生徒とともにある学校 「船橋市立三田中学校」/船橋市立三田中学校 教頭 宮山博行先生
船橋市立三田中学校 教頭 宮山博行先生
生徒とともにある学校
「船橋市立三田中学校」
船橋市田喜野井地区、住宅地が広がる高台の一角に建つひときわ目立つ白い建物が「船橋市立三田中学校」だ。様々なイベントなどで地域と連携し、地元の人々に親しまれている学校である。今回はこちらで教頭をされている、宮山博行先生に学校の概要や、薬円台エリアの魅力についてお話を伺った。
「船橋市立三田中学校」の沿革についてお聞かせください。
本校は1974(昭和49)年の4月に開校しまして、昨年には40周年の記念式典を行ったところです。元々は近隣の「船橋市立二宮中学校」と「船橋市立前原中学校」の生徒数増加にともなって、できた学校です。 本校も開校当初は600名余りから始まったのですが、最も生徒数が多い時には1500名以上にもなりました。ここ数年の生徒数は600名台で推移していますが、増加傾向にあり、今後は700名以上の規模になるのではないかと思います。
生徒の特徴について教えてください。
学区内の3つの小学校から生徒達は入学してきますが、小学校ごとにまとまってしまうようなことはほどんど見られません。印象としては、人懐っこくて、明るく元気な生徒が多いかな、と思います。9月の体育祭などでは暑い中、一生懸命応援する姿も見られまして、団結力が強いのも特徴かと思います。
学校の教育目標についてお聞かせください。
本校の教育目標は「知・徳・体の調和を図り、心身ともに健康で人間性豊かな生徒の育成」です。そこから、「自ら学ぶ」、「自ら行う」、「自ら鍛える」という3つの目標を掲げて、取り組んでおります。教師側としても「生徒とともにある教師」、「授業を大切にする教師」、「豊かな人間性に富む教師」といったことを「めざす教師像」として掲げています。「生徒とともにある学校」、つまり、「生徒にやらせっぱなしではなく、生徒に寄り添う先生がいる学校」ということですね。
特色のある学習方法などについてお聞かせください。
やはり学校というのは、授業がまず一番大事なものだと考えています。 特色ある取り組みとしては、ひとつは、「3分前着席」というものがあります。どの授業でも「スタートを大事にしよう」ということで行っているものでして、チャイムの3分前には着席をして、授業の始まりを待ちます。これは伝統的に行われてきたものですが、今年度からはさらにレベルアップして、「3分前学習」ということも行っています。これは授業の3分前には座るだけではなく、ドリル学習などに取り組むというものでして、今年度から始めました。
「三田塾」というものがあるそうですが、これはどういったものですか。
これは簡単に言えば学習会です。勉強がわからないという生徒、あるいは質問をしたいという生徒を対象に、放課後に取り組んでいるものです。主に苦手な科目について克服することを狙いにしています。年4回の定期試験の前と、夏休みに開講しています。夏休みに関しては、宿題を中心に見ておりまして、1年生から3年生まで全学年で行っております。
「朝読書」について教えてください。
これは毎日、8時20分から10分間の読書の時間です。部活の朝練習が終わった後、一度心を落ち着かせて、学習に集中できるような心の状態に切り替える、という目的もあって実施しています。生徒が持参した活字の本を自由に読むようにしておりまして、本校の伝統になっています。 3分前学習ともつながるものですが、スタートが良ければ、そのままの雰囲気で1日の授業に取り組んでいけますので、朝読書でまず気持ちを切り替えて、授業のスタートを切って、さらに毎時間、3分前学習で気持ちの切り替えができるというものです。
部活動も盛んだとお聞きしました。
全生徒の部活動への加入率は約9割となっています。そのうち、運動部が7割、その他が2割です。今年は夏の総合体育大会で女子バレー部が県3位になりましたし、ほかにも市の大会で優秀な成績を収めている部は沢山あります。文化系は管弦楽部と文芸部がありますが、管弦楽部については自治会のお祭り、公民館の催しなどに呼ばれて演奏する機会も多いです。それぞれの部活で、顧問も一生懸命に取り組んでいますし、それに応えようと生徒も頑張っています。
地域や保護者との連携体制についてはいかがでしょうか。
本校は大規模な学校行事も幾つかあるのですが、それらは大勢の保護者の方に支えられています。例えば、体育祭の自転車の整理、合唱祭の受付やドア係などを手伝って頂いています。夏休みや地域のお祭りがある時などは、午後6時から約1時間、学区内を歩いて頂くパトロールなども手伝って頂いています。こういったパトロールについては、保護者の方々以外にも「市民の会」の方々にも行って頂いています。
また、学校が直接関わっているわけではありませんが、地域のお祭りや「二宮神社」で七年に1回行われている「下総三山の七年祭り」などについては、主に自治会を通して、多くの生徒が参加しております。
最後に、薬円台エリアの魅力についてお聞かせください。
この辺りは歴史的にも面白い場所でして、「習志野」という地名は、明治天皇がこの辺りに広がっていた陸軍の演習場を示す言葉として「習志野原」と命名されたことに始まったそうです。陸軍施設は司馬遼太郎の『坂の上の雲』の舞台ともなりました。
軍都の名残として、現在も自衛隊の施設がありますが、毎年夏になると、自衛隊が主催するお祭りも開催されます。花火もあり、地域の方々や、本校の生徒も沢山参加しているようです。さきほども触れた二宮神社のお祭りなども含めて薬円台エリアでは魅力的なお祭りやイベントが沢山あると思います。
また、京成線、新京成線、あるいはバスを使うことによって、「津田沼」駅に簡単にアクセス出来るので、交通の面でも便利ですね。閑静な住宅地が広がっている中にまだまだ沢山の緑地も残されていますし、小さなお子さんを育てるという意味では、とても良い環境だと思いますよ。
今回、話を聞いた人
船橋市立三田中学校
教頭 宮山博行先生
所在地:千葉県船橋市田喜野井2-24-1
電話番号:047-477-0311
http://www.city.funabashi.chiba.jp/gakkou/0002/mita-j/
※記事内容は2014(平成26)年8月時点の情報です。
生徒とともにある学校 「船橋市立三田中学校」/船橋市立三田中学校 教頭 宮山博行先生
所在地:千葉県船橋市田喜野井2-24-1
電話番号:047-477-0311
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