多世代が暮らすバランスのとれた街で
あらゆるニーズに応える/ボンドール 北浦和店 富谷敦子さん
ボンドール 北浦和店
富谷敦子さん
多世代が暮らすバランスのとれた街で
あらゆるニーズに応える
ボンドールは埼玉県を中心に6店舗を展開するベーカリー。そのうちJR「北浦和」駅西口から徒歩10秒の立地にある「ボンドール 北浦和店」は、北浦和を代表するパン屋さん&レストランとして長年地元で愛されてきた。学生やビジネスマン、子連れのファミリーなど、あらゆる年齢層が集う同店で、ご自身も北浦和在住という富谷敦子さんにお店や周辺エリアの魅力を聞いた。
北浦和店は2号店としてオープンしたとのことですが、現在の場所を選んだ理由はありますか?
1号店が北浦和にありまして、1970(昭和45)年にこの場所が空いて2号店をオープンしました。理由はやはり、駅前という立地とお客様のニーズですね。朝晩と駅の行き帰りにパンをお買い求めになるお客様がとても多いです。意外に、男性の方がよく会社へのお土産にお菓子を買われていきます。それに、ここは「埼玉メディカルセンター」に近いので、そちらへ行かれる際にお菓子やプリンをお見舞い品にされる方もいらっしゃいます。
ベーカリー・焼き菓子・イタリアンレストラン…とあらゆる顔を合わせもつボンドールさんですが、この複合的な業態にした理由はありますか?
お客様の幅広いご要望に応えられるように、ということでしょうね。北浦和店は朝8時から夜10時までの営業で、いろいろなお客様にパンやお菓子をお買いあげいただくほか、レストランではモーニング、ランチ、カフェ、そしてディナーとそれぞれの時間帯にたくさんのお客様にお使いいただいております。お飲み物をご注文いただければ、1階で買われたパンを2階のレストランでイートインすることもできます。
ニーズに応えてというお話ですが、どのようなお客様が多いのでしょうか?
とても幅広いですね。パンの場合、朝は通勤通学の方たち、午前11時頃になるとご年配の方や食べ盛りのお子さんをお持ちのお母様方、夕方は学校やお勤め帰りの方たちといった具合です。レストランも、お子様連れの幼稚園帰りのお母様方やお稽古帰りのご年配のグループがお茶されるなど、幅広くご利用いただいています。休日はご家族連れが多く、1階でお買い上げいただいたケーキにろうそくをつけてサプライズでお出しすることもありますよ。ご予約や貸し切りもできます。
駅前のわかりやすい場所なので、お友達と待ち合わせて利用される方も大勢いらっしゃいますね。チェーン店に比べて落ち着いた雰囲気も、選んでいただいている理由かなと思います。
埼玉・茨城・栃木で6店舗あるお店の中で、北浦和店ならではの特色があれば教えてください。
北浦和店、上尾店、北本店はパン工場を併設しており、北浦和店が一番パンの種類が多く、常時120種類ぐらい揃えています。これだけの種類を毎日作るというのはなかなか大変なことですが、それぞれ人気があるので、あるパンを作るのをやめてしまうと、「なんでやめたの?」というお声をいただくため、減らせないという事情があります。
埼玉大学の研究室と共同開発した“大麦ブレッド”など、食パンだけで9種類もあって、その数も北浦和店が一番多いです。それぞれの食パンに固定のお客様がついていて、必ず週に2~3回、しかも焼きあがりの時間に合わせてお見えになるほどです。一口に食パンといっても人それぞれ食べ方や好みが異なるので、お求めの際にはぜひご相談いただきたいですね。
北浦和店でおすすめあるいは人気の商品・メニューを教えてください。
パンでしたら、食パンでは“パンドミー”が一番の売れ筋です。生地にチーズとハムを練りこみ玉ねぎとチーズをたっぷりのせて焼いた“オニオンブレッド”、ツナとマヨネーズをあえてソフトフランスの生地で巻いて焼いた“ツナフランス”もよく売れます。
それから、タピオカの粉を使った“もちもちポービリア”と“もちもちフルーツ”は、おもちのような弾力があって非常に人気があります。ポービリアはやや塩気があり、フルーツの方はオレンジピールとレーズン入り。どちらも1日3回ぐらい焼きますが、固定のファンがいて出すとすぐに売り切れてしまうほどです。
お土産にまとめて買われていく方もいらっしゃいますよ。焼き菓子ですと、“マドレーヌ”と“3種類のクッキー詰め合わせ”が定番です。詰め合わせは1,240円で袋に入れてラッピングしますので、お友達などへのちょっとした贈り物にぴったりです。
レストランでは、“ビーフシチュー”“ズワイガニと帆立のトマトクリームパスタ”“小海老とアボガド、トマトのジェノバ風パスタ”といったあたりが人気です。専門の調理スタッフがいますので、味はどれも本格的です。魚・肉料理、パスタは全品パンの食べ放題付で、これも非常に好評ですね。
テーブルブレッドをメインに常時10種類以上のパンをバランスよくご用意していますので、いろいろな味をお楽しみいただけます。とくにパスタとのセットはとても人気があって、階段の下までお待ちの客様が並ばれる時があります。結構ボリュームがあると思いますが、意外と主婦やご年配の方もパスタセットを目当てにいらっしゃいますね。
さいたま市役所店もオープンされたとのことで、着実にこのエリアを代表する老舗として根付いていらっしゃいますね。
北浦和店に勤めて10年近いのですが、それでも知らないパンやケーキについてお客様から聞かれることがあります。なかには「30年前から来ているのよ」というお客様もいらっしゃるほど。それぐらい、地元の方に長年親しまれているお店だなと感じています。また、お子様にはさいたま市のキャラクターやアニメキャラクターを象ったパンがとても人気があるので、小さいお子さんにも喜んでいただいているのではないでしょうか。
お客様から一日に何回も「このパンある?」と聞かれるのですが、聞きやすい、親しみやすいと感じていただいているのかなとうれしく思っています。「これがおいしかった」というお声を聞けるのが一番なので、スタッフ一同、なるべくお客様のご期待に応えられるような接客を心掛けていきたいですね。
この街の変わらない良さ、変わっていく良さについて教えてください。
北浦和は住民の年齢層が何十年も変わらないという統計があるそうです。若い人ばかり、お年寄りばかりとどちらかに偏っている街はよくありますが、幅広い年齢層が何十年も存在するようなバランスの良い街は全国的にも珍しいと思います。駅周辺にマンションがどんどん建っていますが、お子さんのご進学を考えて教育レベルが高いこの街に住まわれる若い方もいれば、長年住まわれているご年配の方もいらっしゃる。その変わらないという部分で、この北浦和店が各世代のご要望に応えられることが多いのかなと感じています。
最後に、北浦和・浦和エリアの魅力についてお聞かせください。
北浦和の特長は教育的、文化的な環境が整っているところで、そうした施設が充実しています。「埼玉県立浦和高等学校」「埼玉県立浦和第一女子高等学校」といったレベルの高い高校が多く、これらの学校への進学率が非常に高い公立中学校もあります。また、ご年配の方であっても、習い事をされていたりと、教養を感じさせる素敵な方が多いです。
公園や美術館もすぐそばにあって、散歩もできますし、遊具でお子さんを遊ばせることもできます。私も駅から歩いて10分とかからないところに住んでいますが、治安がいいなと感じますね。子育てには非常に安心できる街です。お買いものでも、「イオン北浦和店」「クイーンズ伊勢丹 北浦和店」といった大きなスーパーもあれば、昔ながらの商店街があって小さなお店も頑張っています。暮らしに必要なものは全部そろっていて、非常に住みやすい街ですね。
今回、話を聞いた人
ボンドール 北浦和店
富谷敦子さん
※2015(平成27)年3月実施の取材にもとづいた内容です。 記載している情報については、今後変わる場合がございます。
多世代が暮らすバランスのとれた街で
あらゆるニーズに応える/ボンドール 北浦和店 富谷敦子さん
所在地:埼玉県さいたま市浦和区北浦和4-5-1 小室屋ビル1F
電話番号:048-832-8191
営業時間:8:00~22:00
定休日:年中無休
http://www.bancdor-saitama.com/bancdor/k..