心身ともにバランスのとれた成長を大切にする取り組み/瀬田インターナショナルスクール 代表 三角雅子さん
瀬田インターナショナルスクール
代表 三角雅子さん
心身ともにバランスのとれた成長を
大切にする取り組み
2001(平成13)年の開校より、アットホームな雰囲気のなかで心身ともにバランスのとれた子どもの成長を見守ってきた「瀬田インターナショナルスクール」。アートを取り入れた独自の教育スタイルで学びを促し、情操面の発達も大切にした取り組みが共感を集めています。インターナショナルスクールの代表として、また海外から訪れた子育て中のお母さんの身近な相談役として、奔走する三角雅子さんに日々の活動と二子玉川の魅力についてお話を伺いました。
まず「瀬田インターナショナルスクール」の開校のきっかけを教えてください。
ひと昔前のインターナショナルスクールというのは、ひたすらテストや勉強に専念するか、遊びを中心とした取り組みかといった“勉強”か“遊び”かの極端に偏った環境だったように思います。そこで、(1)社会性を養うこと、(2)自己の確立を促すこと、(3)年齢に応じた“体力的”な発達、そして(4)年齢に応じた“学力的”な発達の4つを目標に掲げ、心身ともにバランスのとれた子どもの成長を促す場所として、2001(平成13)年に「瀬田インターナショナルスクール」を開校しました。
当初は「世田谷区立瀬田中学校」の近くにありましたが、震災をきっかけに子どもたちがより安心して過ごせる場所として現在の場所にあらたに校舎を設けました。当校では1歳半から6歳までの子どもがともに生活をしていて、幼児教育の専門的な教育や実践経験のある先生方と一緒にアットホームな雰囲気のなかで1日を過ごしています。
それぞれの年齢ごとに具体的にどんな活動をしていますか? 1日の流れも含めて教えてください。
まず8時45分から9時までの登校時間から1日がはじまります。9時から9時15分にはいったんみんな揃ってあいさつをして、それから年齢ごとのクラスに分かれます。1歳半から3歳までのクラスでは生徒4人に対して先生1人が担当し、アートに触れる取り組みや、週に1回専任講師を招いた音楽のクラスや日本語のクラスも行っています。
また3歳から4歳のクラスでもアートを取り入れた取り組みを実践していて、「My dictionary」をひとりひとり制作しながらフォニックスを習得していきます。たとえば、「C」であればとうもろこし(Corn)の粒をCのかたちに貼り付けて、「F」であれば魚(Fish)に色とりどりのうろこを貼り付けて、楽しみながら学ぶことを大切にしています。
AからZまでの26文字を全部作り終えると、1冊の本にまとめてご家族の方にお渡ししているのですが、記念に残るわが子の作品として大変喜ばれています。
次に4歳から5歳のクラスになると、本を読みはじめます。パズルで単語を作るところからはじまり、文字の並びから音を理解して自分で本を読む楽しさを感じてもらいます。
そして5歳から6歳のクラスになると文章が書けるようになり、当校の教育のひと区切りとしてあらたな環境へと後押しします。この頃になると、先生1人に対して8人から10人の子どもがひとクラスになり、集団生活に慣れることを徐々に促していきます。
卒業後の進路はいかがですか?
近くにある「セント・メリーズ・インターナショナル・スクール」との関わりは?
現状として、インターナショナルスクールへ進学を希望する方と日本の学校へ進学する方とは半々といったところです。瀬田には幼稚園から小中高まである男子校の「セント・メリーズ・インターナショナル・スクール」もあり、そこへ進学する子どもも多くいます。
それと地域がら「半年後に出張が決まってしまって、現地での子どもの教育が心配」という相談を受ける機会も多くあり、「限られた時間のなかでフォニックスだけは完璧にしましょう!」と、当校でできることとご両親のニーズが合致して入学を決めるご家族もいらっしゃいます。
また「セント・メリーズ・インターナショナル・スクール」に通う子どもが、平日15時30分からの1クラス50分の「PRIVATE LESSONS」を利用して宿題を教わりに来ることも多く、英語や数学などの予習、復習にも経験豊かな先生が親身になって応えています。
そのほかに「瀬田インターナショナルスクール」ならではの特徴ある取り組みについて教えてください。
当校では“Hands on”、言わば自ら関わって実際にやってみる体験型の取り組みを重視していて、先日は「大豆プロジェクト」という“Project”を掲げて、「大豆から何ができるか?」をみんなで考えたり、その発育について学ぶところから、買い物、実際の調理に至るまですべてを子どもたちが主体となって行いました。
2、3ヵ月にわたって行ったこのプロジェクトでは、大豆を水に付けて豆乳を絞り、にがりをいれて豆腐を作ったり、最終的には大豆で何が作れるかというのを子どもたちが考え、味噌汁を作って食べました。“Project”の1から10まで関わって取り組むことで、子どもたちのプレゼンテーション能力を支える基礎づくりにつなげています。
また1年を通じたイベントも盛りだくさんで、春には「東京都立砧公園」でお花見をしたり、年に3回の音楽コンサート、農作物をみずから収穫する農業体験も取り入れたりしています。またハロウィンや年末のイベントも賑やかで、瀬田の住宅地を歩きながらハロウィンを楽しんだり、部屋の扉がおばけになったりしたこともありました。
最後に、学校のある瀬田の魅力についてお聞かせください。
二子玉川から歩いて10分ほどの距離にある瀬田は、下町の風情も残る落ち着いた雰囲気が特徴的です。ちょっと買い物をしたいときには、「玉川高島屋S・C ガーデンアイランド」まで歩いて行けますし、「二子玉川」駅の「二子玉川ライズ・ショッピングセンター」も便利だと思います。
それと子どもたちを連れて日本庭園のある「二子玉川公園」にお出かけすることもあり、環境にも恵まれていると思います。瀬田には「セント・メリーズ・インターナショナル・スクール」への進学を目的に引越して来る方も多いと思いますので、国際的な感覚も瀬田ならではの特徴だと思います。
今回、話を聞いた人
瀬田インターナショナルスクール
代表 三角雅子さん
住所:東京都世田谷区瀬田1-27-12
電話番号:03-5717-6769
http://www.seta-inter.com/
心身ともにバランスのとれた成長を大切にする取り組み/瀬田インターナショナルスクール 代表 三角雅子さん
所在地:東京都世田谷区瀬田1-27-12
電話番号:03-5717-6769
http://www.seta-inter.com/