自然に囲まれた、理想的な教育環境。 23区内とは思えない豊かな自然の中で学ぶ。/北区立西浮間小学校校長 中村都士治先生

北区立西浮間小学校校長
中村都士治先生

自然に囲まれた、理想的な教育環境。
23区内とは思えない豊かな自然の中で学ぶ。

浮間は北区の北西端に位置し、北に荒川・南に新河岸川が流れている立地にある。近くには都立の総合公園である「浮間公園」もあり、荒川・新河岸川の河川敷などののどかな風景が広がる。近年はファミリー層の転入も増え、公的な育児サポートも充実してきている。そんな西浮間小学校の中村校長に学校の様子を聞いた。

区内では2番目に生徒数が多いと聞きましたが、学校の概要を教えてください

西浮間小学校長インタビュー
西浮間小学校長インタビュー

現在1年生4クラス、2~6年生は各3クラスずつの、全校児童616名の学校です。これくらいの人数が集まっていますと、集団行動の力を身に付けやすく充実した教育プログラムを組むことができますね。オープンスクールで学年ごとのまとまりで教室が配置されていますから、どうしても学年ごとのつながりが強くなります。そこで、1年生から6年生がたて割りになる「フレンド班」というものを全校で38班つくりまして、様々な活動や朝遊びなど週に1回、必ず一緒に活動する取り組みをしています。

後で詳しくご説明しますが、桜草の芽分けの会や、こいのぼり給食などのイベントもこの班ごとに行い、みんな兄弟のように仲良くしていますよ。一番嬉しいのは、普段はちょっとやんちゃな6年生などが、1年生にはとても優しく話しかけたり、よく面倒を見たりしている姿を見ることです。やはり異学年交流には大切な役割があると思います。

2009(平成21)年に改築された新校舎の特色などをお聞かせください

西浮間小学校長インタビュー
西浮間小学校長インタビュー

本校は5年前にオープンスクールの校舎になりました。各学年ごとのフロアを壁で仕切って教室にしてあるだけですので、オープンスペースには全教室が面しています。そのため、子どもたちは非常に仲が良いですね。また、オープンスペース部分に算数科少人数教室が設置されており、算数では習熟度別の少人数授業を実施できるようになっています。

オープンスペースはかなり広く作ってありますので、移動教室のための合同保護者会を開くなど、色々な用途に使っています。手洗いの蛇口の数なども普通の学校よりも多く設置して、細部にまで渡って生活しやすい環境が整っています。

図書室とパソコンを融合した「メディアセンター」があるとお聞きしました

西浮間小学校長インタビュー
西浮間小学校長インタビュー

通常は図書室とパソコン室は別々になっているケースが多いと思いますが、本校では図書スペースの奥にパソコンスペースがあり、調べ学習などをする際も双方を同時に駆使できるので、情報活用能力も高めることができます。今はインターネットを使って調べることも増えましたので、調べたいことが一度にリサーチできるのは子どもにとっても便利ですね。 また読書デッキという屋外で読書ができる場所(子どもだけの使用は不可)も確保されていますので、少しでも子どもたちの「読書」の習慣づけを応援したいと思っています。

2世代で「西浮間小学校」に通っているご家庭も多いと聞きました

西浮間小学校長インタビュー
西浮間小学校長インタビュー

昔はこのあたりには学校が少なく、この地域の子どもたちは遠くまで歩いて通っていたそうです。そこに1958(昭和33)年に本校が開校し、念願の地元の小学校ができたということで、地域の方が学校と一緒に子どもを育てよう・協力しようという気持ちをもってくださっているように感じます。その気持ちが受け継がれ、今でもいざとなるとすぐに手を差し伸べてくださり、手伝ってくださいます。これは普段から温かい目で子どもたちを見守ってくださっているからだと思うんです。

そんな地域の方々の連携の場として使っていただければと、校内の「にしうきホール」を地域の人たちへの公開講座に使用したり、アリーナ(体育館)を利用していただいたりしています。

「西浮間小学校」は浮間中と浮間小とでサブファミリーを形成していますが、どのような取り組みか教えていただけますか?

西浮間小学校長インタビュー
西浮間小学校長インタビュー

「学校ファミリー」という北区の取り組みは、通学区域の重なる幼稚園・小学校・中学校からつくられる近隣複数校のネットワークのことで、本校は浮間中と浮間小とでサブファミリーを形成しています。具体的には情報交換を密にし、授業研究を行ったり、教員たちの研修会を実施したりしています。また公開授業を行って、お互いの教員が見学し合い、教科別に反省点やカリキュラムについて話し合ったりと連携を深めています。

また災害時の対応について連絡を取り合って共有したり、足りないものの貸し借りがあったりと、この取り組みのお蔭で近隣の小中学校とスムースに連絡を取りやすくなりました。

この地区に特有の活動などはありますか?

西浮間小学校長インタビュー
西浮間小学校長インタビュー

浮間地区は古くから桜草の栽培で有名な場所です。廃れつつある桜草を残そうという取り組みで、本校では児童が一人一鉢、1年をかけて桜草を栽培しています。翌年にきちんと咲かせるために、小さい芽を摘み取り「芽分け」をしなければならないのですが、桜草保存会の方々がその方法を伝授してくださり、全校のフレンド班で芽分けを行います。

校庭には桜草圃場もあり、お世話は子どもたちが行っています。実は桜草の栽培は非常に難しく、学校では美しい花を咲かせられるのは半数ほど。だからこそ、この難しい栽培手法を子どもたちに伝えたいと思います。来年はこの一人一鉢運動をはじめて30周年で記念の行事もありますので、全員の苗に花をつけさせてあげたいですね。

PTAファミリーフェスティバルや西浮フェスティバルなど、楽しいイベントも多いようですが

西浮間小学校長インタビュー
西浮間小学校長インタビュー

PTAファミリーフェスティバルは、本校の校庭を使って行うイベントで、保護者や地域の方々によるゲームコーナーや模擬店が並び、消火器体験やけむり体験、パトカーや白バイの試乗などができる地域をあげてのお祭りです。オープニングセレモニーはアリーナで行い、スクールバンドの演奏で華々しく幕開けします。

また西浮フェスティバルは、子どもたちが企画して各クラスでゲームなどの出し物をする小さなお祭りのような取り組みです。日程を学校公開に合わせているので、保護者の方々も参加でき、子どもの学校での様子がよく分かる、楽しい行事です。

荒川のほとりに建ち、近隣には公園などに恵まれた御校ですが、これらを利用した取り組みなどは行っていますか?

西浮間小学校長インタビュー
西浮間小学校長インタビュー

荒川には、理科や生活の授業で「春・秋をみつけよう」といったテーマで、自然採集などに出かけています。また荒川土手や都立浮間公園は写生会で利用させてもらっています。

徒歩30分のところにある釣堀公園では、毎年田植えを体験させてもらい、秋には稲刈りも行っています。今年は30kgほど収穫できたということです。

浮間エリアの魅力を教えてください

東京都立浮間公園
東京都立浮間公園

PTAの方々も、地域の方々も、皆さん温かく地元愛で溢れています。先ほども言いましたが、学校で人手が足りない・ヘルプが必要だという時なども、すぐにお手伝いに来てくださったりと、実に温かい地域性です。児童たちも、非常に素直でまっすぐな子どもたちが多いのは、この土地柄の影響ではないかと思いますね。

西浮間小学校長インタビュー
西浮間小学校長インタビュー

今回、話を聞いた人

北区立西浮間小学校 校長 中村都士治先生

所在地:東京都北区浮間2-7-1
電話番号:03-5915-0137

※記事内容は2013(平成25)年10月時点の情報です。

自然に囲まれた、理想的な教育環境。 23区内とは思えない豊かな自然の中で学ぶ。/北区立西浮間小学校校長 中村都士治先生
所在地:東京都北区浮間2-7-1 
電話番号:03-5915-0133
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