一人ひとりに親身なサポートが嬉しい「佐倉市子育て支援課」の子育てサービス
千葉県の北部に位置する佐倉市は、交通環境の良さから東京へ通勤する人が多く住むベッドタウンとして発展。住宅開発に伴う子育て世代の増加を背景に、同市では子育て支援に力を入れている。2016(平成28)年からは、「子育て世代包括支援センター」や「子育てコンシェルジュ」制度を整えるなど、より親身で利用しやすいサービスを展開している。子育て世代へのサポート体制や取り組みについて、佐倉市子育て支援課の小高純さんに話を伺った。
様々な子育ての悩みに、包括的なアプローチでサポート
――佐倉市ではどのような子育て支援の取り組みを行っているのでしょうか。
小高さん:佐倉市では「手をつなぎ、みんなで育てよう!笑がお いっぱい 佐倉っ子」という基本理念のもと、「子どもが幸せなまち」「子育てを楽しめるまち」「子育てを支え、ともに成長するまち」を目指して子ども・子育て支援に取り組んでいます。子育て支援課での取り組みとしては、子育て支援施策の研究や企画、市内31か所の保育園等の入園受付、保育施設の管理、幼稚園の案内など子育て支援全般の業務を行っています。
――佐倉市では近年も新たな子育て支援サービスを展開されていますね。
小高さん:2016(平成28)年4月の「子育て世代包括支援センター」のスタートにより、子育てに関する相談から各種手続きまで、全てがひとつのフロアで可能になりました。今まで利用者には、各種手続きを行う為に違う建物にある違う部署に行ったり、また別の手続きは違うフロアに行ったりとご不便をおかけしていたのですが、総合相談窓口を一か所に設けてワンストップ拠点で支援できるようになったのが「子育て世代包括支援センター」の強みです。
小高さん:またセンターでは、保育士の資格を持った「子育てコンシェルジュ」や保健師が、子育て支援情報や保育サービスを分かりやすく案内して子育ての相談に応じ、応援していく体制をとっています。子育て世代に切れ目のない支援を提供できるように関係機関と連携して、一人ひとりにあったサービスをご案内しています。例えば、「仕事を始めたいけれど、子どもを預ける所はあるの?」「保育園の空き情報が知りたい」「出産費用や健診のことが知りたい」など、子育てに関するどんなことでも相談をお受けしています。一般的な書類を提出するだけの手続き業務とは違い、お互いの顔が見えての対応になるので、子育て中のお母さんのちょっとした心の変化に気づくこともでき、不安や悩みの早期発見にもつながっています。子育て支援課では、今後も妊娠期から子育て期にわたり切れ目ない支援を提供していき、更にサービスを拡充していきたいと考えています。
――「子育て世代包括支援センター」のスタートで市民のみなさんの反応はいかがですか。
小高さん:「母子手帳を受け取るだけだと思って来たら、たくさんのアドバイスをもらえて嬉しかった。」「子育てに不安なことが多かったので、話を聞くことができて良かったです。」「一人で抱え込んでしまうお母さんも多いので、こういうサービスをこれからも続けて欲しい。」などのお声を多数頂いておりまして、利用者のみなさんには大変喜んでいただいていると思います。今後も幅広いニーズに応えられるようにしていきたいと思います。
育児・保育のサポート体制が整う
――児童センターや学童保育の取り組みについて教えてください。
小高さん:児童センターは、遊びを通して子どもたちの健やかな成長を保護者や地域の方々と一緒に育み、楽しい子育て・子育ちをサポートする施設でして、現在市内5か所にあります。対象者は、市内在住の18歳未満の児童及び児童の保護者になります。子どもたちが気軽に遊べて気軽に集うことができる場所です。また、学童保育所は、保護者が仕事や、病気等により子どもの放課後などに適切な保育ができないとき、小学生(原則1年生から6年生、一部の学童保育所は1年生から3または4年生)に放課後の生活の場を提供し、遊びの指導を行うことにより児童の健全育成を図ることを目的とした施設で、現在市内に34か所あります。保育士や教員の資格を持った学童保育指導員が、子どもたちを保育し、健やかな成長と自立を支援しています。
――「ファミリーサポートセンター」事業にについて教えてください。
小高さん:「ファミリーサポートセンター」は、「子育てのお手伝いをしたい」「子育ての手助けをしてほしい」人たちが会員となり、子育てが大変なご家庭を地域で支援し合う制度です。育児の援助を受けたい「依頼会員」が、センターへ会員登録を行った後、アドバイザーの引き合わせにより、依頼内容に応じた「提供会員」を紹介してもらいます。育児の援助を行いたい「提供会員」は、市内在住で、活動に必要な講習を受講した方が会員になることができます。「依頼会員」「提供会員」の両方に登録を行うことも可能です。保育施設までの送迎、保育施設の開始前や終了後のお預かり、保護者の病気や急用等の場合のお預かりなどに利用できます。「依頼会員」の子どもたちからは、「近所の優しいおじいちゃんおばあちゃんの家に遊びに行けて楽しい。」と好評ですよ。
佐倉市の魅力を伝え、明るく活気に満ち溢れるまちを目指す
――子育て支援ガイドブックや、子育て応援サイトを制作されるなど、積極的に情報発信をされていますね。
小高さん:佐倉市では、「子育て支援ガイドブック」をご家庭に無料で配布しています。子育て中のみなさんが、ガイドブックを開けば、お子様の成長に伴う必要な情報を得ることができるようになっていて便利ですよ。街のおでかけマップもありますので家族みんなでのお出かけにも役立ちます。子育て応援サイトの「佐倉っ子 子育てナビ」と一緒にご活用いただきたいですね。佐倉市の次代を担う子どもたちが、安心して暮らすことができる環境を整備することは市としましては最優先の課題です。子育てがしやすい街づくり、子どもがいる若い世代に佐倉市の魅力を伝え、どのように人々を市に呼び込むかが、今後の街の発展につきましても重要だと考えています。子どもたちがいる街の雰囲気は、とても明るく活気に満ち溢れていて大変素晴らしいものです。
――佐倉市志津周辺に新しくお住まいになる方にメッセージをお願いします。
小高さん:佐倉市は、大変歴史が深い街です。江戸時代後期に佐倉藩士が暮らしていた武家屋敷が保存されるなど、情緒ある遺構や緑が多い公園も沢山あります。その一方で、志津にほど近いユーカリが丘周辺は大型商業施設もでき、佐倉市の今を象徴する賑やかな街です。都心にも近く、どこへ行くにも交通アクセスが良いのも魅力ですね。都会と田舎の良いところを併せ持った大変住みやすい街だと思います。
佐倉市子育て支援課
小高 純さん
所在地 : 佐倉市海隣寺町97
TEL : 043-484-1111
URL: http://www.city.sakura.lg.jp/
※この情報は2016(平成28)年9月時点のものです。
一人ひとりに親身なサポートが嬉しい「佐倉市子育て支援課」の子育てサービス
所在地:千葉県佐倉市海隣寺町97
電話番号:043-484-1111(代)
開庁時間:8:30~17:15
休庁日:土・日曜日・祝日・年末年始
※毎月第2・第4日曜日に市民課窓口のみ開庁
http://www.city.sakura.lg.jp/