参加者同士が自主的に交流し、 不安を解決していく地域の子育て支援拠点/小平市立御幸地域センター 主任児童委員 松岡さん
小平市立御幸地域センター 子育てふれあい広場
主任児童委員:松岡さん
参加者同士が自主的に交流し、
不安を解決していく地域の子育て支援拠点
小平市では、乳幼児の子育てに係る保護者の不安や悩みについて、相談を受けたり、同じ不安を抱える保護者の交流の場づくりとして「子育てふれあい広場事業」を実施しています。今回は御幸町にある「小平市立御幸地域センター」の子育てふれあい広場で主任児童委員の松岡さんに、実際にどのような取り組みなのか伺いました。
まずは小平市の「子育てふれあい広場」の目的や概要、利用方法などを教えてください。
「子育てふれあい広場」は、小平市の事業として行っており、主な目的は子育て支援です。市内の主に0歳時から幼稚園に入園する前のお子さんとその保護者が対象です。それぞれの交流や、困ったときの相談ができる場として気軽に利用していただける場所で、市内のさまざまな子育て支援施設の紹介も行っています。
「御幸地域センター」のほかにも、市内20ヵ所で開催されていて、曜日はそれぞれ異なります。活動の目的や概要はどの施設も同じで、主任児童委員と民生児童委員が主になり、元保育士や元栄養士などにも加わっていただいて、子育て相談の場、交流の場を提供しています。料金は無料で、登録・予約も不要、お正月以外は休みなく開催しています。来る時間も、帰る時間も自由です。
「御幸地域センター」の毎週木曜日の午前10時から12時に行われています。
“子育て中の親子の交流”というのは、開催時間中に具体的にどのようなことをされているのでしょう?
皆さん任意で来ていただいているので、参加者同士の自主的な交流が主となっています。「子どもが寝返りを打たない」「離乳食に困っている」などお互いに悩みを相談し合っているようです。必要な場合は私たちが間に入り、市の健康センターや、乳幼児の検診を紹介したり、栄養指導を行っている市の専門機関にお話をつなぐこともあります。
「御幸地域センター」での実施について、利用状況や参加者の雰囲気を教えてください。
平均すると1日に10組前後、多い時は20組くらいの親子が利用しています。どの館も実施内容は同じですが、会場の広さが異なります。広いところだと子どもたちがそれぞれに遊びがちですが、「御幸地域センター」はちょうどいい大きさで、みんなが顔見知り、みんなが友だちでアットホームな雰囲気です。
ここで知り合いになって習い事を一緒に始めたり、お洋服を交換したりと、皆さん自主的に交流され、仲良しです。また、ハイハイや歩く練習にちょうどいい広さなので、来ているお子さんの年齢層が幅広く、生後1ヵ月から幼稚園入園ギリギリまで来てくれるお子さんまでいます。
子育て相談はどのような内容が多いのでしょうか。
「卒乳」や「トイレトレーニング」「離乳食」「お肌のトラブル」など日常のちょっとした不安が多いです。基本的には「こんな時どうしてた?」とお母さん同士が知恵を出しあって解決していることが多いです。皆さんの解決する力も高まっているのではないかと思います。
行事やイベントを主宰することはあるのでしょうか。
基本的には自主交流の場なので、こちらから遊びを働きかけることは特にしていませんが、出張児童館がいわゆる学期に1度行われています。ここでは「花小金井南児童館」が30分程度、いろんな遊びや工作を教えに出張してきてくれます。また、「子ども家庭支援センター」が地域交流も兼ねて年1回から2回、訪問してくれます。昔あそびや手遊び、先日はママのヨガ体験が行われ、好評でした。
子育て環境の良さなど、御幸町エリアの魅力について教えてください。
御幸地域センター公園
緑が多いことですね。この「御幸地域センター」の目の前は公園になっているので、室内で飽きたら外で遊べます。小学生も外で遊べるのでいろいろな年代の子どもが遊びに来ます。学校の夏休みに遊びに来てくれる子どもたちもいますが、すごく大きく成長していて驚きます。
小平市で、子育て関連事業で力を入れている点はどのようなところでしょうか。 これから小平市に住む子育て世帯の方にメッセージもお願いします。
小平市は保育園がどんどん増えています。現在私立保育園が22園、公立を入れると全部で32園と多く、今後も増える予定があるので、子育て世代には非常によい環境だと思います。また、小平市はブルーベリー発祥の地としても知られていますが、農産物も多く、食の部分でも地元の野菜をいっぱい食べられます。緑豊かで、昆虫もたくさんいます。落ち着いてお子さんを育てられるいい場所だと思います。
参加者の方にもお話しを伺いました!
―御幸地域センター ふれあい広場の魅力はどのようなところですか?
Aさん親子:
同じ年代の子がたくさんいるところです。同年代の雰囲気の中で遊ばせることができるのが魅力です。同じ悩みを抱えるお母さんたちと情報交換ができるところもいいところです。
―御幸地域センター ふれあい広場の魅力はどのようなところですか?
Bさん親子:
家から近いのが一番の魅力です。家だと子どものエネルギーがあり余ってしまっているのですが、ここで遊んで家に帰るとぐっすり寝てくれるので助かります。
―御幸町周辺の子育て環境はいかがですか?
「小金井公園」など、近くに公園が多いので子どもを遊ばせる場所がたくさんあります。「玉川上水」沿いは自転車道が整備されているので安全ですし、園庭を開放している幼稚園もあるので、子育てにはいいところだと思いますよ。
今回、話を聞いた人
主任児童委員:松岡さん
※2015(平成27)年7月実施の取材にもとづいた内容です。 記載している情報については、今後変わる場合がございます。
参加者同士が自主的に交流し、 不安を解決していく地域の子育て支援拠点/小平市立御幸地域センター 主任児童委員 松岡さん
所在地:東京都小平市御幸町58
電話番号:042-322-9007
利用時間:9:00~22:00
休館日:第1・3火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3)※臨時休館あり
https://www.city.kodaira.tokyo.jp/kurash..