管理・運営 コアゼユウスケさんインタビュー

『出会いと発見』を信条に、人とモノの橋渡しを続ける/ARUYO ODAWARA(神奈川県)


「小田原」駅から徒歩5分ほどの場所にある「ARUYO ODAWARA」は、仕事も暮らしもまるごと本気で楽しみたい人のためのクリエイティブワークスペース。また、ワークスペースとしてだけでなく、人と人、人と企業のつながりも支援している。小田原に居を構える方はもちろん、都内からの利用者も多いという。

今回は「ARUYO ODAWARA」を管理・運営するコアゼ ユウスケさんに、事業内容やこだわり、小田原エリアの暮らしの魅力について伺った。

インタビューに応じてくれたコアゼさん
インタビューに応じてくれたコアゼさん

小田原らしさを大切に、ARUYOで繋がるコミュニティの輪

――まず初めに、「ARUYO ODAWARA」で行っている事業について教えてください。

コアゼさん 「ARUYO ODAWARA」は、仕事も暮らしも本気で楽しむ大人をターゲットとしたコワーキングスペースです。また、神奈川県と小田原市の起業・創業支援や、事業相談などビジネスにまつわる様々なサポートを行っています。事業相談に関しては「老舗の商店がお店をリノベーションしたいから、知見のある人を紹介してほしい」「喫茶店をやりたいので、空き物件を探している」といったローカルならではの相談にのることも多いです。

「ARUYO ODAWARA」外観
「ARUYO ODAWARA」外観

――小田原というエリアで事業を開く際に気をつけた点はありますか。

コアゼさん 「小田原らしさ」を出すことを大切にしました。立ち上げメンバーで議論を重ねる中で、小田原というエリアは歴史、文化、産業、自然、海、山、温泉となんでもそろう魅力の詰まった街だなという結論に至りました。

あらゆる資源が『ある』まちと、人々の心の中にすでにある『ある』想いや可能性を引き出して、繋げたい。その理念が『ARUYO(あるよ)』という名称にも込められています。

エントランスには「ARUYO ODAWARA」の理念が刻まれている
エントランスには「ARUYO ODAWARA」の理念が刻まれている

――利用者の方はどのような方が多いのでしょうか。

コアゼさん 年代に関わらず、「何かを始めたい」ときっかけを探している人よくいらっしゃいます。業種は経営者やエンジニア、クリエイターなど様々で、世代は20〜30代がメインです。フリースペースでは異業種の利用者同士がよく雑談をしていて、そこから新しいビジネスに発展することも多いですね。月額利用は市内の方が大半ですが、中には東京から週3日通っている方もいます。

『出会いと発見』が生まれる「リビング」
『出会いと発見』が生まれる「リビング」

――実際に起業をサポートした事例を教えてください 。

コアゼさん 「ARUYO ODAWARA」では、神奈川県の起業支援プログラム「おだわらチャレンジプログラム」を開催しているのですが、昨年は5社以上が起業や神奈川県西地域で実証実験をしました。自然を活かした日本初の公衆テントサウナや、ジビエを使ったペットフード店、東京から気軽に遊びに来られるドッグランなど、小田原の自然や環境を活かしたビジネスが多いですね。

ARUYOならではの多彩なイベントも企画・開催

――「起業」や「暮らし」をテーマとしたイベントも多く企画されていますね。

コアゼさん 「ARUYO SNACK」や「ARUYO meet」などを企画・開催しています。

「ARUYO SNACK」は、様々な業界で活躍する起業家やビジネスパーソンをママ(マスター)として招待し、お酒を飲みながらスナック形式で色々な話をしていただくイベントです。「なぜ起業したのか」「どんなワークライフスタイルをしているか」などパーソナルかつディープな話題が多くなるので利用者同士の距離もとても近くなります。

「ARUYO SNACK」の様子
「ARUYO SNACK」の様子

「ARUYO meet」は「この人たち、一緒に話したら、何か面白いことが生まれちゃうかも・・・?」 そんなメンバーを集め、様々なテーマで深掘りしていく公開トークセッションです。やりたいことや起業に向けてどんな話が進むのかを疑似体験することで、より具体的に起業の流れをイメージすることができます。

また、こうしたイベントを企画する際には、あまりビジネスライクにならないように配慮しています。気軽に参加してもらうことを第一に、ハードルは可能な限り下げることを意識していますね。

イベント会場にもなるカフェスペース
イベント会場にもなるカフェスペース

――小田原市で起業をするメリットを教えてください。

コアゼさん 困った人がいたら手を差し伸べる、そんな人情味あふれる地域性が根付いていることでしょうか。事業にまっすぐな思いを抱いている起業家に対しては、「この人のためなら!」という感じでマッチングやサポートが円滑に進み、ビジネスに発展するケースが多く見受けられます。人口も20万人前後で、ビジネスをスタートさせるにはちょうどよい規模感だと思います。

こうした人情味あふれる地域性は、なんでもそろう暮らしやすい街であることの土台にもなっていると感じますね。

予約不要、ちょっとしたミーティングに利用できる「フリールーム」
予約不要、ちょっとしたミーティングに利用できる「フリールーム」

豊かな自然と都会の利便性の共存

――小田原市に住むとこんな良いところがある!というおすすめポイントはありますか。

コアゼさん 海に山、温泉など自然が豊かな一方で、東京まで電車一本で行ける利便性も備えている点でしょうか。私の子どもは海が好きで、早朝にのんびり海岸沿いを散歩することがよくあります。自転車で10分ほどの場所に海があるっていうのは魅力ですね。

食べ物も新鮮で美味しいものが多く、仕事とプライベートを両立したい人にはぴったりの街だと思います。

付近にある「御幸の浜海水浴場」
付近にある「御幸の浜海水浴場」

――子育て世代におすすめのスポットはありますか?

コアゼさん レジャー面で言うと「わんぱくらんど」、「生命の星 地球博物館」は楽しいですね。

ファミリーが多い地域性から、飲食店は子どもOKの店が多いと思います。中でも「MORI-MESHI 小田原」はおすすめです。座敷もあるので子育て世代も利用しやすいし、料理はどれも美味しいですよ。個人商店とチェーン店のバランスも良いと思います。喫茶店で例えると、友人・知人と利用するなら個人店に、仕事や読書に集中したいならチェーン店と使い分けがしやすいです。

「五感をフルに小田原を楽しんで」と語るコアゼさん
「五感をフルに小田原を楽しんで」と語るコアゼさん

――最後に、これから小田原エリアに住むことを検討されている方々へメッセージをお願いいたします。

コアゼさん 小田原は歴史に文化、グルメに自然とたくさんの魅力がある街です。一人ひとりにマッチするポイントが必ずあるので、自分のお気に入りスポットを楽しみながら探してほしいですね。

「ARUYO ODAWARA」コアゼ ユウスケさん
「ARUYO ODAWARA」コアゼ ユウスケさん

ARUYO ODAWARA

コアゼ ユウスケさん
所在地:神奈川県小田原市栄町2-12-10 SquareO2 1F
URL: https://aruyo.me/
※この情報は2023(令和5)年5月時点のものです。

『出会いと発見』を信条に、人とモノの橋渡しを続ける/ARUYO ODAWARA(神奈川県)
所在地:神奈川県小田原市栄町2-12-10 Square O2 1F
営業時間:10:00~22:00
休業日:日曜日、祝日、年末年始
https://aruyo.me/