花慶(はなけい) 岩本町本店

「技術・品質・誠実」を受け継ぎ、
宮内庁をも魅了する日本屈指の老舗生花店

花慶(はなけい) 岩本町本店
常務取締役 安原直樹さん

岩本町1丁目にある「花慶」は、創業を江戸時代末期に遡るという日本屈指の老舗生花店の一つ。6階建ての本社ビルの1階に「岩本町本店」を構えており、店の佇まいは真面目な昔ながらの“街の花屋さん”といった雰囲気だが、長年宮内庁の御用を務め、皇室で利用される花を数多く手がけているという、知る人ぞ知る店である。
今回はこちらで常務取締役を務めながら、皇室担当責任者としても活躍されている安原直樹氏を訪ね、店の歴史と特徴、皇室との関わり、岩本町の魅力などについて、お話を伺った。

~STORY1:街との出会い、新たな物語の始まり

【Q.1】1859 (安政6)年創業と大変な老舗でいらっしゃいますが、創業から現在に至るまでの歩みについて教えてください。

もともとは1859(安政6)年、先祖の宮田兵五郎という者が両国の虎屋横丁に「山堀」という花屋を開業したということが「花慶」の始まりです。宮田はもともと(葛飾区)堀切に住んでおり、当時、その地が花の産地として有名であったことも花屋を開業するきっかけになったのだと思います。
江戸時代は店を構えるのではなく、“担(にな)い売り”と言って、天秤棒で花を担って街を売り歩くという形だったので、宮田も当初はそうして商売に励み、安政の末頃に両国に住むようになって花屋を始めたそうです。
その後、その家族は一度堀切に戻ったのですが、次男である慶次郎という者が1889(明治22)年に岩本町のこの場所に移転しました。
それからは今日までずっとこの場所なのですが、1945(昭和20)年の2月25日に空襲があり、岩本町一帯が焼けてしまったので、日本橋小伝馬町2-7という場所に移り、そこで営業を行いました。
終戦後は岩本町も徐々に復興し、周辺の家々も建ってきたので、岩本町を「調整所」という作業所のような形にして1947(昭和23年)に再建しました。それから30年以上の間、本店が小伝馬町、調整所を岩本町としていましたが、1985(昭和60)年に調整所の場所に本社ビルを建て、本店機能をこちらに戻し、現在に至ります。

本店以外にも2店舗の支店を展開しており、「丸ビル店」は、戦後すぐの1946(昭和21)年に、旧丸ビルの1階に支店を置きました。「東大病院店」については比較的新しく、平成13(2001)年10月にオープンして、現在は全3店舗で営業しています。

【Q.2】安原常務は、現在の5代目社長とはご親戚ということですが、どういったご関係なのでしょう?

社長の父親は祖父の長男で、私の父親は次男です。現社長の父親が先代社長を務めており、長男である安原俊一が今の社長として務めています。つまり私と社長はいとこの関係ですね。現社長はもともと小伝馬町に住んでいて、私はこの岩本町に住んでいました。

~STORY2:「花慶」の想い・こだわり~

【Q.3】長年、宮内庁への御用も務めていらっしゃるということですが、どのような時にお届けされているのでしょうか?

「花慶」では1931(昭和6)年から御用を務めていると聞いています。ただ、「御用達」という言葉を皆さんよく使われますが、旧制度の呼び名なので、うちでは宮内庁からご注文があった時にそれをお納めするという意味で、「御用」という言い方をしています。

【Q.4】お納めした花は、どういった場面で使われているのでしょう?

いろいろな場面で使われています。たとえば外国からお客様がいらっしゃった時に、宮殿で陛下とご会見などもされたりするので、その時のお部屋の花であったり、午餐会や晩餐会などのテーブルの花、天皇陛下のお誕生日の花、その他にも皇族様のご命日や、ご葬儀の榊、慰霊祭等で陛下が手向けられる花、こういった花のご注文もいただいております。

【Q.5】花を扱うにあたって、特にどのような点に気を遣っていらっしゃるのでしょうか?

「技術、品質、誠実」が大切です。生花は装飾的な部分が大きいものですから、まず「技術力」、そして生物を扱うことから「品質」、そしてそれをお客様に対し、誠実にお届け、対応することです。
私が一番大切に考えていることとしては、「お届けして終わり」ではなくて、「お届けした後に、お手元でどうなのか」ということです。せっかくですから一日でも長く飾っていただけるように、色々な細かな点にも気を遣っていおります。

~STORY3:~「花慶」が見つめる岩本町

【Q.6】岩本町本店のお客様は主にどんな方が多いのでしょうか?

この辺りは下町ですから、やはり地元の方々が多いですね。昔は住まいと店舗が一緒という方が多かったので、どこの家にも神棚や仏壇があり、そういったところのお花の需要が多かったですが、それから徐々にオフィスビルが増え、(法人から)慶弔用のお花をご注文いただけるという機会も段々と増えてきました。胡蝶蘭を普段からこれだけ置いている店というのも、珍しいのではないでしょうか。
今もどちらかと言えば法人のご利用が多いですが、中には自社内に飾るために利用される方もいますし、小規模な会社や商店なども含めた、私的なご利用も増えています。

【Q.7】安原常務は岩本町に住んでいらっしゃったということで、町についてもお詳しいかと思いますが、昔と比べてこの岩本町界隈はどのように変化してきていると思われますか?

「花慶」の目の前の通りを「金物通り」と呼んでいます。ここから「神田」駅に向かって、実際に金物屋さんがずっと軒を連ねていたんです。神田には「鍛冶町」という地名もありますが、関東大震災以降、物流の拠点として栄えてきました。子どもの頃を思い出すと、みんな、住まいとお店が一緒のところばかりだったので、本当に「商店」ばかりの街でした。
でもいつの頃からか、ここで商売するのを止めて、ビルを建てて、商売自体はほかの場所に持っていくという流れが主流になってきました。そうしたビルにはテナントが入り、オフィスが多い街に変化していきましたね。

しかしここのところは、マンションなども増えており、ワンルームのマンションや、ここ数年ではファミリータイプも増えて来ているようです。家族で暮らす方が増えるというのは、ありがたいことですね。

【Q.8】この街ならではの魅力や、暮しやすさについて教えてください。

電車など公共のインフラに関しては非常に便利な場所ですね。都内のどこの街にもだいたい30分以内で出られますし、「東京」駅や「上野」駅はもちろん、新宿や渋谷にも行きやすいので、新幹線や特急で出かける時にもスムーズです。
買い物については、大型のスーパーマーケットまでは無いですが、それなりにお買い物もうまくできますし、学校についても、色々な選択肢があり、素晴らしい教育環境があります。また、皇居をはじめ、緑も多いですね。あとは、千代田区というブランドがあり、それなりの層の方たちが住んでいる地域なので、治安的な部分も非常に良く、都内でも特に安全な地区ではないかと思います。

【Q.9】最後に、岩本町に新しく住まう方に向けてメッセージをお願いします!

住んでみると意外と便利なところですから、沢山いらっしゃってほしいですね。私達も新しい方が増えて、街に活気が出るのは良いことだと思っていますので、一緒にこの街を盛り上げていただければ嬉しいです。

 

花慶(はなけい) 岩本町本店
花慶(はなけい) 岩本町本店

花慶(はなけい) 岩本町本店
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花慶(はなけい) 岩本町本店
花慶(はなけい) 岩本町本店

花慶(はなけい) 岩本町本店
所在地:東京都千代田区岩本町1-9-2 
電話番号:03-3866-8751
営業時間:9:00~18:00
定休日:日曜日、祝日
※この情報は2015(平成27)年7月時点のものです。
http://www.hanakei-tokyo.jp/



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