シェフ 今井伸哉さんインタビュー

荏田西で創業16年、本場・ウィーンの味を“日常のお菓子”にする/NASCHKATZE(ナッシュカッツェ)(神奈川県)


青葉区荏田西の閑静な街並みの一角に佇む「NASCHKATZE(ナッシュカッツェ)」。日本では珍しいウィーン菓子を、日常的に楽しめるお菓子として提供し、2007(平成19)年創業以来15年以上、地域で親しまれているお店です。今回は、オーストリア国家公認マイスターも取得されている今井伸哉シェフに、お店のこだわりや荏田西エリアの印象などについて、お話をお聞きしました。

ウィーン菓子との出会いとその魅力

―まず、ウィーン菓子との出会いや「ナッシュカッツェ」をオープンされるまでの経緯を教えてください。

今井さん:製菓の専門学校を卒業後、一度は大きな洋菓子企業に就職し、それから八王子にあった名店「ア・ポワン」に約2年半程勤めて経験を積みました。そろそろ自分の方向を決めなくてはという時に、学生時代にヨーロッパ旅行をした際に、街並みなどを見て感覚に惹かれるものがあった、オーストリア・ウィーンに行ってみようというと思いました。
「ア・ポワン」辞めて渡欧後、さまざまなご縁もあって、ウィーンの洋菓子店やドイツのパン屋で約7年間の修業を積みました。その間に「オーストリア国家公認マイスター」を取得しました。

「NASCHKATZE(ナッシュカッツェ)」今井伸哉シェフ
「NASCHKATZE(ナッシュカッツェ)」今井伸哉シェフ

―ウィーン菓子ならではの魅力を教えてください。

今井さん:シンプルで素朴だけれども、味わい深いところです。
使う素材も、バターやチョコレート、メレンゲなどお菓子作りの基本のようなもの。だからこそ、ある程度はすぐに形にできても、その味を極めていく難しさがありますから、ウィーンで出会った先達から学んだことを今でも大切に作っています。
フランス菓子のような華やかさは無いかもしれませんが、“日常的なお菓子”として楽しんでいただけると思います。

「NASCHKATZE」(ナッシュカッツェ)
「NASCHKATZE」(ナッシュカッツェ)

日常的に楽しめるお菓子であることを大切にする

―「ナッシュカッツェ」のこだわりや、特におすすめの商品などご紹介いただけますか?

今井さん:まず、お店のスタンスとして、“普段使いしていただけるお店”を目指しています。
特別な日に自慢したくなるようなナンバーワンの洋菓子店である必要は無いので、いろいろな用途の選択肢として印象に残るお店でありたいと思います。そのために、定番のウィーン菓子はもちろん、ギフトに適した焼き菓子の販売や、誕生日・お祝い事用のデコレーションケーキなどもご予約いただけます。

もうひとつのこだわりとしては、私自身が好きなお菓子を作る、ということです。

「ザッハトルテ」とさまざまなケーキ
「ザッハトルテ」とさまざまなケーキ

定番のザッハトルテや話題のモンブランまで、こだわりをつき詰めた逸品

今井さん:いちおしの商品はウィーン菓子を代表する「ザッハトルテ」。本場のレシピに忠実な味わいを楽しんでいただけます。オーストリア風アップルパイ「アプフェルシュトゥルーデル」もおすすめです。
また、「和栗のモンブラン」も人気です。こちらは、八王子の「ア・ポワン」での経験から生まれたお菓子なのですが、注文を受けてから作り、60分以内にお召し上がり頂く商品で、さまざまなメディアでも取り上げて頂いています。

「アプフェルシュトゥルーデル」と「和栗のモンブラン」
「アプフェルシュトゥルーデル」と「和栗のモンブラン」

親しみを感じる、穏やかな荏田西の街

―そもそもお店をこの街に開いたのはなぜでしょうか?荏田西エリアの印象・魅力ついても教えてください。

今井さん:田園都市線は学生時代から利用していてご縁がありました。また個人的に都心の派手さや、せわしなさが苦手で、落ち着いた場所でお店を出したいと考えていたなかで、この街の雰囲気が気に入りました。

周りには昔からの戸建住宅地がありご年配の方も住んでいますし、最近では新しいマンションも増えて若いお子さん連れのご家族も多く、幅広い年齢の方が住まれています。
「ナッシュカッツェ」にいらっしゃるお客さんは、穏やかで良い方が多いと感じます。

閑静な荏田西エリアの街並み
閑静な荏田西エリアの街並み

―2007(平成19)年創業から16年目を迎えられましたが、今後この街にとってどのようなお店でありたいですか?

今井さん:ウィーン菓子という珍しいお店だと思いますが、おかげさまで地域の常連のお客さん多くにお越しいただき続けて来れました。ありがたいことにメディアなどをご覧になった一見さんもたくさん来てくださいますが、地域の方々に日常的に親しんでいただけるお店であることをまず大切に、これからも、自分の好きなお菓子作りにこだわり、ウィーン菓子の魅力を広く伝えていきたいと思います。

NASCHKATZE(ナッシュカッツェ)
NASCHKATZE(ナッシュカッツェ)

ウィーン菓子 ナッシュカッツェ

シェフ今井伸哉さん
所在地:横浜市青葉区荏田西2-15-1-102
電話番号:045-511-7820
URL:https://www.naschkatze.jp/
公式LINE:https://line.me/R/ti/p/jBePCmapjq
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※この情報は2022(令和4)年12月時点のものです。

荏田西で創業16年、本場・ウィーンの味を“日常のお菓子”にする/NASCHKATZE(ナッシュカッツェ)(神奈川県)
所在地:神奈川県横浜市青葉区荏田西2-15-1 102
電話番号:045-211-4533
営業時間:11:00~20:00
定休日:月・火曜日
https://www.naschkatze.jp/