地域の方々から愛されるお店づくりを/ヨークベニマル つくば竹園店 マスター店長 堀越康弘さん
地域の方々から愛されるお店づくりを
ヨークベニマル つくば竹園店(仮称)
マスター店長 堀越康弘さん
「つくば」駅前エリアから徒歩圏内、「大清水公園」向かいの敷地に建設が進んでいる「ヨークタウン つくば竹園」(仮)は、地上2階建てで、スーパーマーケット「ヨークベニマル」を核店舗としている複合ショッピング施設で、隣接するマンションと一体となって開発され、2015(平成27)年1月から2月のオープンを予定している。竹園店の開業指揮を担当している、竹園店マスター店長、堀越康弘さんにお話を聞くことができた。
※写真は一部を除き、谷田部店で撮影したものです。
来年2月に開業を控える「ヨークタウン つくば竹園」(仮)ですが、核店舗の「ヨークベニマル」のほか、どのようなテナントが入る予定なのでしょうか?
売り場全体の構成としては、食品が中心の店舗になっておりまして、「ヨークベニマル」部分については、食品と衣料品が入る予定です。このほか、テナントにドラッグストアが大きな店舗で入りまして、小規模な店では、惣菜や喫茶、サービスなどのお店が入ります。
今回は食品に特に特化したいということから、品揃えの幅を広げました。我々ヨークベニマルが食品の大部分を担当しながら、各テナントさんと協力し合い、多彩なジャンルの需要に応えられるよう、こだわりながら補強しあっていく予定です。
また、2階部分については、フィットネスクラブも入る予定です。こちらは、つくばの中心エリアにスポーツクラブが無いということから、要望があったものでして、2階のテナント部分がすべてフィットネスクラブになります。残りの部分は、共用の駐車場ですね。こちらはジャグジーも備えていますので、汗を流してから買い物やカフェを楽しんでいただく、という形で使っていただければと思います。
高層住宅に隣接した店舗は比較的新しいスタイルの店舗になるかと思いますが、居住者向けの特別な構造、サービスなどはあるのでしょうか。
こういった集合住宅に隣接、併設した店舗というのは、特に仙台市内にはこれまでも幾つかありまして、茨城にも水戸市内と数か所ありました。ただ、つくば市では比較的珍しい形かもしれませんね。
毎日ご来店いただけるように、接客の面でのサービスは考えていきたいと思っています。
マンションの施主であるタカラレーベンさんからは、居住者専用のカートを用意されると聞いておりますので、それを使って居住者の方は買い物をして、そのままマンションの入り口まで、カートをお使いいただけるようになるかと思います。
このカートに関してはマンション側で管理されるということですが、当店の「私のお買い物かご」のサービスと合わせますと、レジを通って袋詰めをしなくても、そのままカゴを持ってご自宅まで帰っていただくということが、容易にできるかと思います。
また、店舗部分については、軒下を通っていただけるように通路を設計しておりまして、雨の日でも極力濡れずに、マンションの入り口まで移動できるようになるかと思います。正面の入り口のほか、マンション側にも出入口ができますので、便利にお使いいただけるかと思います。
まだ検討段階ではありますが、マンションの居住者向けのサービスとして、ちょっとしたイベントや、ご試食会などを提案してみたいと考えております。
周囲には「カスミ」「西友」「イオン」「西武」など食品を扱う大型店が多く、激戦区となっていますが、他店舗との差別化のポイント、住み分けについて教えてください。
特に野菜、果物、魚、肉といった生鮮食品については、“食の専門家”として、充実した品揃えにしていきたいと思っておりますので、そこで差別化を図っていきたいと考えております。また、共働き世帯が多いという地域のライフスタイルに合わせ、惣菜についても充実した品揃えにしていきたいと思います。
生鮮食品については、それぞれの分野に専属のバイヤーを配置しまして、商品の質と鮮度、プライスレンジ(価格帯)についても、地域の皆様には満足していただけることを目指したいと思っております。また、セブン&アイグループの特徴として、プライベートブランドの「セブンプレミアム」がありまして、これは非常に人気が高いものですから、フルラインアップで揃えていきたいと思います。もちろん、「ナナコ」でのお支払いも可能です。
実は「つくば」駅前の「西武」も同じセブン&アイグループなのですが、西武は百貨店としての品揃え、我々はスーパーマーケットとしての品揃え、という点が大きな違いでして、商品によっては当然クオリティも違ってきますし、私達としては、スーパーマーケットとして極力プライスレンジを下げながら、良いものを提案していきたいと思います。
また、市内で採れた地場野菜の販売にも力を入れまして、現在この谷田部店でもかなりのスペースを割いていますが、竹園店でも地場野菜の販売に力を入れたいです。この辺りも大きな特徴になるのかと思います。
すべての「ヨークベニマル」で一貫しているポリシーに、「基礎商圏の吸引率を高める」という方針があるのですが、こちら竹園店につきましても、基礎商圏となります、1kmから2kmの範囲の方を想定して店作りを進めておりまして、食については「地域一番店」となれるよう、頑張っていきたいと思っております。
市街地にある店舗ということで、郊外型のヨークベニマル店舗と比べて、変えている部分などはあるのでしょうか?
郊外店ですとやはり、家族人数の多いお客様の割合が大きいですから、どちらかと言えば大型パックで、プライスレンジも低い商品が中心で、お盆や年末には、イベントに向けた商品が増えるなどの特徴があります。それが今回の竹園店のように市街地の店舗となりますと、家族人数が少なくなりますから、1人前、2人前という、「個食」に対応した商品が多くなりますし、惣菜にも力を入れている、というところはあるかと思います。
北側がペデストリアンデッキに接続しており、自転車などで来る方も多いと思います。駐輪場や駐車場、警備等の安全対策などついて、お聞かせください。
歩道についてはサイクリングやジョギングをされている方も多いですから、歩きやすく、自転車で通りやすいという環境を維持できるよう、定期的に整備や警備について、確認をしていきたいと思いますし、景観についても、歩道から店舗、マンションの敷地まで、同じ色と材質のタイルを使いまして、一体感をもたせられるよう、検討しているところです。
駐輪場については、今のところ無料のもので、車輪を固定できるような形を検討しています。駐車場については1階・2階ともに屋根の無い平面駐車場となる予定で、買い物以外で長時間利用される方がいると、買い物に来られたお客様の迷惑になりますので、「1時間半まで無料、それ以降は有料」ということで考えております。駐車場の入口は2か所を予定しています。
最後に、堀越さんがお感じになる、つくばエリア、竹園エリアの魅力についてお聞かせください
「ヨークベニマル」はもともと郡山の会社ですので、私も福島からここに単身赴任で来ているのですが、ようやく1年半が経って感じることは、「街がすごくゆったりとしている」ということですね。「つくばスタイル」という言葉もありますが、広々としていて、住んでみると自然が沢山あって、暮らしに豊かさを感じます。「暮らしを楽しむ」という意味では、とても魅力的な場所なのかな、と思います。今は単身で来ていますが、家族と一緒に住んだら、きっと住みやすいんでしょうね。
私自身は竹園の住民ではありませんが、竹園のあたりは比較的高所得の方が多い地域ですので、健康、安心、安全といったキーワードも大切になってくるのだと思います。私達もそういったお客様に対応できるように、きちっとした品揃えをしていきたいと思っています。
今回、話を聞いた人
株式会社ヨークベニマル つくば竹園店
マスター店長 堀越康弘さん
住所:茨城県つくば市竹園1-3
電話番号:029-850-0361
開業予定:2015(平成27)年2月
※記事内容は2014(平成26)年9月時点の取材を元に制作しており、今後変更となる可能性がございます。