キャナルフェス実行委員長 木村さんインタビュー

水辺の街、天王洲アイルの魅力を発信する/天王洲・キャナルサイド活性化協会(東京都)


2015(平成27)年に設立された「天王洲・キャナルサイド活性化協会」は「天王洲キャナルフェス」を年4回も開催。回を重ねるごとに子連れは増え、注目も高まっていった。エリアの最大の特徴は、やはり水辺の街であること。この要素を最大限に活かし、街の魅力を創出している同協会にインタビューを試みた。

設立に至るまで

――「天王洲・キャナルサイド活性化協会」はどのような経緯で設立されたのでしょうか。

キャナルフェスの実行委員長の木村さん
キャナルフェスの実行委員長の木村さん

木村さん:天王洲エリアはかつて、大人が楽しめる街として注目を集めた時期がありました。しかし周辺エリアが開発され、それぞれが新たな魅力をまとったことで相対的に天王洲エリアに足を運ぶ人が減ってしまいました。ここはオフィス街なので平日は活気があるものの、どうしても土・日・祝日には閑散としてしまう――。そのような状況を変え、この街が持っている潜在的な魅力を引き出し、かつ発信するために設立されたのが「天王洲・キャナルサイド活性化協会」です。

――主だった活動を教えていただけますか?

木村さん:メインは、年4回の「天王洲キャナルフェス」の開催です。季節ごとに巡ってくるイベントなので、来場される回によってそれぞれ異なる印象を受けると思います。「天王洲キャナルフェス」以外では、天王洲にアートを散りばめる「天王洲アートフェスティバル」も主催。屋外アートと屋内アートを同時発信することで、この街の魅力をより伝えられるのではと考えています。いずれも地域に根ざしたイベントで、来場者は区内もしくは港区の方が多いですね。

「天王洲キャナルフェス」の会場にも使われた天王洲アイル第三水辺広場周辺
「天王洲キャナルフェス」の会場にも使われた天王洲アイル第三水辺広場周辺

――「天王洲キャナルフェス」についてですが、内容の一部を教えてください。

木村さん:天王洲運河を中心とし、フードマーケット、映画祭、船上ライブ、ナイトクルーズなど様々な催し物を用意しています。今年の夏はオンラインでの開催となりましたが、当初、オンラインでやることに意味があるのかという意見が事務局内にもありました。結果的にはオンラインイベントになりましたが、それにしても実施して本当に良かったなと思います。音楽でもダンスでも、それぞれ団体が発表する機会は限られているだけに、子どもたち、またその保護者に喜んでもらい、街に愛着を持ってもらうという意味でも大きな意義があったと考えています。

――Youtube上で閲覧できる「CANAL チャンネル」について聞かせていただけますか?

Youtubeで動画配信をしている「CANAL チャンネル」
Youtubeで動画配信をしている「CANAL チャンネル」

木村さん:もともとは「天王洲キャナルフェス」の記録用映像に過ぎなかったのですが、当協会の正会員であるパナソニック映像さんの手がけた動画が“さすがプロ”と感心するほどのクオリティだったので、より大勢の方に見ていただきたいと思い、YouTubeで動画配信をすることになりました。これによって出演者が何度も楽しかった日を振り返ることができ、さらには友だちや親戚の方にも見てもらうことが可能になりました。

天王洲アイルエリアに暮らす

――品川・天王洲アイルエリアの子育て環境について聞かせてください。

品川・天王洲アイルエリアの魅力を語る木村さん
品川・天王洲アイルエリアの魅力を語る木村さん

木村さん:「天王洲キャナルフェス」に来場される方を見ても、子連れが増えてきたという実感があります。近くに移り住まれた方が増えているのと同時に、その世代に注目されるようになったとも言えるでしょう。「天王洲キャナルフェス」には子ども向けのコンテンツが充実していますし、「VILLAGE TENNOZ(ヴィレッジ天王洲)」ではワークショップも開催。子どもたちが気軽に参加できるイベントが充実しているのはとてもいいですね。

――最後に天王洲エリアに興味を持っている方にメッセージをいただけますでしょうか。

左に見えるのが木村さんおすすめのカジュアルフレンチ「ルカラン」
左に見えるのが木村さんおすすめのカジュアルフレンチ「ルカラン」

木村さん:アクセス性に優れているのに、これだけ静かで、落ち着いている街というのはなかなか見当たりません。水門があるので水辺は穏やかですし、ボードウォークを歩いたら都心とは思えないほどの爽やかな風が吹き抜けていきます。さらにはイベントやワークショップにも体験・参加でき、街のいたるところでアートに触れ合うことができます。買い物に便利な街はあっても、ここまで多くの魅力を言える街は少ないのではと思います。個人的に好きなスポットですか?カジュアルフレンチの「ルカラン」という店ですね。何を食べても美味しいので毎日でも行きたくなりますよ。

キャナルフェスの実行委員長 木村さん
キャナルフェスの実行委員長 木村さん

天王洲・キャナルサイド活性化協会

キャナルフェス実行委員長 木村さん
URL:http://canalside.or.jp/
※この情報は2020(令和2)年11月時点のものです。

水辺の街、天王洲アイルの魅力を発信する/天王洲・キャナルサイド活性化協会(東京都)
所在地:東京都品川区東品川2-6-10
http://canalside.or.jp/