スペシャルインタビュー

「中村橋阿波おどり」を軸に地域の活性化を図る/サンツ中村橋商店街振興組合 理事長 江村健二さん

西武池袋線「中村橋」駅を挟んで、南北に伸びる「サンツ中村橋商店街」。街灯やアーチなどには、商店街のイメージキャラクター「ニャンピー」があしらわれている。練馬区の中では阿波踊りが有名で、そうした大きなイベントを開催できる“元気な商店街”として地域の方々に親しまれている。今回は様々な企画で商店街を盛り上げる「サンツ中村橋商店街振興組合」の理事長・江村健二さんにお話しを伺った。

イベントにも取り組み、訪れた人が楽しめる商店街に

――まずは、商店街のこれまでの歴史をお聞かせ願えますか。

西武池袋線の前身である武蔵野鉄道の「中村橋」駅として開業した1924(大正13)年頃から、駅を中心に東西に延びる中杉通り沿いに商店ができ始めたのが始まりと聞いています。私自身、この「十一屋酒店」を継いで約30年経ちましたが、駅ガード下の東側には「西友 中村橋店」、西側には「Emio中村橋」が入るなど、買い物客の流れも大きく変わりました。

Emio中村橋
Emio中村橋

以前は、「中村橋駅前通り商店会」として協力し合ってきた私たちも、1991(平成3)年に「サンツ中村橋商店街振興組合」として法人化することで、大きなイベントや地域での取り組みが可能となったのです。阿波踊りをはじめ、マスコットキャラクター「猫飛(ニャンピー)」の関連商品を企画・制作したり、3月・6月・10月の年3回「ニャンピー夕市」開催するなど、地域の買い物客やイベントを見に来てくれた人たちが楽しんでもらえる街づくりをしていきたいと考えています。

サンツ中村橋商店街
サンツ中村橋商店街

商店街を盛り上げるマスコットキャラクター「ニャンピー」の存在

――駅前から商店街の各所で「ニャンピー」の姿を見かけました。阿波踊りの際も「ニャンピー」の着ぐるみに子どもたちが大喜びで抱きついていた姿が印象的です。

千川通り沿いのゲートにも小判を持った「ニャンピー」が描かれており、商店街通りのフラッグはもちろん、通り沿い3カ所に休憩場所として「ニャンピーベンチ」も設置しました。また、「ニャンピーエコバッグ」や「ニャンピー鈴ストラップ」も作り、現在は「ニャンピークリアホルダー」を製作中です。

ニャンピー鈴ストラップ
ニャンピー鈴ストラップ

「ニャンピー煎餅」をはじめ、メディアにもよく取り上げられるナチュラルスイーツの店『どんぐりの木』の「ニャンピークッキー」、練馬区立サンライフ練馬に出店しているカフェレストラン『月の風』の運営にも携わってくれている和菓子の老舗店『練馬凮月堂』の「ニャンピーどら焼き」や団子、そして十一屋酒店では、ねりコレにも選ばれている「中村橋ニャンピー焼酎」など、「ニャンピー」関連の商品も多数開発し販売しています。

「どんぐりの木」の店長さん
「どんぐりの木」の店長さん

さらに、練馬を歌うシンガーソングライターの谷修さんが「なかむらばし猫飛音頭」を作って下さり、CDまで作ってしまいました(笑)。地元では大分「ニャンピー」の認知度が高まったという手応えを感じますね。

――先日の「ニャンピー夕市」では谷修さんが「なかむらばし猫飛音頭」を歌ったそうですね。

「中村橋」駅の駅前広場にはちょっと段差のある舞台があるので、阿波踊りやライブなどにも利用できるんです。実はそうしたスタイルにするよう働きかけたのも、私たち「サンツ中村橋商店街振興組合」です。駅前広場の横には防災用の井戸もあって、その横にも金の「ニャンピー」像が設置してあります。井戸の管理や花壇の水遣りも私たち商店街が行っています。「地域の子どものひまわり110番」や「青少年の防犯協力店」として積極的に参加し、商店街を挙げて地域の活性化や安全を推進しているのです。

「中村橋」駅前広場
「中村橋」駅前広場

「ニャンピー夕市」もそんな地域の活性化の一環です。もともとはお中元・歳末大売出しをしていたのですが、以前に比べて時流もあるのでしょうか、お中元シーズンだからといってそう盛り上がることもなくなってしまったので、「夕市」というイベントスタイルにしたのです。 もちろん、各店大売出しはしますが、「ニャンピー」に因んで猫の仮装パレードを行ったり、おまかせメイドールズの駅前広場オンステージ、先ほどお話した谷修さんのライブ、10月はハロウィンパレードといったように、地域の人たちが身近に楽しめるイベントを次々と企画・開催しています。

金の「ニャンピー」像
金の「ニャンピー」像

商店街近くの「練馬区立美術館」の前に、さまざまな動物のオブジェが並ぶ「練馬区立美術の森緑地」がオープンしたので、来年は「美術館前でのコスプレ」も面白いのではないかという企画も出ています。「ニャンピー夕市」も次第に地域に定着し始めており、先日の「夕市」では40件以上のフリーマーケット出店がありました。これは過去最高です。

練馬区立美術の森緑地
練馬区立美術の森緑地

――「中村橋阿波おどり」に続く、「ニャンピー夕市」も地域の人気イベントへと成長しつつあるのですね。

「中村橋阿波おどり」は2015(平成27)年に、第40回を迎え、練馬区内だけではなく他のエリアの方々も多数いらっしゃる中村橋では最大級のイベントとなっています。阿波踊りイベントを開催する街は、東京でもいくつかありますが、その中でも歴史のある阿波踊りとなっています。

毎年、9月の初めに前夜祭・本番と2日にわたって開催され、「東信連」「つくし連」「だいこん連」「なごやか連」「中村橋新連」など地元の5連と、他エリアからは高円寺の連を含む12連が参加し、街中が賑わいます。そういった際にも駅前で「ニャンピー」グッズの販売を行っています。

中村橋阿波踊り
中村橋阿波踊り

――そうしたイベントに加え、「練馬区立美術館」との連携も図っているそうですが、どのような活動を行っているのですか。

「美術館のある街・サンツ中村橋」をキャッチ・フレーズに、千川通りの入口には美術館への経路についての横断幕を掲げ、駅近くには案内板も設け、商店街沿いのフラッグには美術館までの経路を入れています。線路沿いに一本道だし、「中村橋」駅から徒歩約3分の場所にあるので、順路の説明も簡単です。区立の美術館がある街は東京でもそう多くないそうなので、イベントだけでなく、美術館やその隣の「練馬区立貫井図書館」など、文化的でアーティスティックな雰囲気もあることも、街の特長として打ち出していこうと考えたのです。

商店街沿いのフラッグ
商店街沿いのフラッグ

昔ながらの親しみやすさと、子どもたちが遊べる緑豊かな環境

――最後に、そんな中村橋の“街としての魅力”や、江村さんご自身の街への想いをお願いします。

まずは、都区内のキー駅の一つである「池袋」駅に電車で約15分というロケーションの良さでしょうね。隣の「富士見台」駅にも近く、通勤・通学は2駅から選択できます。そして、駅近くに美術館や図書館などの文化施設があり、保育園や幼稚園も多く、子どもたちが遊べる緑豊かな環境であることも魅力の一つでしょう。「ニャンピー」のようなキャラクターを作ったのも、そんな子どもたちに親しんでもらいたいという想いが底辺にあったかもしれません。

練馬区立美術館
練馬区立美術館

私たち商店街は地域社会での“コミュニティの場”を支え、さらに活性化させていきたいと考えています。「十一屋酒店」を例に挙げると、お客様と会話を交わしたり、商品を配達したりするなどして、“昔ながらの近所づきあい”を大事にしています。商店街エリアは建築基準が3階までの低層となっているので、どことなく“昔ながら”の親しみやすさを残しつつも、日頃の会話を通して、時代に合ったお客様のご要望に応えていきたいですね。

サンツ中村橋商店街振興組合
サンツ中村橋商店街振興組合

サンツ中村橋商店街振興組合
理事長 江村健二さん

所在地:東京都練馬区貫井1-6-8
電話番号:03-3970-0300
URL:http://nyanpy.com/
※この情報は2017(平成29)年7月時点のものです。

「中村橋阿波おどり」を軸に地域の活性化を図る/サンツ中村橋商店街振興組合 理事長 江村健二さん
所在地:東京都練馬区貫井1 
https://nyanpy.com/