みよし市役所 政策推進部インタビュー

「みんなで築く“ささえあい”と“活力”の都市(まち)」を目指して /みよし市役所 政策推進部広報情報課


愛知県名古屋市や豊田市からのアクセスも良く、緑豊かな環境が広がる愛知県みよし市。株式会社東洋経済新報社が公表する「住みよさランキング」2010年版で全国1位となるなど、住みよい街として高く評価されている。今回は、みよし市の住みよさについてより深く知るべく、「みよし市役所」の政策推進部広報情報課の皆さんにお話を伺った。

夏に行われる「三好いいじゃんまつり」には毎年大勢の人が訪れる
夏に行われる「三好いいじゃんまつり」には毎年大勢の人が訪れる

自然、産業、文化、調和のとれた“バランスの良い”まち

――みよし市の特徴、魅力について教えてください。

みよし市は愛知県のほぼ真ん中に位置しており、名古屋市と豊田市の間にあるという立地の良さが一番の魅力ですね。豊田には20~30分、名古屋には30~40分で出られますので、仕事にも、買い物にも便利です。

面積は約32キロ平方メートルで、人口は約6万人。名古屋近郊の市町村に比べ人口密度も高くなく、行政と市民の皆さんとの距離感がちょうどいい。緑が多くて、農業、工業、商業の産業のバランスもよい。この「ちょうどいい規模」、「バランスの良さ」がみよし市の強みだと、市長はよく話しています。

――東洋経済新報社が毎年発表している「住みよさランキング」では、2010(平成22)年に全国787都市中1位を獲得。その後も毎年上位にランクインしていますが、どのような点が評価されていると考えていますか?

東洋経済新報社さんの「住みよさランキング」を拝見すると、財政力の高い市町村が上位に入っているようです。1958(昭和33)年に町制施行した当時は、人口が1万人弱の農業主体の町でした。現在は市内にトヨタ自動車の工場が4つあり、製造業が盛んです。先人たちに先見の明があり、企業誘致を積極的に行ってきた結果、今の豊かな税収があるのだと思います。安定した財源のおかげで、さまざまな施策を打ちやすいことも「住みよさ」につながっているのではないでしょうか。

教育者出身の市長のもと、教育面の取り組みを積極的に実施

2015(平成27)年度に大規模改修を終えた「みよし市立天王小学校」
2015(平成27)年度に大規模改修を終えた「みよし市立天王小学校」

――子育て世代向けにはどのような取り組みをされていますか。

現職の小野田市長が教育者出身ですので、子育てと教育には力を入れています。みよし市には小学校が8つと中学校が4つあり、文科省の方針である小学校1・2年生と中学校1年生に加え、みよし市では独自に小学3年生と中学2年生で35人学級を実施しています。また、2015(平成27)年度から2年かけて、小学校、中学校のすべての普通教室に空調機の設置を進めています。

子どもの医療費については、中学卒業まで無料です。今は同じような取り組みを行う自治体も増えてきましたが、みよし市は豊田市、岡崎市など大きな市と足並みを揃えて、かなり早い段階から実施してきました。また、みよし市内には「みよし市民病院」をはじめとして、小児科、内科、外科、歯科など各種の医療機関がそろっています。さらに、豊田市にある「豊田厚生病院」、豊明市の「藤田保健衛生大学病院」など、大きな病院も近くにあり、こうしたことが安心感につながっているという声もいただきます。

子育てファミリーに嬉しいさまざまなサービスも充実

「みよし市図書館学習交流プラザ サンライブ」
「みよし市図書館学習交流プラザ サンライブ」

――2016(平成28)年7月2日にオープンした、「みよし市図書館学習交流プラザ サンライブ」について教えてください。

「サンライブ」は図書館機能、生涯学習機能、交流機能を備えた複合施設です。1・2階が図書館で、特に子ども向けのコーナーには力を入れています。お子さんでも本を取り出せるように棚を低くしたり、絵本の内容や対象年齢ごとに棚が分かれていたり、読み聞かせ専用の「おはなしのへや」もありますので、若いお父さんお母さんにはぜひお子さんを連れて来ていただきたいですね。

2・3階は生涯学習センターの施設で、研修室兼軽運動室や美術室、講座室兼音楽室、調理実習室、和風講座室などがあり、市民の皆さんは予約のうえ、有料で使っていただけます。また、講座室などを活用した市民向けの 講座も多数行われる予定です。

――その他、今後整備予定の施設等はありますか。

「サンライブ」に移転する中央図書館の跡地を利用して、「(仮称)子ども総合支援センター」の整備を計画しています。現在は「アイ・モール三好」内に「ファミリー・サポート・セン ター」や「子育てふれあい広場」がありますが、それを移転・拡大して、子ども向けの遊び場や、育児などの相談できる子育て支援施設を整備する計画があります。また、「みよし市民病院」の敷地内に、病児・病後児保育ができる施設の整備も計画しています。

誰もが安心して暮らせる“住みよい”まち「みよし」

「三好公園」内にある芝生広場
「三好公園」内にある芝生広場

――「平成28年(2016年)熊本地震」が発生し、災害対策への関心が高まっています。みよし市ではどのような取り組みをされていますか。

市内には2本の二級河川が流れていますが、河川整備を計画的に進めています。市役所は免震構造になっていますし、小学校、中学校など、主要な公共施設についても、耐震改修は終わっています。

災害の時にはコミュニティのつながりが大事だと言われています。みよし市には25の行政区があり、毎年行政区対抗の体育祭を開催しています。6万人規模の市でこのような交流を行っている例はあまり聞いたことがありません。「まだそんなことをやっているのか。」と言われるかもしれませんが、こういった交流が災害時の共助につながるのではと思います。

市民スポーツの拠点となる「三好公園総合体育館」
市民スポーツの拠点となる「三好公園総合体育館」

――今後のまちづくりのビジョンを教えてください。

2014(平成26)年11月に「まち・ひと・しごと創生法」が公布・施行され、東京一極集中を是正し、人口減少に歯止めをかけようと、地方創生に向け、国を挙げた取り組みが進められています。みよし市においても、「みよし市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定しました。この総合戦略において掲げる3つの基本目標「安心して子育てできる環境づくり」「暮らしたいと思える環境づくり」「誰もが健康に暮らせる環境づくり」の実現に向けて、将来的な人口減少や超高齢化社会を見据えた対策を積極的に推進していきます。幸いにも今は若い世代が多く、人口も増えていますが、今住んでいるお子さんたちが住み続けたい、戻ってきたいと思える魅力的なまちをつくることが、今後 は課題になってくると思います。

――最後に、みよし市に住むことを検討されている方に、メッセージをお願いします。

みよし市のほぼ中央には「三好池」があり、春には3,000本ほどある桜がきれいで、かなり見応えがあります。その周辺をジョギングしたり、散歩したりと、市民の憩いの場所になっています。

花火と7隻の提灯舟がコラボする「三好池まつり」
花火と7隻の提灯舟がコラボする「三好池まつり」

夏には花火と7隻の提灯舟がコラボする「三好池まつり」、オリジナルのまつりソングに合わせて市内を踊り歩く「三好いいじゃんまつり」と、高さ11mの大提灯が迫力満点の「三好大提灯まつり」の3大夏祭りで賑わいます。また、市内各地には農地、果樹園が広がり、夏から秋にかけて、みよし市の特産品である柿、ナシ、ブドウなどの実りを楽しめます。みよし市は四季を感じながら暮らせる、住みやすいまちだと思います。

みよし市健康づくりキャラクター「キューちゃん」
みよし市健康づくりキャラクター「キューちゃん」

みよし市役所

政策推進部広報情報課 望月千歳さん、山田浩昭さん、秋田浩貴さん
※写真はみよし市健康づくり大使「キューちゃん」
所在地:愛知県みよし市三好町小坂50
TEL:0561-32-8357
URL:http://www.city.aichi-miyoshi.lg.jp/index.html
※この情報は2016(平成28)年5月時点のものです。

「みんなで築く“ささえあい”と“活力”の都市(まち)」を目指して /みよし市役所 政策推進部広報情報課
所在地:愛知県みよし市三好町小坂50 
電話番号:0561-32-2111
開庁時間:8:30~17:15
閉庁日:土・日曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月3日)
http://www.city.aichi-miyoshi.lg.jp/