わざわざ足を運びたくなる、「志村図書館ならでは」の魅力とは?/板橋区立志村図書館  大塚さん・原田さん


板橋区立志村図書館
大塚さん、原田さん

わざわざ足を運びたくなる、「志村図書館ならでは」の魅力とは?

中山道の「志村警察署」から少し住宅地に入った場所にある「板橋区立志村図書館」は、近隣エリアはもちろん、赤羽や高島平など、やや離れた地域からも来館者があるという、人気の高い図書館である。今回は毎月1回行われている「おはなし会ワールド」にお邪魔して、司会と読み聞かせを行っている図書館スタッフの大塚さんと原田さんのお二人に話を聞いた。

この「おはなし会ワールド」はどんなイベントなのでしょうか?

大塚さん:このもとになる会として、毎週水曜日に行っている「おはなし会」というものがあるのですが、この「おはなし会ワールド」は、月に1回、毎月第4土曜日に行っている拡大版で、「おはなし会」にプラスして、工作もやっています。毎月23日が板橋区が定める「家庭読書の日」という日ですので、それにちなんだイベントということになります。また、第3・第4水曜日には、「おはなし会」の前の時間に、0歳から2歳までの赤ちゃん向けの「おはなしかいプチ」というものもやっています。

志村図書館 おはなし会インタビュー
志村図書館 おはなし会インタビュー

時間については、「プチ」が第3・4水曜日の午後2時半から、普通の「おはなし会」が毎週水曜日の午後3時半から30分ぐらい、「おはなし会ワールド」は第4土曜日の11時から1時間ぐらいで、毎回読む本はだいたい3冊から4冊、そこに手遊びが入りまして、「おはなし会ワールド」は工作の時間が加わります。

対象年齢は、「プチ」が0歳から2歳、「おはなし会」が2歳以上小学生以下となっています。小学生も高学年まで対象にしていて、どなたでも来ていただけるんですが、実際には低学年までの方がほとんどですね。

読む本はどのよう選ばれているのでしょうか?

志村図書館 おはなし会インタビュー
志村図書館 おはなし会インタビュー

大塚さん:とくにこれと決めているわけではなくて、二人で交替で担当しながら、「今度はこれ読みたいね」という感じで選んでいるんですが、だいたい季節に合ったテーマを選んでいます。工作についてもそうですね。

参加は無料ですか?

志村図書館 おはなし会インタビュー
志村図書館 おはなし会インタビュー

大塚さん:はい。もちろんすべて無料でご参加いただけます。申し込みなどもとくに必要ありませんので、時間になったらお越しください。館内の掲示や放送でもご案内しています。

お二人は普段どんな仕事をされているのでしょうか?

志村図書館 おはなし会インタビュー
志村図書館 おはなし会インタビュー

原田さん:この図書館は「株式会社ヴィアックス」が指定管理者ということで、区から指定されて管理しています。ですから、「職員」ではなくて、「図書館スタッフ」という感じですね。気軽に話しかけていただければと思います。ほかにもたくさんのスタッフがいますが、私たちは主に、児童書を担当しています。

「おはなし会」には、どの辺りから、どんな方が来られているのでしょうか?

志村図書館 おはなし会インタビュー
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大塚さん:どこから来られているかということまではわかりませんが、何度もいらっしゃる常連の方も多くいらっしゃいますし、今回のように土曜日の開催の場合は、お父さんが連れて来られるということもありますね。もちろんリピーターの方だけでなくて、たまたま掲示や館内放送を聞いて、初めて来たという方もいらっしゃいます。

とくに、この月1回の「おはなし会ワールド」では工作の時間があるので、いつも来ている子が多いです。

「おはなし会」以外にも、親子向けのイベントはありますか?

志村図書館 おはなし会インタビュー
志村図書館 おはなし会インタビュー

大塚さん:そうですね、「おはなし会」にも関連するんですが、クリスマスの時期になると、普段の水曜日の会の時に「クリスマスおはなし会」をやっていまして、このときにはサンタさんが出てきたり、マジックをしたり、サンタさんから工作キットのプレゼントをもらえるということで、毎年たくさんの親子の方に来ていただいています。

それから、夏休み期間の「おはなし会ワールド」は「夏休み工作会」ということで、時間も名前も変えまして、折り紙などの工作だけをやることもあります。このときには、ちょっとむずかしい、豪華な工作にも取り組んでいます。「おはなし会」以外ですと、毎月1回、土曜日の午後には子ども向けの映画会も行っています。

今日も区外から来られている方がいましたが、わざわざ足を運びたくなる、「志村図書館ならではの魅力」とは何でしょう?

志村図書館 おはなし会インタビュー
志村図書館 おはなし会インタビュー

大塚さん:私たちが担当する児童書について言えば、偏りなく選書して、できるだけ新しいものを揃えるようにしていますし、ちょっと読まれなくなったものは棚から外して、新しいものに入れ替えたりと、つねに動きがあるように管理していますので、そこは魅力的に映っているのかと思います。図書館全体としても、児童書にはとくに力を入れていると思います。

志村図書館 おはなし会インタビュー
志村図書館 おはなし会インタビュー

原田さん:ここに関しては、確かに「お子さん連れに優しい図書館」ということは言えると思います。とくに「おはなしかいプチ」には毎回、たくさんの親子に来ていただいています。

実は私自身も昔、子どもと一緒に参加したことがあるんですけれども、やはり図書館と言うと、普通は小さなお子さんを連れていくのには気兼ねがあるかと思うんですね。でも、この「志村図書館」の場合は、第3・第4水曜日の「おはなしかいプチ」の前後の時間帯(14時~16時)に「かるがもタイム」という時間を設けてあって、ほかの利用者の方にも呼びかけ、この時間帯はお子様連れも気兼ねなく使っていただける時間、ということにしているんです。その時間帯には、子どもが騒いだからと言って、嫌な顔をされることも無いんですね。そういった環境がこの図書館には整っているので、お子様連れの方にもたくさん来ていただけているのかな、と思います。

最後に、お二人それぞれの視点から、小豆沢エリアの魅力についてお聞かせください。

原田さん:子育て環境に関して言えば、スーパーマーケットも児童館も公園も、近くに幾つもありますから、子どもと一緒に出歩きやすいですし、暮らしやすいですし、友達もできやすいエリアだと思います。都心と比べて小さい子が多いですから、どこに行くにしても、子どもがいるからと気兼ねすることは少ないですね。子どもたちに対する目が優しい地域なのかな、と思います。

大塚さん:子育て以外のところだと、実はバスを使えばいろいろなところに行きやすくて、お子様連れの方にとても優しい街になっていると思います。あと、商店街がいいですね。昔ながらの小さなお店が残っていて、おいしいお店もたくさんあります。その一方で車で行ける便利なショッピング施設も揃っているので、いろんな方にとって、暮らしやすい街だと思いますよ。

志村図書館 おはなし会インタビュー
志村図書館 おはなし会インタビュー

今回、話を聞いた人

板橋区立志村図書館

大塚さん(右)、原田さん(左)

住所:東京都板橋区小豆沢1-8-1
電話番号:03-5994-3021
http://www.shimura-lib.jp/
※この情報は2014年11月時点のものです。

わざわざ足を運びたくなる、「志村図書館ならでは」の魅力とは?/板橋区立志村図書館  大塚さん・原田さん
所在地:東京都板橋区小豆沢1-8-1 
電話番号:03-5994-3021
開館時間:9:00~20:00
休館日:第3月曜日、月末日(土・日曜日、祝日の場合は直後の平日休館)、年末年始(12/29~1/4)、特別整理期間
http://www.shimura-lib.jp/