乳幼児向け事業を実施する児童館

充実のプログラムでファミリーを応援/「橋本こどもセンター」 館長 内藤さん


東京と名古屋を最速約40分で結ぶ「リニア中央新幹線」の「神奈川県」駅が新設される予定の「橋本」駅周辺エリア。その新駅設置に伴い、橋本の街では様々な施設が移転を進めています。「橋本こどもセンター」もそのひとつ。今回は2019年4月に移転し、より使いやすくなったという「橋本こどもセンター」を訪問し、利用者の皆さんの様子や街の子育て環境などについてお聞きしました。

センター館長内藤さんとスタッフの皆さん
センター館長内藤さんとスタッフの皆さん

子育て支援施設と児童クラブという2つの側面を持ち合わせるセンター

――「橋本こどもセンター」の施設概要、利用方法を教えてください。

内藤さん:リニア中央新幹線の新駅設置に伴い、現在の場所(「相模原市立旭中学校」敷地内)に2019年4月に移転してきました。施設はまだ新しくてピカピカです。偶数月の第3日曜日と年末年始の6日間はお休みですが、それ以外は毎週月〜日曜日と毎日開所しています。

0〜18歳までの赤ちゃんから青年までが利用できる施設となっており、1階部分は子育て支援施設、2階部分は児童クラブという造りになっています。子育て支援施設の方は午前9時〜午後5時まで。基本的に、児童クラブの利用は下校時から夜6時までですが、夜7時までは延長対応をしています。午前中〜午後3時くらいまでの時間帯は乳幼児とその保護者、それ以降の時間帯は児童クラブを利用する小学生がどっと集まってきます。夕方の時間帯には中学生や高校生が卓球をしに来たり、漫画を読みに来たりすることもあります。

利用方法は簡単で、入口で名前と学年と住所、連絡先を記入するだけ。平均すると1日約140〜150名ほどの利用者があります。

充実のプログラムでファミリーを応援する「橋本こどもセンター」
充実のプログラムでファミリーを応援する「橋本こどもセンター」

――移転前と移転後で、施設の設備など変わった点はありますか?

内藤さん:移転前は現在と比較すると少しスペースが狭かったので、小さなお子さんと小学生が同じスペースで遊ぶ時などもあり、スタッフが立って見守りをしていました。移転後の施設では子育て支援施設と児童クラブの階層を分けることができたので、不安が軽減され、ほっとしています。施設の南側には広めの館庭も設置されましたので、小学生たちが思いっきり体を動かして遊べるようにもなりました。

また、広くなったおかげで、児童クラブの受け入れ可能人数も移転前よりも増やすことができました

新施設には、「創作活動室」という防音機能が施されたスタジオもあります。バンドやダンスなどの練習ができる環境が整備されていますので、今後は中高生たちにとっても利用しやすくなるような施設にしていきたいと思っています。現状は、利用時間が午後5時ということで、中高生の利用はなかなか難しい部分もありますが、今後の課題として取り組んでいきたいですね。

移転により児童クラブの定員も増えた
移転により児童クラブの定員も増えた

保護者も子どもたちも喜ぶイベントが盛りだくさん

――「橋本こどもセンター」の地域における役割とは何でしょうか。

内藤さん:「橋本こどもセンター」は、地域に根ざした児童厚生施設で、子どもたちを中心とした市民の生活を豊かにするための場です。乳幼児とその保護者にとっては、お友達をつくったり少しでも悩みを共有したり、ここに来ることで気持ちが楽になるような交流の場になればと考えています。また、小学生にとっては放課後の居場所であり、友達と一緒に過ごす大切な場でもあります。

地域のボランティアの方々もいらっしゃることがあるので、そういった方々との出会いや交流の場としてもご利用いただきたいですね。

防音のスタジオ「創作活動室」
防音のスタジオ「創作活動室」

――「子育て広場」や「ふれあい親子サロン」など、様々な乳幼児向け事業を実施されているようですね。

内藤さん:「子育て広場」は毎週火・木・金曜日の午前10時〜午後1時に開催しています。広場の地域ボランティアスタッフが見守る中、おもちゃで遊んだり、手遊びなどをします。本来このセンターは、お子さんの補食以外は飲食禁止なのですが、この「子育て広場」が開催される日の正午12時〜午後1時には、「おべんとうひろば」といって、みんなでお弁当を食べる時間が設けられています。買ってきてもよし、簡単なお弁当を作ってきてもよし、お母さん方が負担にならない範囲で昼食を用意していらっしゃいます。友だちになったお母さん同士で「一緒にお昼を食べに行きましょう」と外に移動していく姿もよく見かけます。

「ふれあい親子サロン」は毎月第2金曜日の午前10時〜午前11時15分に開かれる、乳幼児とその家族向けの集まりの場です。ここでは身体計測や育児相談、保育士などによる手遊びや季節の行事などを行っています。子どもの成長がわかる測定や専門家に相談ができるということで、多い時は1回に60組もの親子が集まる人気イベントです。

様々なおもちゃで遊べる「幼児コーナー」
様々なおもちゃで遊べる「幼児コーナー」

――「キッズタイム」というイベントはどのようなプログラムなのでしょうか?

内藤さん:毎週水曜日(第5水曜日はお休み)の午前11時15分〜45分の30分間に開催されています。1週目は私たちこどもセンター職員、2週目は“ほっこり座”という地域ボランティアの方々、3週目は保育士、4週目は“わくわくライオン丸”という子育て中の若いママさんたちによるプログラム、といったように、毎週違うスタッフやボランティアが手遊びや工作、紙芝居や昔遊び、パネルシアターなど、それぞれの特徴を活かした内容のプログラムを開催しています。

「橋本こどもセンター」図書室
「橋本こどもセンター」図書室

――利用者の皆さんの反応はいかがですか?

内藤さん:みなさん楽しんで参加してくださっているようです。地域の保護者同士で新しい友達も作れますし、ここで仲良くなったお母さん同士でお出かけに行ったという話も聞きますよ。

「子育て広場」も「ふれあい親子サロン」もリピーターの方が多いですね。お兄ちゃん・お姉ちゃんがいる方が下のお子さんを連れて来たり、お友達のお母さんに連れて来てもらったり、親子2人でふらっと訪ねていらしたり、様々です。知り合いのお母さんがいなくても、子ども同士が一緒に遊んだりしていると、保護者同士もすぐに仲良くなるようですね。スタッフが見守ってくれているので、お母さんも「こどもから目が離せない」状態ではありませんから、リラックスしてお話できるようです。

同じくらいの年齢のお子さんがいるお母さん同士だと、悩みや不安なども共有しやすいですよね。1人で家にいると心配になることも、他の家のお子さんを見ているうちに「うちだけじゃないんだ」とか「少し大きくなるとこうなるんだ」とか、悩みが自然と解消したり、安心できることがあります。

お子さんも、お互いの様子を見ながら一緒に遊んだり、譲り合ったりすることで、社会性も身につきます。

広々としており自由に遊べる「遊戯室」
広々としており自由に遊べる「遊戯室」

――土日も開所していらっしゃるんですね。

内藤さん:週末はお父さんがお子さんを連れていらっしゃることが多いです。お母さんが家事を片付けている間に「行って来て」とお願いされるのかもしれません(笑)。
平日のお母さんたちがお友達を作って輪になって話している様子とは対照的に、お父さんたちはご自身のお子さんとじっくり遊ばれている感じですね。普段はなかなか仕事で関われない分、週末はお父さんがお子さんとじっくり向き合う時間を持たれているようです。

地域をあげて子育てを応援してくれる環境が整う街

地域と連携して様々なイベントがある
地域と連携して様々なイベントがある

――地域と連携して進めている取り組みなどがありましたら、教えてください。

内藤さん:地域の自治会や老人会、民生委員の方々が20名ほどメンバーになってくださっている「こどもセンター運営委員会」がありまして、年に3回ほど話し合いを行っています。新たな施設になり、様々な視点からの意見を集めて、センターの運営や地域との関わりなどについて活発に意見を交わしていきたいと思います。

また、以前のこどもセンターのあった場所では、毎年1月中旬に「どんと焼き」という恒例行事がありました。お正月飾りを持ち寄って焚き火をたき、その火でお団子を焼いたりする楽しい行事なんですよ。新施設に移ってからも地域の方々にご理解をいただき、運営委員会と一緒にふるさとの行事として継続させたいと思っています。

相模原市は子育て環境が充実していることは、センター内の掲示物からもうかがえる
相模原市は子育て環境が充実していることは、センター内の掲示物からもうかがえる

――橋本の子育て環境の魅力について教えてください。

内藤さん:相模原市内にはこのようなこどもセンターが24カ所、緑区内にも橋本、大島、城山、二本松の4カ所あります。また緑区内全ての保育園で乳幼児向けの会や園庭開放などがあり、各地域の公民館でも赤ちゃん向けサロンが定期的に開かれています。幼いお子さんを持つお母さんたちたちが集まったり、お友達を作ったりする機会がかなり多く提供されていて、市をあげて子育てを応援してくれている雰囲気があります。

また緑区では、「みどり子育て応援隊」という団体があり、2ヶ月に一度「おおきくなぁれ」という子育て情報誌を発行しています。季節ごとの注意事項やお子さん向けレシピ、お散歩マップなどの育児のお役立ち情報をママ目線で紹介してくれて、楽しく読める冊子となっています。
子育て応援の市民ボランティア団体なども多いですし、橋本は子育てしやすい環境が整っていると思います。

生活利便性と豊かな自然の両方を享受できる緑区

移転により、センターの南側には広い館庭も整備された
移転により、センターの南側には広い館庭も整備された

― 公園など遊ぶ場所も充実しているのでしょうか?おすすめのスポットがあればぜひ教えてください。

内藤さん:それはそれは、たくさんありますよ(笑)。駅の近くには「橋本公園」という大きな公園があって、クローバーの広場が広がっています。また、住宅街の中にある「橋本台ふれあい公園」は、複合遊具があるので子どもたちも思いきり体を動かして遊べますし、子ども連れでも便利に使える場所だと思います。「相模原北公園」では梅林やあじさい園で季節を感じられ、プールや運動施設なども整備されています。

また、少し足を伸ばせば「津久井湖」まで車で20分程度、「さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト」も車で約30分と、週末に子連れで楽しめるレジャースポットも身近です。相模川沿いはキャンプもできるので、週末は親子でテントを張ってバーベキューなどをする姿がよく見られます。

相模原市には様々な区がありますが、緑区は利便性の良さと緑豊かな自然の両方が手に入る素晴らしい住環境が整っていると思います。特に子育て中のファミリーにはおすすめしたいですね。

入口の下駄箱も利用者が多くても安心の大きさ
入口の下駄箱も利用者が多くても安心の大きさ

――暮らしやすい環境の街なんですね。

内藤さん:「橋本」駅は京王線やJRのターミナル駅なので朝のラッシュ時には混みますが、2本列車を待てばかなりの確率で座れるので、皆さん通勤通学は楽で便利だと口を揃えておっしゃいますね。南大沢に住んでいる知人は、一度橋本に戻ってから座って通勤すると話していました(笑)。京王線で特急を使えば新宿まで約40分ですし、JR横浜線も通っているので、八王子や横浜に出るのも便利です。

圏央道ができて相模原ICの乗り口がすぐなので、中央自動車道や東名高速道路へもアクセスが格段に良くなりました。埼玉方面へも行きやすくなって、時間もかなり短縮されましたので、週末に家族揃って車でお出かけするのも便利です。
リニア中央新幹線の新駅もできますし、緑区は今非常に注目されている区だと思いますよ。

橋本こどもセンター センター館長 内藤さん
橋本こどもセンター センター館長 内藤さん

橋本こどもセンター 館長 内藤さん

センター館長 内藤さん
所在地:神奈川県相模原市緑区橋本1-12-26
電話番号:042-779-7901
URL:http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/shisetsu/child/kodomo_center/1002860.html
※この情報は2019(令和元)年7月時点のものです。

充実のプログラムでファミリーを応援/「橋本こどもセンター」 館長 内藤さん
所在地:神奈川県相模原市緑区緑区橋本1-12-26
電話番号:042-779-7901
開館時間:9:00~17:00
休館日:偶数月第3日曜日、年末年始(12/29~1/3)ほか
http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/s..