「バイリンガル教育」で小さい頃から楽しく英語に触れる/オレンジ・インターナショナル・プリスクール 代表 神先治未さん
オレンジ・インターナショナル・プリスクール
代表 神先治未さん
「バイリンガル教育」で小さい頃から
楽しく英語に触れる
2013(平成25)年、佃島エリアのマンション群の一角に、マンション低層階を使ったプリスクール「オレンジ・インターナショナル・プリスクール」が開校し、地域に暮らす人々を中心に話題となっている。
そこで行われているのはいわゆる「バイリンガル教育」。日本人講師ではなく、英語を母国語として使う外国人講師が、子どもたちに対して一切日本語を使わず、英語で一緒に遊び、感じ、体験していくというものだ。
今回はこちらの創立者であり、代表を務める神先治未さんにお話を聞いた。
まず、神先さんがこのプリスクールを作ろうと思ったきっかけについてお聞かせください。
もともと私は夫と子どもと一緒に、香港に2年ほど住んでいたことがあったのですが、その時、上の子どもが香港のプリスクールに行っていたんです。そこでは国際的な幼児教育カリキュラムに沿って、バイリンガル型の幼児教育を行っていて、それがとても素晴らしいものだったんですね。
クオリティはもちろんですが、オフィス街からも近く、共働き夫婦も通園しやすい、職住近接志向の高い家族生活を支援する“都心型プリスクール”のコンセンプトにすっかり魅了されました。
その後、私たちは、以前より住み慣れた中央区の佃に戻ってきました。ただ、当時この地域で同じような施設に子どもを通わせようと思っても、なかなか、自分が希望するようなところが無かったんです。
いくつか英語を強調するプリスクールを見学しましたけれども、私としては、英語だけに力を入れるのではイメージと違いがありました。英語だけではない、確立した教育理念を持った「総合知育幼児施設」のようなものを望んでいましたので、ちょっと違ったんですね。改めてこの地域を見渡すと、高層タワーが並び、女性の社会進出、職住近接が一般的など、香港との共通点に気が付きました。そこで、「無いならば作ってしまおう」と思ったのが、ここの設立の動機です。
なぜ、幼少期から英語に触れることが良いのでしょうか?
英語というのは、耳が柔軟な6歳ぐらいまでの間に、ある程度聞かせないと、その後もなかなか入ってきません。ですから、この“ゴールデンエイジ”の時期に、英語にしっかりと触れさせてあげるべきなんですね。遊んで刺激を受けながら、楽しい思い出とともに英語を覚えていけば、それは大きな力になるんです。小さいお子さんは習得も早いのですが、忘れるのも早いので、継続することが大切です。
幼児のうちに訓練すべきその他の能力、例えば手先を器用に動かす能力とか表現力、互いの違いを認め、自分の意見を発言するという姿勢など、そういったものも、同時に高めていく必要があります。
日本人は、「私は英語は全然ダメ」なんておっしゃる方も多いですけれど、そんな訳はないんです。我々の年代ですと、最低でも6年間、英語をやっているんですから。
でも、それをなぜかと考えると、やっぱり「耳」なんです。言いたいことは言えるけれど、相手が何を話しているのか分からないから、会話が成り立たないんですね。ですから、幼児期にいろんな言語を聞いておくというのは、その後の言語習得にすごく有効なんです。
こちらのカリキュラムについてお聞かせください。
レッスンの種類は3種類、「キッズ」(保育型)、「ベビー」(母子参加型)、「アクティビティ」(アフタースクール型)がありまして、ベビーは1歳から2歳、キッズは2歳から4歳、アクティビティは幼稚園児が対象となります。
中心となっているのは「キッズ」のコースで、週に2回から5回まで毎日異なるプログラムを組んでおります。週1回からのお問い合わせもあるのですが、カリキュラムを運用するのに継続的な学習環境が有効ですし、何より生徒が環境に慣れるのが非常に難しくなると考え週2回からのご案内としています。随時ご入園できますので、是非、気軽にご見学に来ていただければと思います。
少人数というのも特徴ですね。曜日によって異なりますが、比較的人数が多い「キッズ」でも、1クラス定員が12名ですから、ひとりひとりのお子さんの様子を見ながら、丁寧なフォローができているかと思います。
園生活の1日の流れについて教えてください。
子どもたちは9時から9時半の間に登園しまして、それぞれに自由遊びをして過ごします。みんなが揃う9時半ごろから片付けをして、サークルタイムに入ります。サークルタイムには、最初にエクササイズをし、お歌を歌いながら出席確認をしたり、お天気やカレンダーを一緒にみて、その日のアクティビティに入ります。
アクティビティでは手指の器用さを訓練したり、表現力を高めるものが多く、例えば紐通しをしたり、粘土で遊んだり、ちぎったり貼ったりして創作をしたりということを行います。
その後、外遊びに出掛けます。行き先は主に隅田川沿いや公園で、お散歩を楽しんだり、シャボン玉で遊んだり、制作に使う木枝や葉っぱを集めたりという感じで、日々いろいろなことをしています。
外遊びが終わりますと、お弁当を食べて、歯磨きをして、午後のアクティビティに入ります。午後は毎日のテーマに沿ったアクティビティを行います。海外の行事や日本の伝統行事に関連したアート制作やサイエンスの実験など楽しいアクティビティを行っています。
その後は13時半にお迎えになりまして、希望の方のみ延長保育も行っています。ただし、延長保育は日本語となり、日本人の先生が担当しています。
初めて英語に触れる子でも大丈夫でしょうか?
小さいお子さんは英語環境に慣れるのにそう時間はかかりません。危険があるときや大切なルールを説明する必要がある場合には日本人の先生が日本語を使うこともあります。
講師の皆さんはどんな方々でしょうか?
現在、合計5名の英語講師がおりますが、インド人、香港人、日本人のバイリンガルの先生と、国籍は色々です。特徴としては欧米の先生ではなく、アジア系の先生が大半ということでしょうか。
講師は、幼児教育の専門学位、保育士や幼稚園教諭の経験者で構成されますので、単なる英語のプリスクールではなくて、幼児教育施設という意味での安心感と充実度を目指しています。講師陣がオレンジの全てです。私の母が看護師として運営に関わりながら、衛生管理などもしっかりと行っておりますので、安心してお預けいただければと思います。
保護者の方々は、どんな理由でここを選ばれることが多いのでしょうか?
ご自宅から近いということで選ばれる方も多いですし、お子さんが英語にすごく興味があるので習わせたいという方もいれば、幼稚園に行く前に社会性を身につけたいという方もいらっしゃいますし、さまざまです。
英語についても「少しできるようになればいいかな」という方もいれば、本当にしっかりと英語を習得させたいという方もいらっしゃいますし、さまざまです。
英語の能力向上のための特別プログラムなどはありますか?
オレンジのカリキュラムのコンセプトは、グローバルな教育理念×知的好奇心×ローカルな実践です。こどもたちは、誰もが生まれながらにして知的好奇心に満ち溢れた存在だと考えています。 ご家庭を初めて半歩離れた大切な時期に、できるだけ自然な形で、こどもたちが英語を通じて広い世界を体感しつつ、地域社会の一員として自覚を促すようなオレンジ独自の仕掛けを考えています。
英語能力開発だけに特化した特別なプログラムはありませんが、英語に初めて触れるお子さんでもわかりやすい内容で構成したり、先生がゆっくる話しをしたりというような配慮はしています。英語に触れて、語感に慣れて、楽しさを感じてもらうということが第一ですから、ここで一緒に遊ぶ中で、生の英語を聞いて、刺激を与えられながら英語を習得するということ自体が、子どもさんにとってベネフィットになっているんじゃないかと思っています。
インターナショナルスクールへの進学等について、有利になることはありますか?
普通の幼稚園に進学するお子さんさんが多いですが、インターナショナルスクールへ進学を希望されるお子さんもいらっしゃいます。有利になる点は、個々の能力や性格によるところが大きいのであまり言及できませんが、あえて挙げるならば、Tokyo Association of International Preschoolsに加盟していることでしょうか。インターナショナル・スクールへの相互の認識がある点です。
オレンジ設立メンバーには、香港のIBスクールでのカリキュラム開発担当者もいますので、グローバルな教育理念としてオレンジも色濃く影響を受けています。現時点ではIBの認定校となっているわけではありませんが、将来的に、IBのPYP(初等教育課程)を導入していきたいと考えています。
神先さんご自身もこの界隈にお住まいということですが、このエリアの魅力とは何でしょう?
よく言われますが、近代的な高層タワーマンションの真横に江戸時代に創建されて住吉神社があるなど、新旧の文化が混在しているところが良いですね。散策をしても楽しいですし、隅田川のテラスには川沿いの桜並木が満開になると、本当に美しいです。新緑も清々しいです。
私にもいま小さな子どもがいますけれど、子どもとは隅田川沿いや、近くの噴水公園によく行きます。公園にはおたまじゃくしとか、あめんぼもいるんですよ。
それでいて、銀座や丸の内もバス圏内ですし、身近な買い物施設も沢山ありますし、少し行けば大型のショッピングセンターもあります。こんなに便利な環境で、さらに自然にも触れられるという環境は、なかなか無いんじゃないかなと思います。
今回、話を聞いた人
オレンジ・インターナショナル・プリスクール
代表 神先治未さん
住所:東京都中央区佃1-11-8
リバーシティ21ピアウエストスクエア ノースウィング2F
電話番号:03-6225-0772
http://www.orange-international.jp/
※記事内容は2014(平成26)年6月時点の情報です。
「バイリンガル教育」で小さい頃から楽しく英語に触れる/オレンジ・インターナショナル・プリスクール 代表 神先治未さん
所在地:東京都中央区佃1-11-8 リバーシティ21 ピアウエストスクエア ノースウィング251
電話番号:03-6225-0772
開所時間:9:00~18:00
http://www.orange-international.jp/