スタッフの皆さんインタビュー

駅徒歩5分の便利な子育て施設。プレママ・プレパパも歓迎。/蘇我・子育てリラックス館(千葉県)


千葉市内に12ヵ所ある地域の子育て支援拠点「子育てリラックス館」。小学校入学前の子どもとその保護者を対象にした施設で、無料で気軽に利用できるのが特徴だ。保護者同士でおしゃべりしたり、経験豊富なスタッフに相談できたりと、特にはじめて子育てをするママ・パパにとっては頼りになる存在だろう。 今回は「蘇我・子育てリラックス館」を訪ね、スタッフの皆さんに施設の概要や特色、蘇我エリアの魅力についてお話を伺った。

「蘇我・子育てリラックス館」スタッフの皆さん
「蘇我・子育てリラックス館」スタッフの皆さん

JR「蘇我」駅西口徒歩5分の「蘇我・子育てリラックス館」

――「蘇我・子育てリラックス館」の施設の概要について教えてください。

「蘇我・子育てリラックス館」はJR「蘇我」駅西口から歩いて5分ほどの場所にあります。「蘇我・子育てリラックス館」の同じ建物の1階には、60歳以上の方を対象にした「蘇我いきいきセンター」があり、地域の中の集いの場ともなっています。

子育て中の方が親子で気軽に立ち寄って交流したり、相談したり、安心して子どもを生み育てられるようにといった環境づくりを目的として運営されています。千葉市内には現在12ヵ所の「子育てリラックス館」があり、中央区には蘇我と千葉寺の2ヵ所があります。

「蘇我・子育てリラックス館」外観
「蘇我・子育てリラックス館」外観

小学校入学前のお子さんとその保護者を対象にしていて、無料でご利用いただけます。利用時間は月曜日から土曜日の朝10時から夕方4時まで。日曜日と祝日、年末年始(12月29日〜1月3日)は休館日となります。

「蘇我・子育てリラックス館」入口
「蘇我・子育てリラックス館」入口

――生活協同組合コープみらいで運営されているとお伺いしましたが?

千葉市の子育てリラックス館は、児童福祉法を根拠とする地域子育て支援拠点事業の一つとして設置された施設で、2003(平成15)年から始まりました。

千葉市の子育て支援拠点施設は大きく3つ、中央区にある「子育て支援館」と各区の保育園・認定こども園に併設されている「地域子育て支援センター」(7ヵ所)、そして市内に12ヵ所ある「子育てリラックス館」があります。

千葉市では他にもさまざまな事業者が千葉市の子育て支援に携わっています。

「コープみらい」では千葉市の委託事業として、「千葉寺・子育てリラックス館」「千城台・子育てリラックス館」「花見川・子育てリラックス館」、2008(平成20)年から「蘇我・子育てリラックス館」の運営を担うようになりました。その後、「そんのう・子育てリラックス館」の運営も受託し、千葉市の子育て支援事業に取り組んでいます。

絵本や遊具がある遊び場
絵本や遊具がある遊び場

コロナ禍を経て0、1、2歳児の利用が多い

――ご利用状況やはじめて利用する際の利用方法などについて教えてください。

2021(令和3)年~2022(令和4)年は0、1、2歳児のお子さんが多いですね。特に0〜1歳児が多いです。のべ人数で月に200〜250名前後、2歳児は月にのべ100名前後です。

授乳コーナー
授乳コーナー

ママ・パパ以外にもおじいちゃん、おばあちゃんがお孫さんを連れて来られることがあります。また「蘇我・子育てリラックス館」は、他の施設と比べてパパの利用者数が多く、今は月にのべ60〜70名ほどの利用があります。男性の育休が普及してきているのを感じますね。

利用する際は、入口で受付をしていただきます。初めて来館された方には安心してご利用していただけるようにご案内もさせていただいています。コロナ禍で始まった検温、手指の消毒も引き続き行い、安心してご利用いただいています。

入口で検温や手指消毒を行う
入口で検温や手指消毒を行う

電車を利用して多方面から訪れる利用者。大森台からはバス利用でアクセス可。

――実際に施設を利用される方はどのあたりのエリアからいらっしゃっているのでしょうか?大森台エリアからのアクセスについても教えていただけますでしょうか?

「蘇我・子育てリラックス館」はJR「蘇我」駅から近いのが特徴で、しかも「蘇我」駅は内房線、外房線、京葉線を結ぶ主要駅になっていることもあり電車を利用して来館される方が多くいます。

大森台エリアからのアクセスについては実際にいらっしゃっている方から伺ったのですが、京成千原線「大森台」駅から小湊鐵道バスに乗ってJR「蘇我」駅東口まで来られるそうです。乗車時間は片道20分くらいです。

蘇我だけでなく、大森台など多方面から来館される
蘇我だけでなく、大森台など多方面から来館される

「子育てリラックス館」には専用駐車場が無いため、公共交通機関等でご来館くださいとご案内をしていますが、「蘇我・子育てリラックス館」には「蘇我いきいきセンター」と共用の駐車場もありますし、歩いて10分ほどの場所には「アリオ蘇我」もあるため買い物がてら利用している方もいるようです。

お昼には、「アリオでランチしよう」とお出かけする方もいて、そういった点も含めて「蘇我・子育てリラックス館」は利用しやすいのかなと思います。

近くの「アリオ蘇我」で買い物がてら利用する家族もいる
近くの「アリオ蘇我」で買い物がてら利用する家族もいる

平日、土曜日を問わず開催される子育てに役立つイベント

――毎月イベントを開催されているようですが、具体的にどのような取り組みがございますか?

コープみらいのHPや「子育て支援館」のページにもイベントに関する情報を掲載していますが、お仕事などで平日の来館が難しい方やパパも参加できるように、土曜日もイベントを行っています。

2月は親子で楽しく身体を動かす「親子あそび」や生後2ヶ月〜1歳までの赤ちゃんを対象にした「ママと赤ちゃんのふれあい遊び」、また心理士さんによるお話なども行いました。クリスマスや夏祭り、お雛様や節分など、季節に合わせたイベントも行っています。

季節に合わせたイベントも開催
季節に合わせたイベントも開催

――「ねんねベビーの日」、「はいはいタッチの会」というサークルもあるそうですが?

「ねんねベビーの日」というのは親子の出会いの場として生後8ヵ月くらいまでのお子さんを対象にしたイベントで、はじめて子育てをするママ・パパに向けた取り組みです。予約不要なので、「子育てリラックス館」をはじめて利用する方もご利用いただきやすいと思います。

同様に、「はいはいタッチの会」は生後9ヶ月から満1歳くらいまでの集まりです。「はいはいタッチの会」は、もともとこの施設を利用していたママ・パパが主催する育児サークルで、「ねんねベビーの日」を卒業しても同じ月齢の子たちで会いたいねということで始まりました。

「ねんねベビーの日」、「はいはいタッチの会」などの案内リーフレット
「ねんねベビーの日」、「はいはいタッチの会」などの案内リーフレット

具体的には、月に1回集まってみんなでいろいろなお話をします。ママ・パパのエンパワーメントで、子育てで忙しい日々を過ごしているママ・パパたちに「自分たちにはこんなことができる」ということを思い出してもらうためのきっかけづくりを意識していました。ときには私たちスタッフが絵本を読んだり手遊びをしたりすることもありますが、基本的にはママ・パパたちが中心になって運営していました。

――今後予定しているイベントなどがありましたらお聞かせください。

いま取り組んでいるのはプレママ・プレパパに向けた取り組みです。少しでも早い段階から「子育てリラックス館」を利用いただけるように妊娠期からここを知っていただく取り組みをするのが私たちに求められていることかと思っています。

リラックス館を知ってもらえるように、保健福祉センターのプレママ・プレパパ教室に出向いて広報をさせてもらったり、駅や地域の掲示板にポスターを貼らせてもらったり。また「プレママの日」というイベントを設けて施設に足を運んでいただいています。コロナ禍でやりたくてもできなかった取り組みを今ようやく再スタートさせたところです。

これは余談ですが、「蘇我・子育てリラックス館」では、利用者の皆さんから使用しなくなったものを持って来ていただいて利用者同士でリユース、リサイクルする取り組みがあります。特に赤ちゃんのときの洋服ってあまり汚れないしすぐにサイズアウトするので、プレママ・プレパパにもつなげられるかなと考えています。

リユース、リサイクルの取り組みも進んでいる
リユース、リサイクルの取り組みも進んでいる

ママ・パパにとっても過ごしやすい広々とした環境

――ご利用になっている方の感想や、「蘇我・子育てリラックス館」の特色・魅力についてお聞かせください。

「子育てリラックス館」の中でも蘇我は広さが特徴のひとつです。ゆとりをもってゆったり過ごせますし、ママだけじゃなく、パパに来ていただくのも強みなんですよね。どうしてもこういった施設はママたちが中心になるので、部屋が狭いとそれだけでパパはいづらくなってしまうんです。

コープみらいで運営させてもらっている施設の中でも蘇我は開館当時から男性の利用者数が多くなっています。

リラックスして過ごせる広々とした空間
リラックスして過ごせる広々とした空間

――ご利用される方と関わるときに、大切にしていることを教えてください。

そうですね、お家の縁側みたいにあったかい場所にしたいね、という思いでスタートしました。「蘇我・子育てリラックス館」には現在7名のスタッフがいますが、2003(平成15)年に立ち上げた千葉寺の経験豊富なスタッフも2名います。

利用者の気持ちに寄り添うことを大切にしています。ママやパパの考えていることを聞くことで気持ちが整理できるように、ママやパパが自分で自分の気持ちに気づくように、「そうだね」と聞くことを意識しています。

利用者の気持ちに寄り添いながらサポートするスタッフの皆さん
利用者の気持ちに寄り添いながらサポートするスタッフの皆さん

私たちは専門家では無いので、あくまで近所のおばちゃんというスタンスでいます。“東京かあさん”というのが人気のようですが、私たちは“蘇我かあさん”を目指しています。

「今日の献立何にしようかな?」って話が出たら、「冷蔵庫には何があるの?」って聞いて、「こんなのを作ってみたら?」と、気軽に話せるような姿勢を目指しています。

子育て環境が充実し、東京へのアクセスにも恵まれた環境

――最後に、蘇我エリアの魅力についてお聞かせください。

蘇我の魅力と言えば、やっぱり特急に乗れることではないでしょうか。特急料金プラス520円(自由席)で約30分で東京駅まで行けますし、都心で働くご夫婦にとっては便利で子育てしやすい環境だと思います。

また中央区は子育て支援施設がたくさんあり、「子育て支援館」もそうですし、「子育てリラックス館」も蘇我と千葉寺にあります。「蘇我・子育てリラックス館」の隣にある「コミュニティセンター」にも図書室があるほか2階には小さな子どもが遊べる場所もあって安心して過ごせます。

子どもが安心して過ごせる遊び場
子どもが安心して過ごせる遊び場

このあたりは幼稚園や保育園も充実していますし、買い物も「アリオ蘇我」をはじめスーパーマーケットもたくさんあり選択肢があるので便利です。病院も中核病院から小児科等もいくつかあります。

また、休日に家族でお出かけするのも東京ディズニーリゾート®に行ったり、車を使ってマザー牧場や東京ドイツ村に行ったり、いろんな楽しみ方ができると思います。

あと「蘇我」駅の楽しみ方としては、いろんな種類の電車が通るので電車好きのお子さんにとっては一緒に楽しめます。桃太郎や金太郎と呼ばれる貨物列車が通ることもあります。

他にも蘇我には「フクダ電子アリーナ」や「蘇我スポーツ公園」がありますが、サッカーや野球、テニスのほか、スケートボードができる専用のエリアもあってスポーツも楽しめます。

「蘇我・子育てリラックス館」
「蘇我・子育てリラックス館」

蘇我・子育てリラックス館

スタッフの皆さん
所在地: 千葉県千葉市中央区今井1-14-38 蘇我いきいきセンター2F
電話番号:043-264-1317
URL:https://www.kosodateshien.or.jp/pages/62/
※この情報は2023(令和5)年3月時点のものです。

駅徒歩5分の便利な子育て施設。プレママ・プレパパも歓迎。/蘇我・子育てリラックス館(千葉県)
所在地:千葉県千葉市中央区今井1-14-38 蘇我いきいきセンター
電話番号:043-264-1317
https://www.kosodateshien.or.jp/pages/62..