民間ならではの特徴を生かして 最先端の子供たちを育てていく/早稲田フロンティアキッズ 代表 橋本恵理さん

早稲田フロンティアキッズ
代表 橋本 恵理さん

民間ならではの特徴を生かして
最先端の子供たちを育てていく

新宿区河田町、女子医科大学の裏手側の閑静な一角にある「早稲田フロンティアキッズ」は、全面的にモンテッソーリ教育を取り入れながら、外国人の先生も常駐してグローバルな視点をもった子どもの育成に取り組む、私立の幼稚園・保育園の融合施設。保育園と同等以上の長い預かり時間と、幼稚園と同等以上の教育プログラムを併せ持っており、社会で活躍するキャリアウーマンを中心に支持を得ている。

現在、「フロンティアキッズ」は都内各所にいくつもの園を持つまでになっているが、その創業の地はここ河田町。今回は創業者であり、今でもこの園内で日々子どもと向き合い続けている、「早稲田フロンティアキッズ」代表の橋本恵理さんにお話をうかがった。

まず、「早稲田フロンティアキッズ」の創立の経緯についてお聞かせください

早稲田フロンティアキッズ 地球
早稲田フロンティアキッズ 地球

もともと私自身はバイオ研究職の仕事をしていたのですが、結婚を機に転職をしまして、保育所を経営している会社に入って、保育所を立ち上げる仕事などに関わってきました。そういった経験の中で、やはり会社の中ですと、自分の理想とする保育が完全には実現できなかったりということもありましたし、優秀な女性というのは、世の中に本当に沢山おられるということもを感じていましたから、今度はそういった方々をサポートする側から、何かできないかと考えまして、独立という形でこの「フロンティアキッズ」を興しました。ここがオープンしたのは、2003年の7月になります。

この場所については、実際には河田町の住所で、曙橋エリアということになりますが、起業時に早稲田大学のインキュベーションセンターにお世話になった関係で、「早稲田フロンティアキッズ」という名前にしておりまして、早稲田エリアから通われている方も多いですね。今はほかの場所にもいくつかの施設がありまして、認証保育所、家庭的教育室、学童保育なども運営しております。

「早稲田フロンティアキッズ」ならではの特色、理念などについてお聞かせください。

早稲田フロンティアキッズ 園内
早稲田フロンティアキッズ 園内

この「早稲田フロンティアキッズ」は幼保一体型の「モンテッソーリプリスクール」を中心に、お稽古事ができる「フロンティアスクール」も兼ねている施設でして、まったく公的な援助をもらっていない、私立の、認可外保育所・幼児教育施設になります。
公的な援助をもらっている認証保育所などですと、どうしても持ち味を出しにくい部分がありますが、ここは認可外ですから、ご利用される方に満足して頂いて、その対価で運営しているいるという面では、非常に特徴を出しやすい施設かと思います。

 

大きな特徴としては3つありまして、まずひとつは「モンテッソーリ教育」、2つ目は「グローバル教育」、3つ目は「お稽古」です。

早稲田フロンティアキッズ あいうえお
早稲田フロンティアキッズ あいうえお

まず1つ目、モンテッソーリ教育については、当園では0歳児から就学前までのお子さんをお預かりしているのですが、全年齢でモンテッソーリの教育理念に基いた教育を行っておりまして、0・1歳児を「Star」、2歳児を「Adventure」、3歳児を「Challenger」、4歳児を「Pioneer」、5歳児を「Frontier」と呼んで、それぞれの発達段階に合わせたプログラムを実践しています。お預かりする頻度や時間に応じて、「プリ1」「プリ2」「プリ3」という3つのプランがありますが、教育内容は基本的に同じです。
教具については、百年以上前からある典型的な教具から、私達がモンテッソーリの考えに沿って、手作りをしたものも沢山あります。半分ぐらいは、手作りで作ったものかもしれませんね。

スタッフについても、国内外のモンテッソーリ協会等による教員資格を取得している率が高く、外国人の先生以外はほとんどが取得しています。とは言っても、「モンテッソーリ教育だからこうしなければいけない」という型にはまってしまっては、本来の意味が損なわれてしまうと思いますので、つねに「この教育の良いところを、目の前にいる子どもたちにどうすれば最も生かせるか」ということを考えながら、子どもたちと向き合っています。

そもそも、「モンテッソーリ教育」とは、どのような考え方なのでしょうか?

早稲田フロンティアキッズ 色鉛筆
早稲田フロンティアキッズ 色鉛筆

モンテッソーリ教育というのは、考え方なんですね。これはマリア・モンテッソーリという人が110年ほど前に提唱したメソッドでして、「子どもには自分をよく成長させようという自己教育力がある」という考え方に基いています。教育というのは、大人がその力を発揮させるための、環境を整えていくということなんですね。

子どもが10人いれば10人、それぞれの興味・関心は違います。ですから、目の前の子どもが、今は何に対して敏感になっていて、吸収しようとしているのか。それをよく観察して捉え、伸ばすための援助をするんです。モンテッソーリの理念に基づいた目的やねらいがはっきりした教具が体系的に環境の中に配置されて、子ども達は、はじめは使い方が分かりませんから大人が使い方を紹介します。そこに、先生の役割が出てくるわけです。

そうすることで、子ども達は興味を示し、興味がピークの時ですから、いとも簡単に吸収できてしまうんです。しかも「ここまで」という制限はしませんから、いくらでも、自分の好きなだけやって、達成感や満足感を味わうわけです。そうすると、次は何に関わっていこうか、考えてみようか、乗り切ってみようか、というような力が生まれ、自立心が育っていくわけですね。これがモンテッソーリ教育の基本的な考え方です。

では、2つ目の特徴、「グローバル教育」について教えてください

早稲田フロンティアキッズ ウイーク
早稲田フロンティアキッズ ウイーク

グローバル教育については、まず、園内に3人外国人の先生が常駐しているということが大きいですし、その先生方による英語教育を毎日、1日あたり15分から30分行っています。英語以外にも、いろいろな国の言葉や文化、慣習について学習する機会もありまして、年間5か国を取り上げて、その国の「ウイーク」をやっているのも、ここ独自の取り組みかと思います。

たとえば先日はケニアを取り上げる「ケニアウイーク」を行い、その時には実際に知り合いのケニア人の方を呼んで、ケニアの歴史、地理、言葉、風物詩などについて学んだり、ケニアの料理を作って食べたりと、1週間みっちりと、ケニアのことを勉強しました。子どもたちも、初めは戸惑うんですが、だんだん慣れ親しんでいきまして、最後にはひざの上にちょこんと乗って甘えたりしていましたね。こういったことも、子どもたちにとって素晴らしい経験になっているかと思います。

ただ、グローバル教育と声高に言っても、一番はやっぱり自分の国のことを知らないといけないと思うんですね。本当のグローバル教育というのは、自分を理解して、他を理解して、相手に対してどうやってコミュニケーションを図れるか、ということだと思いますから、それには自己をしっかり確立しないといけないわけです。 ですから、日本人としてのアイデンティティを持てるように、礼儀作法や考え方、正しい日本語、文化、伝承などについての学びは必要不可欠です。その中で、欠かす事のできない外国と日本の行事を行ってきています。

3つ目の特徴、「お稽古」について教えてください

早稲田フロンティアキッズ お稽古
早稲田フロンティアキッズ お稽古

これは私自身が、実際に保育所に子どもを預けて感じたことなのですが、保育園に子どもを預けると、なかなかお稽古事に連れて行けないんですね。それならば、預かっている間にお稽古に参加できるシステムを作ってしまおう、ということで、現在、1週間に13種類のプログラムをやっています。

これは「フロンティアスクール」とも呼んでいるものでして、主に3歳児以上を対象に、主に平日の午後から夜にかけてプログラムを組んでいます。例えばダンス系だけについても、ジャズダンス、クラシックバレエ、チアリーディング、リトミックなどがありますし、英語も普通の英語レッスンから、英検合格を目指すコースがあったりと、幅広く開講しています。ピアノ、書道、そろばんなど定番はもちろん、外国人講師による空手や合気道などもあります。

これはオプションでして、希望者だけが別料金で受けるものになりますが、講師の方も専門性が高く、本格的なレッスンを受けられるかと思います。園内で完結しますから、安全に受けていただけるという点も、大きなメリットかと思います。フロンティアスクールのみの利用も可能です。

園の一日の流れについて教えてください

早稲田フロンティアキッズ 園児
早稲田フロンティアキッズ 園児

登園時間はさまざまですが、だいたい9時ごろから活動が始まりまして、午前中の半分はモンテッソーリ教育をやっています。もう半分の時間は外遊びの時間で、近所の公園に行ったり、夏はプールに入ったりしています。季節によって運動会の練習なども入ります。

その後、お昼ごはんの前後には英語の時間が入りまして、ごはんを食べて、プリ1コースの子はここで降園しますが、その他の子はお昼寝になります。お昼寝については、年中、年長さんになるとお昼寝をしなくても大丈夫な子もいますので、起きていられる子は起きています。お昼寝の後は、3時におやつを食べて、そのぐらいからもう一度、お外遊びが入りますが、一部の子はお稽古に行ったりもします。

17時ごろからプリ2の子が降園を始めまして、最も預かり時間が長いプリ3の子に関しては、20時までに降園します。でも実際は20時を回ってお預かりしていることも多いですね。その辺りの融通が利くところが、認可認証保育園と大きく違う部分かもしれません。

急に遅くなったり、夕食が必要になったりした場合にも、私も調理師の免許を持っていますし、出来る限り対応をさせていただいています。フレキシビリティは高いです。

どんな方が多く利用されているのでしょうか?

早稲田フロンティアキッズ 積み木
早稲田フロンティアキッズ 積み木

1日平均で60名くらいのお子さんをお預かりしていまして、10カ月の乳児から対応していますが、3歳以上が多く、8割を超えています。この「早稲田フロンティアキッズ」に関しては完全に私立の園ですので、お仕事をされていない方や、育児休暇中の方でも入っていだだくことができます。

利用日数については、週に3回から5回の利用が原則となっています。時間は午前中だけの「プリ1」、17時までの「プリ2」、7時から20時までのうち、11時間をご利用いただく「プリ3」という3つのコースがありまして、午前中に主活動を設定ていますが、最初はプリ1で入った方も、かなりの方がその後プリ2、プリ3に移られていきますね。プリ3の親御さんは、ほとんど全員が共働きです。

ここはURのマンションの敷地内にあり、開所した当初はマンションに住む方の利用が多かったんですけれども、今は新宿区内を中心に、もっと広範囲から来ていただいています。女子医大病院がお隣のため、お医者さんなど、医療関係者の利用も多いですね。

年中行事について、特色あるものがあれば教えてください

早稲田フロンティアキッズ 教育
早稲田フロンティアキッズ 教育

11月にあるサンクスギビングのイベントなどは、日本の勤労感謝の日と合わせて行っているものでして、命、作ってくれる人、ご両親などに対する感謝の気持ちを表現するという日ということで、大きなイベントとなっています。大きな七面鳥なども焼いていまして、特色のあるイベントと言えるかと思います。

その他ですと、クリスマス会などは近くの小学校の体育館をお借りして、年長さんの英語劇をやったり、英語の歌を発表したりしまして、盛大に行っています。同じように小学校を借りて行っている運動会についても、大きなイベントになっていまして、どちらも沢山の保護者の方にも来ていただく、大きな行事になっています。

園内の行事ではないのですけれど、9月に軽井沢に1泊2日で行くイベントで「ファミリーワークショップ」というものがありまして、こちらにも例年20組ほどの親子に参加していただいています。 1日目は朝に軽井沢に集合して、子どもはパターゴルフやソーセージ作りをして過ごしますが、その間、大人は別行動で、観光やショッピングなどを楽しんで親睦を深めていただいています。そして夕方にまた集合して、バーベキューをやったり、夜には大人同士で勉強会や交流会をしています。

縦割り教育にも積極的に取り組んでいるそうですが、どのような狙いで行っているのでしょうか?

早稲田フロンティアキッズ 遊び
早稲田フロンティアキッズ 遊び

小さい子は大きい子に対する憧れの気持ちを持ちますから、「大きくなったらこの教具が使えるんだ」とか、「こういうことができるようになるんだ」ということを近くで見ると、すごく刺激になるんですね。逆に大きい子にとっても、小さい子が近くにいることで、「分からないことは教えてあげよう」とか、「自分が役に立って、何かをしてあげよう」というような気持ちを持つ機会が増えますから、社会性が養われ、すごくいい関係が生まれてくるんです。最近は少子化で、異年齢の子と関わる機会も少ないですから、とてもプラスになっていると思います。

(縦割りは)自由遊びやモンテッソーリの時間もそうなのですが、主に「生活の時間」の部分で活用しています。お昼寝の時間になれば、大きい子が小さい子のために寝具を敷く姿もありますし、着替えを手伝ってあげたりしたり、給食の準備をするときも、大きい子が割烹着を着て、小さい子の分も運んであげたりしています。これは強制しているのではなくて、ある程度ルール作りはスタッフの側でもしているんですが、自発的に、自然にできてくるんですね。

ただし縦割りだけですべての教育活動をすることは無理ですから、英語や体操、音楽活動などについては、発達段階に応じて、横(年齢ごと)でやっています。縦と横を、1日の中でバランス良く組み合わせて過ごしているということですね。

学童クラブ「フロンティアキッズクラブ」について教えてください

早稲田フロンティアキッズ
早稲田フロンティアキッズ

これも私どもが経営している施設ですが、面影橋にある民間学童クラブになります。区からも補助金を頂きながら運営していますので、ここほどの特色は出せておりませんが、同じようにモンテッソーリやグローバル教育の視点を持って運営しています。

そちらでは、対象が小学生ということで、今年はアントレプレナー(起業家)教育に力を入れていまして、チャレンジャー精神を掻き立てるような体験プログラムをふんだんに取り入れています。場所も少し離れていますので、特に早稲田フロンティアキッズの卒園生が行くというわけではなく、面影橋周辺の小学校の児童が中心になっています。

「早稲田フロンティアキッズ」の今後のビジョンについてお聞かせください

早稲田フロンティアキッズ 似顔絵
早稲田フロンティアキッズ 似顔絵

今後はここ「早稲田フロンティアキッズ」のレンジをもっと広くして、学童クラブまで手がけていきたいと思っていますし、教育についても、グローバル教育をさらに進めて、イノベーションを生むような、想像力を豊かに育む教育に取り組んでいきたいと思っています。

最後に、この周辺地域の魅力についてお聞かせ下さい

早稲田フロンティアキッズ グローバル
早稲田フロンティアキッズ グローバル

ここは都心でありながらとても静かな場所ですし、すぐ近くだけでも幾つもの保育施設がありますから、保護者の方のニーズに合った園を、いろいろな園の中から選ぶことができるというのが、ひとつメリットなのかな、と思います。そこでうちの園を選んでいただければ嬉しいですね。ぜひグループの認証保育園なども見学にいらして下さい。

新しいマンションも次々と造られていて、子育て世代も多い地域ですから、情報交換もしやすいですし、友達も作りやすくて、子育てに適した環境だと思います。

今回、話を聞いた人

早稲田フロンティアキッズ 橋本さん
早稲田フロンティアキッズ 橋本さん

早稲田フロンティアキッズ 代表 橋本恵理さん

住所:東京都新宿区河田町3-16 河田町コンフォガーデン施設C棟
電話番号:03-3356-8080

http://www.futurefrontiers.co.jp/

※記事内容は2014(平成26)年8月時点の情報です。

民間ならではの特徴を生かして 最先端の子供たちを育てていく/早稲田フロンティアキッズ 代表 橋本恵理さん
所在地:東京都新宿区西早稲田3-17-20 大伸第一ビル 3階
電話番号:03-3202-5050
対象:小学校1年生~3年生(定員に空きがあれば4年生~6年生)
開設日:日・祝祭日及び年末年始(12/29から1/3)までを除く毎日
開設時間:学期中 放課後~18:00(延長20:00)、長期休暇中 8:00~18:00
*開設時間は戸塚第一小学校の年間計画にそって運営
http://www.futurefrontiers.co.jp/modules..