桃山台インタビュー01

園・家庭・地域の連携を密にしてより良い環境を作る/吹田市立千里新田幼稚園 中村園長先生

大阪の市町村の中でも外部からの流入人口が増えている吹田市。大阪の都心部からも近く、特に緑や大きな公園も多い閑静な街並みの桃山台周辺は、子育て世代に人気のスポットになっている。吹田市では2015(平成27)年度から公立幼稚園の園区が無くなる制度が導入された。そのような中で公立幼稚園として異年齢学級保育など、独自の取り組みを行っている「吹田市立千里新田幼稚園」の中村園長に園の取り組みや特色についてお話をうかがった。

思いやりの心を育む保育

広い園舎
広い園舎

――まずは園の沿革と特色について教えていただけますか

中村園長:「吹田市立千里新田幼稚園」は1979(昭和54)年に開園して今年で38年目を迎えます。園・家庭・地域との連携を密にし、子どもを生き生きと育てるということを教育のモットーとしてきました。現在、園児は70名です。昨年度から吹田市では公立幼稚園の園区がなくなり、公立幼稚園の環境が少し変わりましたが、当園の基本理念は変わりません。保護者の方からの活動を積極的に受け入れていることです。最近では、日頃の園内での活動の様子をブログで紹介して、保護者の方に園での保育をお伝えしています。

――異年齢学級保育では、子どもたちの様子はどうでしょうか

子どもたちがのびのび過ごす園舎
子どもたちがのびのび過ごす園舎

中村園長:異年齢児学級のいいところは4歳と5歳の子どもが一緒に過ごすことで、入園したばかりの年中の4歳の子ども達に安心感が生まれているように思います。入園当初、慣れない環境で泣いている子どもも多いのですが、年長の5歳の子どもが一緒なので、お兄ちゃんお姉ちゃんがいるような雰囲気になり緊張感が和らぎます。また年長の子ども達は自分達が入園当時に年長の子ども達にお世話してもらったことを覚えているので、今度は自分達が年中の子ども達をお世話する番だという気持ちが芽生えます。こういう環境が歳の違った子どもどうしで、兄弟のように接することができるきっかけにもなり、思いやりの心を育むことができます。

総合信頼に基づいた「絆」の教育

「吹田市立千里新田小学校」の敷地内に位置する
「吹田市立千里新田小学校」の敷地内に位置する

――保護者の方々との連携について教えて頂けますか

中村園長:当園では年間を通して、保護者の方達が園内の行事に参加できる機会が多いです。こちら側から企画することだけでなく、保護者の方からの提案で行われる行事もあり、今日も保護者の方からの発案で開かれている古着の無料提供会が行われています。園内でも家庭の延長として親と子の絆や触れ合いができ、また先生と保護者、保護者と保護者のコミュニケーションも生まれます。

クリスマスイベントの様子
クリスマスイベントの様子

――年間行事を見ると食事を通じての交流を積極的に取り入れているようですね。

中村園長:食育に関しては近年において、重要視する施設が増えていますが、当園では作るプロセスから子どもたちに参加させる取り組みを行っています。小さな園庭があって、そこで採れた野菜を使い、調理も年長の子どもに包丁を使って食材を切る作業や、だんごを混ぜる作業も体験させています。ここでも年長の子どもが年少の子どものために作ってあげるというプロセスが入っていますし、まだ小さい園児に包丁を持たせる、というようなことも、普段から保護者の方と緊密な関係を築いて安心してくださっているからできることだと思います。

園庭で採れた野菜を使って子どもたちが料理する
園庭で採れた野菜を使って子どもたちが料理する

――親子で一緒に参加するイベントも多いようですね。

中村園長:「どろんこ参観」や「どろだんごづくり参観」では親と子で一緒になって遊ぶことを目的としています。土や水や砂という自然にある、形を自由に変えられるものを使って子ども達と一緒になって遊ぶ機会を作り、情操教育にも役立てることが目的です。どろだんごを作るのは簡単なようですが、実は奥が深く、大学教授が丈夫などろだんごの作り方を研究されているくらいなのです。意外と大人がハマることが多いですよ。「親子歯科検診」は歯科医の先生から教わったことを親子で考え、役立てるためのもの、「親子防犯教室」は警察の方に協力して頂いて、防犯について教えてもらっています。

――未就学児の子育て支援や、子育て相談について伺わせてください

広々とした園庭
広々とした園庭

中村園長:未就園児の子育て支援では「たまごクラブ」というものを、下の年齢制限なしの未就園児を対象に開いています。園の職員で遊びを考えて、ボランティアの方に協力していただきながら過ごしてもらうというものです。運動会や動物との触れ合い企画など、園の年間のいろいろな行事にも一緒に参加してもらっています。子育て相談は堅苦しく構えなくても、育児について不安に思うことや分らないことを、送り迎えの時でもいいので、職員と気軽に話してもらうという、ざっくばらんなコミュニケーションの一環という感じて行っています。

伸び伸びを育む緑多き地。桃山台

電車を眺める園児達
電車を眺める園児達

――園外活動では公園にも出掛けると思いますが、この辺りだと、どこの公園などに行かれていますか

中村園長:「千里中央公園」や「千里南公園」、「服部緑地」の北東端にある「ガリバー公園(いなり山児童遊戯場)」などですね。「ガリバー公園」は長いすべり台があって子ども達には人気があります。

※いなり山は「21世紀に残したい日本の自然100選」にも選ばれている「千里丘陵の竹林」の一部。

「服部緑地公園」
「服部緑地公園」

――桃山台エリアの子育て環境や、街の魅力について感じられていることがありましたら教えてください。

中村園長:御堂筋線と接続する道路(府道135号線)が拡幅されてから周辺が、それまでよりも、また綺麗になったと思います。緑や公園も多く、子どもを育てるのにはいい環境だと思います。地域住人の方は新旧混在のエリアもありますが連携もよく、地域の方の見守りなども行われていて、安心できる地域でもあると思います。不動産会社さんからも吹田周辺で、ということで探されている方にはよくおすすめされるとも聞いています。

園・家庭・地域の連携を密にしてより良い環境を作る「吹田市立千里新田幼稚園」
園・家庭・地域の連携を密にしてより良い環境を作る「吹田市立千里新田幼稚園」

千里新田幼稚園

園長 中村園長先生
所在地 :大阪府吹田市春日4-10-1
TEL :06-6386-9262
URL:http://www.suita.ed.jp/gak/kin/05-sinden/
※この情報は2016(平成28)年11月時点のものです。

園・家庭・地域の連携を密にしてより良い環境を作る/吹田市立千里新田幼稚園 中村園長先生
所在地:大阪府吹田市春日4丁目10番 1号  
電話番号:06-6386-9262
http://www.suita.ed.jp/gak/kin/05-sinden..