和泉市立光明台北小学校 北野 洋一校長先生

和泉市立光明台北小学校
北野 洋一 校長先生

1985(昭和60)年創立、大切にする3つの教育理念

1985(昭和60)年に創立した「和泉市立光明台北小学校」。「自ら学び、人間性豊かな子どもを育てる」を教育目標に掲げ、「心身の健康」「思いやり」「我慢」の3つを学び育んで欲しいと話すのは北野洋一校長だ。遠方からの登校者が多い特徴の中で、地域と一緒になり子どもたちを見守る同校。子どもたちが自発的に取り組む「光北しぐさ」とはどんな活動なのか。さまざまな角度から北野校長に話を伺った。

学校の沿革・概要などを教えていただけますか。

和泉市立光明台北小学校
和泉市立光明台北小学校

開校は1985(昭和60)年の4月1日になります。その時の児童数が225名、教職員の数は18名でしたが、今年度では児童数が764名、クラス数が28クラスですので、開校当時よりかなり多くなっていますね。目の前に「光明池緑地」があり、素晴らしい環境にあると感じています。去年4月に赴任したばかりですので、まだまだこれから魅力が分かって行くのだと思いますね。地域、保護者もすごく協力的で、子どもたちも素直で明るい子が多い。とても良い学校に来させていただいたと思っています。

昨年、開校30周年の記念式典を行われたようですね。

和泉市立光明台北小学校
和泉市立光明台北小学校

毎年、一般的には文化祭にあたる「光北祭」を実施しているのですが、今年度はさらに地域の方やPTAをお招きし、30周年の記念式典を行いました。文化祭は普段は公開していないのですが、喜んでいただきましたね。記念誌、タオル、クリアファイルなどを作りました。

30年という伝統を学校生活の中で感じることはありますか。

和泉市立光明台北小学校
和泉市立光明台北小学校

過去にこの学校で勤めていたのなら感じたのかも知れませんが、今年赴任したばかりなので、30年目を担当させてもらっているという意識が強いですね。ただ、歴代校長、歴代PTA会長の写真などを見ると、いろんな方が関わってきてくれたんだと思います。その重みをこれから2年目、3年目を迎えることで感じて行くのだろうなと考えています。

小学校の教育目標について教えてください。

和泉市立光明台北小学校
和泉市立光明台北小学校

「自ら学び人間性豊かな子どもを育てる」という大テーマがあり、「よく考えて行動する子」「思いやりのある子」「元気で明るい子」を目指す児童像として掲げています。来年度の教育目標はまたしっかりと検討していきたいと思っていますが、教育目標というものは、そんなに簡単に変えて行くべきものではないと考えています。

小学校に通う児童たちに何を学び、どのように育って欲しいと思いますか。

和泉市立光明台北小学校
和泉市立光明台北小学校

一番思うのは、心身ともに元気であってほしいということです。心の悩みを抱えている子はいると思いますし、それらをすべて解消して家に帰るのも学校に来るのも楽しいと思えるようになって欲しい。心身ともに健康であるというイメージを大切にしています。それに、思いやりという言葉がありますが、人とつながれる子を育てたいと考えています。誰かがしんどい思いをしていればそっと手助けしてあげるとか、誰かがすごく良いことをすれば一緒に喜んであげられるとか、よく「アイツはアイツ」という言葉があったりしますが、そうではなく、「良かったね」「残念だったね」という言葉をお互いにかけられるようになって欲しいと思っています。それと、我慢する力も育ててあげたいと考えています。我慢というのは、何をされても耐える、こらえるという意味だけではなく、そこでエネルギーを溜めてそれを乗り越えていく。今は頑張って努力して、それがいつか開花する、そこまで頑張れるというのが我慢だと思う。そういう意味での忍耐力をつけて欲しい。「心身の健康」「思いやり」「我慢」。この3つは学び育んで欲しいと思っていますね。

児童会の子どもたちが中心となり「光北しぐさ」というものをされています。これはどのような活動なのでしょうか。

和泉市立光明台北小学校
和泉市立光明台北小学校

どこの学校も行っていると思いますが、例えばトイレに行ったときにスリッパを並べることなどですね。「光北しぐさ」とありますが、もともと「江戸しぐさ」というものがあります。例えば傘をさしてスレ違うときに、傘をどちらに傾ければぶつからないか、そういう行動パターンというのがあります。取り組んでいる事としては「友だちがこんなことをしてくれて嬉しかった」という事をしぐさの紙に書いてもらいます。それをどんどん掲示し、時間があるときはその掲示物から抜粋し「これを読んですごく良い気持ちになりました」と児童たちに紹介しています。大人の指示で動くのでなく、自分自身の判断で良いことをして心を豊かにしていこうというコンセプトですね。

遠くから通われている子どもも多いようですが、登下校中の安全対策など、学校、地域で取り組まれていることはありますか。

和泉市立光明台北小学校
和泉市立光明台北小学校

PTAの委員が最低、週1回は必ず登下校で立ってくれています。毎朝立ってくださる地域の方も、5名いらっしゃいます。教員も順番に2名は学校の外に出て見回るようにしています。ここは光明台という地域になりますが、実は光明台から来ている子どもは極めて少ないんです。歩いて30分くらいかけて通う子どもたちが多い。不審者対応という意味でも地域、保護者の力を借りるのは大切ですし、学校だよりで協力を呼びかけるとすぐに次の日には当番じゃなくても「立とうか」と言ってくれる保護者の方もいらっしゃいます。また、メールでの情報配信も行っています。校区内で不審者が出没した情報、隣接する校区で不審者情報があった場合、できるだけ外に出て登下校の見守りをお願いします、などとメールでお伝えすると次の日にはたくさんの方が送ってきてくださいます。できるだけ早く正確に情報は伝えるようにしています。また、1年生は安全歩行について、6年生は正しい自転車の乗り方についてなど、学年別に、関係機関のお力添えのもと、交通安全教室も実施しています。

同じ校区内での中学校、小学校の先生方との連携はどのように考えていらっしゃいますか。

和泉市立光明台北小学校
和泉市立光明台北小学校

和泉市全体が中学校区でひとつの名称があり、ここでは「光明台かがやけ学園」というものになります。一貫校というと、同じ敷地に小中学生がいるイメージがあると思いますが、そればかりが一貫教育ではありません。中学校の先生が「6年生で学んだこと」を把握できていることは大切なことです。それに、中学校の先生が小学校に体育などを教えに来てくれることで、「あの時はありがとう」と言えるだけでも大事なことだと思います。小学校も中学校も同じことをするわけじゃないですが、「この子たちをこう育てたい」「こういう力をつけさせてあげたい」という目標を中学校の先生も小学校の先生も持ったうえで、9年間で育てようという意識を持つことはとても大切だと思います。それを共有して、方法を探ることは大きな意味を持ちますし、子どもたちの安心感にもつながっていくと思っています。

ホームページではブログをつけていらっしゃるようですが趣旨を教えてください。

和泉市立光明台北小学校
和泉市立光明台北小学校

行事の様子をタイムリーに知らせたいということですね。スタッフの数もあるので、毎日更新することはできないのですが、もともとは臨海学校などで出かけたときに、元気にやってますよという様子を知らせるために始めたものです。今でも宿泊の時は「いま晩御飯食べてますよ」などをアップすることで、保護者の方には安心してもらえています。最近では宿泊行事だけではなく、学校で何か行事があったときにはできるだけ更新するようにしています。

和泉市では毎月11日に「いずみあいさつ運動」というものを行っているようですが、小学校でも取り組まれているようですね。

和泉市立光明台北小学校
和泉市立光明台北小学校

PTAの方、地域の方が学校前に集合してくれるんです。交通安全指導員の方とかも含め、いつもは違うポジションに立っていてもこちらに近づいて来てくれます。主要な駅前では市の職員さんも旗を立てて活動していらっしゃいます。ゴロあわせで11日は「いい日」。和泉市上げての挨拶の日となり、学校で行っているから「あいさつ運動」と呼んでいます。私がこの学校に赴任してからはまだないのですが、和泉市のゆるキャラ「コダイくん」「ロマンちゃん」が学校に来ることもありますね。それに、うちの子どもたちはすごく元気な、気持ちのいい挨拶ができます。これは自慢ですよ。

和泉市エリアの子育て環境、教育環境はいかがですか。

和泉市立光明台北小学校
和泉市立光明台北小学校

いろんな顔を持っている市だと思います。例えば、昔からの旧家が集まっている地域や、新興の住宅地などもあります。光明池の周辺は新しい住宅がどんどん建っていて、もっとこれから人と人がつながって発展していく地域なんだと思います。目の前の「光明池緑地」にふと足を運べば自然がいっぱい残り、子どもたちが車を気にせず遊べる広場もいっぱいある。うまく利用すれば学校が存在する環境としては非常にいいところだと思いますね。遠くから通うという意味では子どもたちも良く頑張っていると思う。それを大人がサポートすることも大切なことでしょうね。光明池公園では、1・2年生が落ち葉を見つけにいったり、マラソン大会を開いたりしています。将来的には小中一貫の中で、小学生と中学生が一緒に集まって、そこで楽しい行事が持てればいいなと考えています。

最後に和泉市エリアの魅力を聞かせてください。

和泉市立光明台北小学校
和泉市立光明台北小学校

最近では、ららぽーと、コストコなどの商業施設が充実してきたり、安倍晴明伝説で有名な「葛葉稲荷神社」や、「弥生文化博物館」という弥生式土器が出てくる地域があったり、旧から新までいろんな顔がある街です。だんじり祭りが盛んな地域もありますし、本当に多種多様な魅力がある街だと思いますね。

和泉市立光明台北小学校
和泉市立光明台北小学校

今回、話を聞いた人

和泉市立光明台北小学校

北野 洋一 校長先生

所在地:大阪府和泉市光明台1-35-1
電話番号:0725-56-6700
URL:http://www.city.osaka-izumi.lg.jp/school/esch/koumyoudaikita/

※本文内容は、2015年3月取材時のものです。

和泉市立光明台北小学校 北野 洋一校長先生
所在地:大阪府和泉市光明台1-35-1 
電話番号:0725-56-6700
http://www.city.osaka-izumi.lg.jp/school..