大田区立貝塚中学校インタビュー

生徒の“自己肯定感”を高める「東京都オリンピック・パラリンピック教育推進校」としての取り組み/大田区立貝塚中学校 校長 岩崎数弘先生

1961(昭和36)年の開校より54年目を迎える、おだやかな住宅地に囲まれた「大田区立貝塚中学校」。生徒の“自己肯定感”を高める取り組みのひとつとして2015(平成27)年度に「東京都オリンピック・パラリンピック教育推進校」の指定を受け、生徒同士で学びあい、鍛えあい、お互いを支えあい、高めあう学校づくりを実践しています。今回は校長の岩崎数弘先生に「大田区立貝塚中学校」の特色と地域の魅力についてお話を伺いました。

古代の人々の営みが息づく「貝塚中学校」

「大田区立貝塚中学校(以下、貝塚中学校)」は、1961(昭和36)年の開校より54年目を迎えます。学級数は各学年5クラスの計15学級506名で、区内では中規模から大規模の学校です。

大田区立貝塚中学校
大田区立貝塚中学校

生徒数の推移としては、ここ2、3年で急激に増え、もっとも多い「馬込第三小学校」をはじめ、「馬込小学校」「池雪小学校」「小池小学校」の地元4校から進学してくる生徒が全体の9割を占めています。
「貝塚」という校名はかつてこの土地が馬込村字貝塚と呼ばれていた頃の地名に由来するもので、古代の人々の営みを現代に伝える貝塚が多数発見されたようです。
また長原方面へと向かう途中にある「貝塚坂」も、周辺に貝塚を伴う集落遺跡が見つかったことから名づけられたようで、この土地の歴史を知る貴重な手がかりです。

貝塚坂
貝塚坂

生徒同士で学びあい、鍛えあい、お互いを支えあい、高めあう

2015(平成27)年度の教育目標には「進んで学び、広い視野をもった人間を育てる」、「思いやりがあり、責任を重んじる人間を育てる」、「健康で明るく、たくましい人間を育てる」の3つを掲げ、“笑顔と歌声と活気のある学校”をスローガンに学校づくりを行っています。

校舎入口
校舎入口

詳細については当校のホームページからもご覧いただけますが、生徒同士で学びあい、鍛えあい、お互いを支えあい、高めあうなかで豊かな人間性が育まれることを期待しています。また「挨拶が絶えない学校にしよう」というのも目指す学校像に掲げ、居心地の良い学校の雰囲気をみんなでつくりあげています。

生徒が書いたおすすめの図書
生徒が書いたおすすめの図書

“自己肯定感”を育む「東京都オリンピック・パラリンピック教育推進校」としての取り組み

また学校の特色としては、2015(平成27)年度に「東京都オリンピック・パラリンピック教育推進校」としての取り組みをはじめたことと、同時に「大田区体力向上モデル校」にも指定されています。

校庭からみた校舎
校庭からみた校舎

「東京都オリンピック・パラリンピック教育推進校」とは、オリンピック・パラリンピックの歴史・理念の学習、国際的な文化理解、運動・スポーツへの興味・関心を高める取り組みなどを推進するものです。当校としては生徒たちの“自己肯定感”を高めるためのひとつのきっかけとして、この取り組みをはじめました。
また、「貝塚中学校」ではこれまでバレーボール部が全国大会に出場したり、バスケットボール部は区の大会で優勝したり、剣道部やバドミントン部、女子のソフトテニス部なども例年素晴らしい成績をおさめており、生徒たちの良いところを伸ばす取り組みとしても最適でした。

表彰状
表彰状

“自己肯定感”を高めるためには、勉強に限らず運動でも文化・芸術の分野においても、生徒たちがチャレンジできる機会を増やすことが何より大切だと考えています。
校内をご覧いただくとお気づきになると思いますが、玄関や廊下など多くの人が行き交う場所に生徒たちの美術作品を数多く展示しています。これも“自己肯定感”を高めるためのひとつの取り組みで、自分の作品が校内に掲示されることで達成感や成就感も得られると思います。

受賞したポスター
受賞したポスター

また基礎的な体力を養うことは、集中力や持続力につながり、運動を通じて規則正しい生活を送ることで時間の使い方も上手になり、結果的に学力向上へと結びつくことも期待しています。

精神的な豊かさを感じられる地域の“人”の魅力

学校周辺の地域の魅力としては、古代の人々がこの土地を選んだことからも分かる通り、山も緑もあって自然に恵まれていた頃の面影は今も住宅地のなかにある農地として残っています。
起伏の多い地形は高齢者にとっては生活のしづらい不便な環境と捉える人もいるようですが、この地域に息づくゆったりとおだやかな雰囲気は実際に訪れてみてはじめて分かる心地良さです。

周辺は落ち着いた静かな環境
周辺は落ち着いた静かな環境

地域の魅力を具体的な例として挙げるのは難しいのですが、学校とのつながりという点では町会の方々がフレンドリーで、地域の防災拠点でもある学校の壁塗りを率先して行ってくださったり、ちょっとしたことがあってもギスギスしない物事に対する寛容さにいつも助けられています。

備蓄倉庫の壁塗りも地域と協力して行った
備蓄倉庫の壁塗りも地域と協力して行った

10月に行われた文化祭の「若木祭(わかぎさい)」にも、のべ1,000人もの保護者や地域の方々がご来校くださったようで、地域とのつながりを実感できる貴重な機会でした。

昨今、生活環境の魅力について語る際、駅から近いことや商業施設があることなど街の機能にばかり関心が向けられることが多い気がしますが、感覚的に肌で感じる落ち着いた雰囲気や街の静けさ、また地域に住む方々の精神的な豊かさも“住みやすさ”の大切な要素かと思います。

学園祭の看板
学園祭の看板

大田区立貝塚中学校

校長 岩崎数弘先生
所在地:東京都大田区中馬込3-13-1
電 話:03-3773-3991
URL:http://kaizuka-js.ota-school.ed.jp/
※この情報は2015(平成27)年11月時点のものです。

生徒の“自己肯定感”を高める「東京都オリンピック・パラリンピック教育推進校」としての取り組み/大田区立貝塚中学校 校長 岩崎数弘先生
所在地:東京都大田区中馬込3-13-1 
電話番号:03-3773-3991
https://www.ota-school.ed.jp/kaizuka-js/