最先端の科学と豊かな自然を教育にプラス。地域と共に歩む教育とは。/吾妻学園つくば市立吾妻小学校(茨城県)
つくば市吾妻エリアはつくばエクスプレスの「つくば」駅があり、研究学園都市の中心に位置する閑静で利便性の高い街。緑豊かな「つくば市中央公園」に隣接して佇む「吾妻学園つくば市立吾妻小学校」は、開校して40年以上地域に愛されてきた伝統校で地域からの信頼も厚い。同校を訪れ、奥谷雅恵校長先生と教務主任の内田卓先生に教育方針や吾妻エリアの魅力について伺った。
国際色豊かで本物の教育が身近にある街。
――「吾妻学園つくば市立吾妻小学校」について教えてください。
奥谷校長 「吾妻小学校」と「吾妻中学校」で構成される「吾妻学園」は、「桜村立吾妻小学校」として1979(昭和54)年に開校した歴史のある学校です。筑波研究学園都市の中心に位置し、吾妻1丁目から3丁目、天久保1丁目から4丁目、天王台を学区としています。
“未来に向かい、たくましく生きる児童の育成”を教育目標に、学びたくなる楽しい学園・学校を目指しています。教育関係や大学、研究機関に勤務するご家庭も多く、小学校の全校児童629名のうち外国籍の子供は約12~13%となり、英語圏はもちろん英語を使わないアジア圏出身の子供たちも多く在籍しています。日本語の習得が必要な外国籍の子供たちには、日本語のジェスチャーを交えながら指導をするなど、国際色豊かな学校ならではの工夫を凝らした教育を行っているのも特徴です。本校では、“学び続ける力”、“感じる力”、“なしとげる力”を身に付けさせたい三つの力として掲げ、小中学校が連携した教育を行っています。
内田先生(教務主任) 本校がある吾妻エリアは、大学やホールなどの文化施設、美術館、エキスポセンターなどがありアカデミックな雰囲気が特徴で、緑や公園が多く、子供たちの姿が多く見られます。エリア内の大きな交差点では歩道がデッキの上を通るので安全な通学路が確保され、子供に優しい街づくりになっています。教育面では、勉強だけをさせて点数を伸ばすために学校に通うというよりは、勉強はもちろん、勉強以外の様々なことにも経験やチャレンジをさせたいと考える親御さんが多いです。本校は小中一貫校ですが、「茨城県立並木中等教育学校」や「茨城県立土浦第一高等学校・附属中学校」、私立高等学校など近隣の中学校に進学を希望する児童も多く、教育意識の高いご家庭が多く見受けられます。
奥谷校長 吾妻エリアは「筑波大学」、「筑波技術大学」、「筑波学院大学」などの大学や各研究機関、さらには、研究学園都市のシンボル的な存在でもある「松見公園」、「中央図書館」、「中央公園」があり、自然に恵まれた文教地区です。美術館に行って本物の絵画を間近に見たり、プロの音楽家の演奏を聴いたり、研究機関で最先端の技術に触れたりすることが可能なのは、吾妻エリアならではの特徴です。交番が目の前にありますので、毎朝警察官が巡回して何かあればすぐ駆けつけてくれるなど安心・安全も確保されています。付近には公園や緑が多いので、カワセミや様々な鳥を見ることができ、秋にはどんぐり拾いもできます。
先進のICTと豊かな自然環境を生かした学びがいっぱいある!
――学校独自の取り組みについてお聞かせください。
内田先生 私は理科やプログラミングを担当しています。自然環境を生かした授業を多く行っていまして、校庭にある「ホタル池」ではつくば地区に在来の生き物の鑑賞ができますし、プールを使わない時には、水面でヤゴの羽化を体験できる授業を行っています。係活動や委員会活動には子供たちが自主的にICTを取り入れていまして、コロナ禍でなかなか集まれない状況でも、共同編集機能で動画を編集したり校内ポスターを作成したりしていました。
奥谷校長 「六年生を送る会」や「一年生を迎える会」、学校のPR動画作成でも各学年がタブレット端末を使って動画を撮影・編集をしています。本校はコロナ禍でも教育をストップさせないためにICT活用を積極的に行い、「Microsoft® Teams」 を使用して先生と児童をオンラインでつなぎ授業に役立てました。低学年でも学校探検の授業では各々がタブレット端末で写真を撮り、授業での発表や意見交換に利用しています。保護者への連絡事項がある時もアプリを使って随時配信していますので、連絡の確実性やスピードアップにつながっています。
課外活動にも力を入れていまして、ANB(吾妻ニューブラス)は「吾妻まつり」での演奏、合唱部との合同コンサート、またコロナ禍前は「吾妻中学校吹奏楽部」との合同練習に参加をするなど、精力的に活動しています。合唱部はNHKのコンクールにも毎年参加し、各方面で大きな実績を重ねています。
地域と一緒になって子供の成長をサポート。
――「日本語教室」の取り組みやボランティアについてお聞かせください。
内田先生 外国から編入してきた児童や日本語に慣れていない児童に「日本語教室」を行っています。身の回りや学校でよく使う言葉を中心に、「話す」「聞く」「読む」「書く」4技能の学習をします。習熟度によってマンツーマンや少人数授業を取り入れ、慣れてきたら、教科書の内容を学習していきます。日本語は、日本語担当の先生の他に、日本語ボランティア「風の会」にもサポートしてもらっています。
また、PTA中心にボランティア活動も盛んで、朝の通学時には交通安全の手伝いや、草刈りなど学校周辺の環境整備もご協力いただいています。読み聞かせグループ「はっぱのおうち」にも来ていただき、不定期で子供たちに読み聞かせをしていただいています。ボランティアへの参加は自由で、参加した保護者の方からは「学校内の様子が共有できる」「学校と一緒に子供の成長の手助けができて嬉しい」と好評です。
保護者のお父さんたちやOBで作る「おやじの会」では、「ホタル池」の環境維持や防災教室、防災キャンプの開催も行っていて、保護者など地域と連携した学校運営も本校の特徴と言えるでしょう。(※コロナ禍ではオンラインや日帰りキャンプで開催)
最先端の科学と利便性、自然が共存する暮らしやすい街。
――最後に、お二人のおすすめスポットと、これから吾妻エリアに住む方へのメッセージをお願いします!
内田先生 「つくばエキスポセンター」のロケットがライトアップされて校舎の中からも見えるので、テンションが上がり毎日やる気をもらっています。「つくば市中央公園」の噴水もきれいで癒されますし、とても過ごしやすいです。「吾妻まつり」では地域の団結力がすごく、みんなで楽しもう!と思う温かい人たちが多く暮らす街です。
奥谷校長 クリスマス時期には駅前がライトアップされ、四季を通じて美しい景色を見ることができる街です。遊歩道が整備されていて、自転車に乗って緑を感じながらのんびりとショッピングや各施設を散策するのがおすすめ。つくば市は科学の街というイメージですが、たくさんの自然に触れることもでき、暮らしやすく便利なところも気に入っています。
吾妻学園つくば市立吾妻小学校
奥谷 雅恵 校長先生
川島 真由美 教頭先生
内田 卓先生(教務主任)
所在地:茨城県つくば市吾妻2-16
電話番号:029-851-7101
URL:https://www.tsukuba.ed.jp/~azuma/
https://www.facebook.com/profile.php?id=100034539236503
※この情報は2022(令和4)年5月時点のものです。
最先端の科学と豊かな自然を教育にプラス。地域と共に歩む教育とは。/吾妻学園つくば市立吾妻小学校(茨城県)
所在地:茨城県つくば市吾妻2-16
電話番号:029-851-7101
https://www.tsukuba.ed.jp/~azuma/
https://www.facebook.com/profile.php?id=..