「ふれる」「かかわる」「つなげる」そして「ひろげる」 「全職員が全児童の担任になろう」が合言葉/柏市立田中小学校 校長 秋谷雅和先生


柏市立田中小学校 校長 秋谷雅和先生

「ふれる」「かかわる」「つなげる」そして「ひろげる」
「全職員が全児童の担任になろう」が合言葉

開発がすすめられている「柏たなか」駅の周辺は、田園地帯と便利な都市機能が調和するのどかで住みやすい場所だ。各駅停車を利用しても秋葉原まで36分、北千住まで26分と通勤にも非常に便利なベッドタウンでもある。そんな柏たなかにある田中小学校の秋谷校長先生に、この街の魅力を伺った。

田中小学校の概要を教えてください。

柏市立田中小学校
柏市立田中小学校

1873(明治6)年に、前身の大室小学校が開校していますので、そこから数えると2014(平成25)年で創立140年です。大きな校庭と充実した遊具、緑あふれる環境といった恵まれた学校のなかで子どもたちは伸び伸びと生活しています。1、4、5、6年は3クラス、2、3年は4クラス、特別支援学級1クラスで、全校生徒637名の編成です。

「ふれる」「かかわる」「つなげる」そして「ひろげる」を重点目標に置き、(1)学習指導の充実、(2)家庭や地域と連携した体験的な学習の推進、(3)「全職員が全児童の担任になろう」を合言葉に子どもに寄り添った指導、(4)子どもの事故防止や環境整備などの安全・安心への努力、この4つを教育目標としています。

特徴的な取り組みなどはありますか?

田中小の5年生は、300坪もの田んぼに田植えをし、秋には収穫を行っています。これはJA市川さんと連携しながら、地域の大規模農家である染谷さんのご協力をいただいて、毎年行っています。300坪もあると稲刈りだけでも午前中いっぱいかかる位の大仕事で、出来上がったお米はオリジナルの袋に入れて、自宅に持ち帰ります。自分の植えた苗が黄金色の稲穂をつけ、それを刈り入れる時の子どもたちの充実した笑顔は印象的です。

柏市立田中小学校
柏市立田中小学校

秋に開かれる農協まつりでは、このお米を釜で炊いて、子どもたちがおにぎりを握ります。それを販売し、その収益を被災地に寄付しています。こんなに広い敷地を使っての農業体験は、この場所ならではの特徴的な学習です。

わくわくタイムというのは、どのような活動ですか?

柏市立田中小学校
柏市立田中小学校

年に1回開かれる、各学年が学習した成果を発表する小さな文化祭のような催しです。ただの発表ではなく、子どもたちは自由に色々な学年の教室を訪れることができ、ワークショップに参加します。
例えば、1年生はどんぐりや松ぼっくりを拾う秋探しの生活授業があるのですが、「わくわくタイム」では、「どんぐりコマ」や「どんぐりやじろべえ」を作るワークショップを開き、遊びに来た児童に作り方を教えてあげる。6年生は消防署や郵便局などに職場見学に行った時のことを新聞風にまとめて、教室を訪れた下級生の子どもたちにその内容を紹介する。これには保護者や地域の方々も参加していただけるので、子どもたちが日頃どんな活動をしているかも理解していただけるようになっています。

「全職員が全児童の担任」という目標を設定したのはどうしてですか?

柏市立田中小学校
柏市立田中小学校

先生方が一人一人が、自分は「全児童の担任だ」と思うことで、個々の子どもたちを見る目がより真剣になり、子どもの気持ちに寄り添った指導ができると考えているからです。現在の担任はもちろん、前担任・委員会の先生・クラブの先生・音楽や図工の先生、よく考えれば一人の子どもに関わる先生は多いもの。その各先生方が様々な角度から子どもを見守ることで、子どもの良い面・弱い面がしっかり把握でき、多角的に指導ができるようになります。

例えば先生が自分のクラスで問題が起こった時にも、教師が一人で抱え込まずに周囲の先生と相談しながら指導方法を考えられるという利点もあります。今学校にいる先生たちの力を最大限に生かして、子どもを伸びやかに育てたいという思いから生まれた目標です。

ホームページでは校長先生のブログが毎日更新されていますね?

柏市立田中小学校
柏市立田中小学校

これは、保護者の方と子どもたちが家庭で学校のことを話すきっかけになってくれたらと思い日々更新しているものです。保護者の方が学校のことを子どもたちに聞く時でも、学校で何があったかを何となくでも分かっていれば、「今日はこうだったの?」「頑張ってたね」と話しかける取っかかりになると思うんです。
学校はお子さんをお預かりしている訳ですから、情報発信は学校の責務。毎日の更新は、正直大変な時もありますが、できるだけ続けたいと思っています。

地域の方々との関わりについて教えてください。

柏市立田中小学校
柏市立田中小学校

この地区は「田中地域ふるさと協議会」主催の市民運動会や七夕まつりがあり、地域の子どもたちは皆参加していますし、「青少年健全育成推進協議会」が主催する音楽発表会では、全国大会の常連である市立柏高校の吹奏楽部の部員のみなさんが本校の子どもたちを教えてくださる機会ももらいました。このほか防災訓練や凧揚げなど、地域に根付いた活動が多いので、子どもたちは自然に地域の方々と交流できるようです。

また、田中小は敷地が広くて木が多いので、秋には落ち葉清掃のためのボランティアをPTAや近隣の方がやってくださっています。もちろん子どもも有志で参加してくれて、皆で一緒に掃除をしています。さらに、日常的に学校の手入れをしてくださっている地域ボランティアの方々がいらっしゃるんですが、なんと元田中小の校長先生もそのメンバーのひとりなんです。地域の方々に愛されている学校だと日々感じます。

田中小学校に通う子どもたち・保護者の方たちはどんな方が多いのでしょうか?

私がこの学校に赴任して一番最初に感じたのは「挨拶がきちんとできる子どもたちだな」ということでした。そして広い校庭を有意義に使って、元気に遊ぶ活発な子どもが多いですね。また保護者の方々は学校に非常に協力的な方が多いのも特徴だと思います。秋にはPTA主催のバザーなども開かれ、積極的に学校に関わってくださる方がたくさんいらっしゃいます。

田中地区の魅力を教えてください。

柏市立田中小学校
柏市立田中小学校

まず自然が多く残された恵まれた生活環境です。学校のなかにクワガタが住む木があったり、筑波山にしかいないような珍しい蝶が飛んでいることもあります。でも少し歩けば、柏の葉キャンパスのように都会的な施設もある、その2つがうまく融合した街だと思います。
また、もともとこの地区の伝統だった盆綱引きは、一度廃れてしまったものの、「地域の遺産を大切にしよう」と復活させた伝統行事。田中小の子どもたちも大勢参加した、田中地区ならではのものです。
元々この地域に住んでいた住民と、新しく引っ越してきた住民が、こういった地域行事などを通じて交流し、一緒に街を発展させて行けたらいいですね。そのためにも田中小学校の子どもたちを、その一翼を担えるような地域に愛される子どもに育てていきたいと考えております。

柏市立田中小学校
柏市立田中小学校

今回、話を聞いた人

柏市立田中小学校

校長 秋谷雅和先生

所在地:千葉県柏市大室1193-3
電話番号&電話番号:04-7131-5719
電話番号:048-294-7300(子ども家庭相談室)
http://www.tanaka-e.kashiwa.ed.jp/

※記事内容は2013(平成25)年12月時点の情報です。

「ふれる」「かかわる」「つなげる」そして「ひろげる」 「全職員が全児童の担任になろう」が合言葉/柏市立田中小学校 校長 秋谷雅和先生
所在地:千葉県柏市大室1193-3 
電話番号:04-7131-5719
http://www.tanaka-e.kashiwa.ed.jp/