家族のような温かいぬくもりを地域全体で育む/品川区立上神明小学校 校長 浅木 麻人先生


品川区立上神明小学校
校長 浅木 麻人先生

家族のような温かいぬくもりを
地域全体で見守り、育む。

「中延」駅から徒歩6分。「上神明天祖神社」のすぐ隣にあるのが、創立75周年を迎える「品川区立上神明小学校」である。小規模な学校ならではの子どもたち一人一人に向き合った家族のような校内の雰囲気が魅力だ。他校と小中一貫教育を行うなど、教育面でもとても精力的に取り組んでいる。今回は「品川区立上神明小学校」の校長である浅木麻人先生に、教育面の取り組みや子どもたちの様子、さらに周辺地域の魅力についてお話を伺った。

「上神明小学校」の沿革と概要について教えてください。

品川区中延インタビュー 小学校看板
品川区中延インタビュー 小学校看板

2014(平成26)年にちょうど創立75周年を迎えました。この地域は戦後、都心から移って住まわれた方が多く、それに対応するように学校も数多く建てられました。だから、この地域には歴史の長い学校が多いんです。本校の児童数は全校で133人(2014年度時点)で、各学年1クラスです。

比較的小規模な学校だと思いますが、少人数教育の特長などはありますか。

品川区中延インタビュー 教室 少人数
品川区中延インタビュー 教室 少人数

人数が少ないので、1人1人丁寧に対応できます。それも担任だけではなくて、全教員が関われます。個人のファイルを作っていて、生活面や学習面など共有しているので、統一した理解もできます。あの子は算数が得意だとか、細かいことまで全部知っていますから、それぞれの先生がアドバイスや指導をできます。これは小さい学校でないとできないことだと思います。

「冨士見台中学校」、「伊藤小学校」と小中一貫連携校ということですが、どのような連携が行われているのでしょうか。

品川区中延インタビュー 小学校外観
品川区中延インタビュー 小学校外観

品川区は全部の学校で小中一貫教育を行っていてそれぞれグループがあります。本校は「品川区立冨士見台中学校」、「品川区立伊藤小学校」と連携していますが、グループ内で、教員の人事交流や子どもの中学校体験を行っています。中学校の先生に来て頂いて、今勉強していることが中学校につながっていることを教えてもらったりもしています。

品川区立上神明小学校インタビュー
品川区立上神明小学校インタビュー

今一番力を入れているのが生活指導と生徒指導、これを3校一緒にやっています。行事の交流もあって、中学校の合唱コンクールに参加したり、逆に本校の運動会では卒業した生徒がボランティアとして参加してくれます。

小中一貫連携校である3校の統一教育目標「考える人を育てる」「思いやる人を育てる」「実現する人を育てる」ですが、具体的にどのようなカリキュラムを組んでいるのか教えてください。

品川区中延インタビュー カエル
品川区中延インタビュー カエル

学習のカリキュラムは品川区全体で決まっています。この目標は私どもとしては、”中学校に行ってから実現する目標”ととらえております。そして、小学校はそこにつながる素地を作るというのが役目です。本校の場合、約半分は「冨士見台中学校」に行くのですが、他は違う中学校に行きますので、どこの学校に行っても自分で勉強や生活ができるようにするというのが基本です。

小中一貫連携校の他に保育園とも連携しているそうですね。

品川区中延インタビュー 校庭
品川区中延インタビュー 校庭

品川区では、連携している保育園児が小学校を定期的に訪れ、慣れ親しむことで安心して小学校に上がれるようにする、「スクールステイ」という事業があります。本校は「品川区立冨士見台保育園」と連携しています。そのための教室があって、年長さんが週に2回来ていますね。教室で机に座って、保育園と同じようなことをして過ごしています。

年中行事や課外授業などで、「上神明小学校」ならではの取り組みについて教えてください。

品川区中延インタビュー ぶどうの写真
品川区中延インタビュー ぶどうの写真

うちの学校には甲州三尺という種類のぶどう棚があって、毎年ぶどう狩りをしています。500房くらい収穫できます。それを給食でジュースやゼリーにしたり、地域に配ったりするんです。スクールステイの保育園児も来て、一緒に収穫しています。

品川区立上神明小学校インタビュー
品川区立上神明小学校インタビュー

他には、伝統的な行事で「どろんこ祭り」というのがあるんです。地域の方が土山を作ってくださって、その泥で遊ぶんです。どろだんごを作ってぶつけ合ったり、顔に泥を塗ったりします。泥に色をつけたりもするんですが、綺麗な球を作りますよ。

給食は自校で調理されているそうですね。食材に地元の物を使うなど何か工夫されていることがあれば教えてください。

品川区中延インタビュー 給食の写真
品川区中延インタビュー 給食の写真

品川区は全校が自校給食です。都会ですので、なかなか地産地消とはいきませんが、大根、ホウレンソウ、小松菜は練馬区などで採れた食材を使っています。また、近くにお米屋さんと豆腐屋さんがあるので、米と豆腐関係はそこから買っています。授業などで野菜を植えることもあるので、それを使うこともあります。

「上神明小学校ってどんな学校?」と聞かれたら、校長先生はどのように答えられますか。

品川区中延インタビュー 先生と子ども
品川区中延インタビュー 先生と子ども

一言で言うと「ホットホット」です。「温かい」という意味のホットと「安心」という意味のホットですね。うちは家族的なので、親も子も安心して通えます。固い言葉では「個別支援学校」と言っています。うちの子たちは、素直で、子どもらしい子どもですよ。気持ちが安定してます。学校が楽しいというアンケートを行った際は、全国平均よりも高く、約80%の子が学校は楽しいと答えたようです。

周辺の街や子育て環境の魅力について教えてください。

品川区中延インタビュー 校長先生と子ども
品川区中延インタビュー 校長先生と子ども

すぐ隣に「上神明天祖神社」があるのですが、本校の体育館が元々は神社の土地で、地域の方が神社と交渉して譲って頂いたという言われがあります。氏子さんの連携が強く、地域のつながりがすごく強い。地元の消防団も区内で一番多い。神社を中心にした地域なんです。

なかのぶスキップロード(中延商店街)
なかのぶスキップロード(中延商店街)

おじいちゃん、おばあちゃん世代も多く、育児で困っても相談すれば協力してくれる環境がある。それが一番大きなことですね。街としては交通の便がよくて、商店街があちこちにありますから買い物も便利です。生活利便性の高さだけでなく、本校の辺りにくると自然もあり穏やかな環境が広がっていますので、「ゆったりしていてすごくいいですね」とよく言われます。そんな環境に魅了されてこの街に住んでいる方や、「上神明小学校」を選ぶ方もいらっしゃいます。

品川区中延インタビュー 校長先生
品川区中延インタビュー 校長先生

今回、話を聞いた人

品川区立上神明小学校

校長 浅木 麻人先生

所在地:東京都品川区二葉4-4-10
電話番号:03-3781-4792
URL:http://school.cts.ne.jp/kamishin/index.html

※記事内容は2014(平成26)年12月時点の情報です。

家族のような温かいぬくもりを地域全体で育む/品川区立上神明小学校 校長 浅木 麻人先生
所在地:東京都品川区二葉4-4-10 
電話番号:03-3781-4792
http://school.cts.ne.jp/kamishin/