容でご用意していますので、ご予算や目的によって使い分けていただけます。お酒を飲む方には、飲み放題におつまみをセットしたプランもご用意しています。

「アフタヌーンクルーズ」については、15時から50分間のショートクルージングになっており、ケーキやクロワッサンなどの軽食や飲み物だけという方や、乗船のみのチケットもご用意していますので、気軽に楽しんでいただける内容になっています。

どんなシーンでも魅力的に演出する航路とクルージングプラン

――クルーズはどんなシーンで使われることが多いですか?

根内さん:ご友人同士やデートなどのご利用はもちろんですが、やはり結婚記念日や誕生日などの記念日にいらっしゃる方は多いですね。それ以外にも、ご家族のお祝いごと、会社関係や学校関係の送別会など、といった利用も多いです。また「恋人の聖地」として、プロポーズでのご利用が多いですね。

海風を感じる開放的な船内・デッキ
海風を感じる開放的な船内・デッキ

――「恋人の聖地」に選定されている理由を教えてください。

根内さん:ディナークルーズの航路が弊社オリジナルの航路で、地図を見ていただければ一目瞭然なのですが、ハートの形をしています。「ランチ」と「サンセット」のクルーズについても同様にハートのような形の航路になっています。
こうしたこともあって、「NPO法人地域活性化支援センター」が全国の観光地域の中からプロポーズにふさわしいロマンティックなスポットを選定する「恋人の聖地プロジェクト」において、シンフォニークルーズが「恋人の聖地サテライト」に選んでいただきました。今のところ、なんと“プロポーズの成功率100%”となっています。弊社の「シンフォニーウェディング」では、プロポーズの演出をお手伝いするプランや、海上ならではの景色の中で結婚式を挙げること「海婚」などのオリジナルプランで、皆様の特別な瞬間をサポートさせていただきます。

ハートのような形を描くロマンチックなクルーズ航路
ハートのような形を描くロマンチックなクルーズ航路

――通常のクルージング以外に、スペシャルなクルージングや、イベントなども行っているそうですね。どのようなものがあるのか、教えていただけますか?

根内さん:例えば、クリスマスには生演奏のジャズコンサートを楽しんでいただけるクルーズ、年末年始には初日の出を見るクルーズや、お正月の雰囲気と食事、景色も楽しめる「パノラマクルーズ」というものを開催していまして、例年ご好評いただいています。ほかには、年に1、2回「大航海クルーズ」という6時間のロングクルージングを行っており、「海ほたる」の近くや横須賀の辺りまで行って、お食事も2回楽しんでいただけます。少し変わったものですと、「真夜中のピクニック船」として、深夜12時に出港しデッキで星を眺めたり、早朝からヨガで体を整えて朝8時頃に港に戻ってくるという企画も過去に実施しました。

新たな企画やイベントによって、何度でも楽しめる
新たな企画やイベントによって、何度でも楽しめる

――ユニークなプランが多く、リピーターの方も飽きさせませんね。

根内さん:そうですね。実際、6時間の「大航海クルーズ」などはリピーターの方が多いです。発表されていない時点でも、「今度はいつやるの?」といったお問い合わせをいただいたりします。弊社としても、いろいろなシーンで乗りに来ていただきたいと思っていますので、今後も新しい企画をどんどん考えていきたいです。

見慣れた東京湾を、新たな角度から体感できる魅力

――東京湾をクルーズする魅力とは何でしょうか?見どころなどもあれば教えてください。

根内さん:やはり、すべてのクルーズで「レインボーブリッジ」の下を通るということと、「アフタヌーンクルーズ」以外では、さらに先の「東京ゲートブリッジ」の下もくぐれるというのが、一番の見どころかと思います。また、「ディナークルーズ」限定で、「東京ディズニーリゾート」の花火もちょうど見られる時間と航路になっていますので、そちらを楽しみにされている方も多いですね。

夜のレインボーブリッジを通過するクルーズ船
夜のレインボーブリッジを通過するクルーズ船

――最後に、竹芝た東京湾岸エリアでは昨今多くの新施設が立ち上がり、現在も多くの開発が進んでいますが、これからの街の発展に期待することは何ですか?

根内さん:近年では「ウォーターズ竹芝」、「東京ポートシティ竹芝」などができて、竹芝の街は、より華やかになってきていますね。今後についても、近接するエリアで「芝浦一丁目計画」によって大きなビルができると聞いていますので、更なる変貌も楽しみです。

ウォーターズ竹芝
ウォーターズ竹芝

また、コロナ禍の現在は海外からのお客様がゼロになってしまっていますが、今後状況が落ち着けばまた増えてくると思います。そういった中で、竹芝は空港にも近い場所ですから、観光にも、ビジネスにも適した街として、人気の場所になっていくのだろうな、と思っています。また国内に目を向けても、竹芝は「浜松町」駅も含めて考えれば、全国から非常にアクセスが良い場所です。今後、「浜松町」駅と「竹芝」駅がデッキで結ばれる予定もありますので、国内外を問わず多くの方にとって、竹芝はますます便利に、魅力的な街になっていくことを期待しています。

弊社としても、そうした街の変化に合ったクルージングプランなどを積極的に企画し、情報発信を行い、“竹芝でクルージング船といったらシンフォニー”と言っていただけるようにしていきたいと思っています!

根内麻衣さん
根内麻衣さん

東京湾シンフォニークルーズ

企画・広報グループ主任 根内麻衣さん
所在地 : 東京都港区海岸2-7-104
電話番号:03-3798-8101
URL:https://www.symphony-cruise.co.jp/index.php
※この情報は2021(令和3)年6月時点のものです。

東京湾の多彩な表情を味わう特別なひととき/東京湾シンフォニークルーズ(東京都)
所在地:東京都港区海岸2-7-104
電話番号:03-3798-8101
https://www.symphony-cruise.co.jp/index…