西東京市立保谷小学校 高野富校長先生 インタビュー

西東京市立保谷小学校 高野富校長先生 インタビュー/西東京市立保谷小学校 高野富校長先生

西東京市の閑静な住宅街にある伝統校「西東京市立保谷小学校」。「すすんで学ぶ子」「助け合う子」「元気な子」を教育目標に、よく学び、よく考え行動し、よく活動する子どもになるように学校一丸となって指導にあたっている。異学年交流や体つくりなど独自のユニークな教育プログラムで着実に子どもたちの可能性を引き出し、地域住民や保護者から大きな信頼が寄せられる同校を訪れ、高野富校長先生にお話を伺った。

明治時代開校の歴史ある小学校

高野富校長先生
高野富校長先生

――学校の概要について教えて下さい

高野校長先生:「西東京市立保谷小学校」は1874(明治7)年、「上宝晃院」に「上保谷小学校」として開校し、2016(平成28)年度で143年目になる歴史のある学校です。この田無・保谷地区で最初に建てられた学校になります。
校章の「このて柏」は、現在地に校舎を移転した時に記念樹として「このて柏」を移植しまして、表裏のない「このて柏」の葉のように「心に表裏のない子どもになるように」との願いを込めて1924(大正13)年に制定されました。私は第27代校長として2013(平成25)年4月に就任しました。現在、全校生徒は474名で14学級に分かれています。
「通常学級」のほかに、言葉に何らかの心配のあるお子さんが、週に1、2回通い、その子に応じた支援を個別に受けることができる通級指導学級「ことばの教室(えがお)」があります。また親御さんが仕事から帰って来る夕方までお子さんを預かる「学童クラブ」と、中学校で不登校になってしまった生徒を指導する「スキップ教室」の合計4つの学級があります。これは空いている教室を有効活用するという意味もあるのですが、学校自体の立地や歴史、地元との連携・信頼等を総合的にみて本校で始めることが認められた独自の取り組みになります。

伝統を守りながらも、新しいことに挑戦していく

授業中の様子
授業中の様子

――力を入れて取り組んでいることはありますか?

高野校長先生:新しいものにチャレンジをしていくことはとても大事ですが、同時にこの学校の歴史をしっかりと守っていくことも大事だと考えています。これは子どもたちはもちろん、教員にも指導を徹底していることなのですが、まず学習環境を整えるということに力を入れています。当たり前のことですが本校では、ゴミが散らかっていたり、落書きがあったりすることは一切ありません。子どもも教員も整理整頓を常に心がけて、なくて良いものを置かない、必要なものを必要な場所に備えて、活動しやすい環境になるように指導しています。
そして子どもたちの心の息吹を感じるものや作品、写真などは、できるだけ皆の目に触れるところに掲示するようにしています。そうすることによって、気持ちや行動に落ち着きが表れてきます。そこで初めて学力の向上、体力の向上、心の成長ができる環境が生まれてくるのだと考えています。

芝生の校庭
芝生の校庭

――保谷小学校独自の特徴的なイベントがあれば教えてください

高野校長先生:「保小まつり」というものを年3回行っています。1年生と6年生、2年生と5年生、3年生と4年生が名刺交換をしてお話をしたり、自分たちで作った模擬店で手作りのグッズやサービス券を渡して交流を深めたり、みんなの前で歌ってパフォーマンスをする「のどじまん集会」などを行ったりします。
そのほかであれば「保谷オリンピック」を年3回開催していまして、これはいわゆる運動能力テストなのですが、1回目の自分の記録を2回目、3回目で塗り替えていくように努力していくという、ちょっとしたオリンピックなのです。ほかに、業間体育、田植えを体験する「お米の学校」、集会活動(たとえば「西東京しゃきしゃき体操集会」)など毎月イベントを催して、特色ある教育活動に取り組んでいます。本校では、このようにして学校全体で人権教育を基盤にした「知育・徳育・体育」の充実を図っています。

中学進学後も見通した教育を

西東京市立ひばりが丘中学校
西東京市立ひばりが丘中学校

――中学校との連携はありますか?

高野校長先生:小中学校の教員がお互いに授業を観察し合い情報交換をして、学習指導や生活指導について共通理解をしていく取り組みを行っています。子どもたちが中学校に入学した時に起こる“中1ギャップ”の解消や、小中学校9年間を見通した指導の充実を図っています。毎年6月第2週に、対象の保谷ブロックの学校が集まって研修会を行っています。また保谷小の児童が中学校に行って「夏の挨拶運動」を行ったり、小学校のPTA主催の「ウィンターコンサート」では、近隣の吹奏楽団を本校に招いて演奏をしていただいたりしています。
本校には伝統を大切にする心を育むために和室があるのですが、そこでお茶会を開く時に中学生が着物を着てお運びを手伝ってくれていますよ。教員の連携だけではなく、子ども同士も中学校との交流は多いですね。

授業の様子
授業の様子

――校内研究の「学力向上プロジェクト」の具体的な取り組みについてお教えください

高野校長先生:学力を向上させるにあたって「学校ができること」と「家庭でできること」があります。「学校ができること」は3つありまして、1つは、生活指導環境を整えることです。もしチャイムが鳴っても子どもが席に座らない、授業中走り回るなどの状態であったら、勉強ができる環境ではなくなり学力向上はありえません。学校側は、子どもたちがスムーズに勉強に取り組める姿勢や状態を整えることが重要になります。
2つ目は、教員が30分から45分の限られた時間の中で、3、40人の子どもたちに授業がわかるように指導していくという、教える技術です。
最後の3つ目は、個別学習の時間です。個別学習は週3日1回20分放課後に設けています。担任の先生の判断で、放課後に個別指導が必要と感じた生徒を個別学習の時間で指導しています。

そして「家庭でできること」ですが、1つは自分から宿題に取り組む、学年×10分の家庭学習です。もう1つは、早寝早起きをして朝ごはんを食べる習慣を身につける、生活リズムの徹底です。以上のことを学校、ご家庭で意識していくことによって確実に学力アップに繋がっていきます。これは学校からもご家庭に強く要求していることです。

子どもを見守る地域の目

校内の掲示物
校内の掲示物

――子育ての面から見たと時のエリアの魅力をお教えください

高野校長先生:田無・保谷エリアは、緑が多く自然と気軽に触れ合える環境にあるので、感受性豊かな落ち着いた子どもたちが育つ素晴らしい環境だと思います。教育施設が充実していることもあり、最近では若いご夫婦の転入も多いですね。街は子どもたちの笑い声が聞こえる明るい街です。
住民の方は、昔から代々住んでいる方から新しい住民の方までいらっしゃって全体的に温かい雰囲気ですし、地域の人々の連携がとれています。優しい人が多いので安心して子育てできる環境にあると思います。都心からのアクセスが良いので通勤や買い物にも便利ですね。

西東京市立保谷小学校
西東京市立保谷小学校

西東京市立保谷小学校

校長 高野富先生
所在地 :西東京市保谷町1-3-35
TEL :042-463-4511
URL:http://www.nishitokyo.ed.jp/e-houya/
※この情報は2016(平成28)年6月時点のものです。

西東京市立保谷小学校 高野富校長先生 インタビュー/西東京市立保谷小学校 高野富校長先生
所在地:東京都西東京市保谷町1-3-35 
電話番号:042-463-4511
http://www.nishitokyo.ed.jp/e-houya/