横浜市泉区インタビュー

切れ目のない子育て支援の実現を目指す/横浜市 泉区こども家庭支援課


横浜市泉区の「こども家庭支援課」が手がけている業務の内容は、実に幅広い。そのなかで軸となるキーワードが、“妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援”だ。社会が複雑化したことで核家族か、多世代家族か、で子育て環境を語ることはできず、よって長期的な視野に基づいたサポートが求められる。泉区こども家庭支援課の山崎さんと、「立場地区センター」で赤ちゃん教室を開催する児玉さんにお話を伺った。

“切れ目のない支援”を実感できる「赤ちゃん教室」

赤ちゃん教室
赤ちゃん教室

子育てに関する幅広い業務内容に対応

――まずは、「こども家庭支援課」の概要・取り組みについてお教えください

山崎さん:「こども家庭支援課」では、“妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援”をテーマに掲げ、妊娠・出産・子育てが安心してできるように、お母さんとその18歳未満のお子さんに対する福祉・保健に関わる業務を手がけています。具体的には、母子健康手帳交付、乳幼児健診(4か月児健診・1歳6ヶ月児健診・3歳児健診)、発育・発達の相談に加えて、障がい児や、ひとり親家庭の相談支援。また、親御さんにとって関心の高い保育園入所の相談・調整についても対応しています。他にも、すべての学童期の子どもたちが対象の「放課後キッズクラブ」、「はまっ子ふれあいスクール」、「放課後児童クラブ」といった放課後児童育成事業につきましても、当課の「学校連携・こども担当」の所管となっております。

山崎さんと児玉さん
山崎さんと児玉さん

――“子育てのしやすい街”を目指している横浜市ですが、その実践について具体的に聞かせていただけますか?

山崎さん:横浜市には、地域社会で子育て支援をされている方(訪問員)による「こんにちは赤ちゃん訪問事業」があります。これは出産を祝福するとともに、行政や子育てに関する色々な情報をお伝えするというものですが、こうした機会を利用して、地域社会との接点を持っていただければと思っています。

それと“妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援”のさらなる充実を図るため、泉区はモデル区として他区に先駆けて「母子保健コーディネーター」が配置されました。母子健康手帳交付時の面接や、妊娠期から産後の様々な相談に応じています。

また、園児だけでなく地域の住民に対して、子育て支援をしている保育園もありますから、地域ごとの子育て支援ネットワーク連絡会と連携しながら、親子が参加しやすいイベンの企画や場所の提供もしています。地域社会における子育て支援活動がより活性化するように、行政としても丁寧にサポートしていきたいと考えています。

利用者にとって穏やかな時間となるように

――区内11地区で実施されている「赤ちゃん教室」についてもお聞かせてください

児玉さん:「赤ちゃん教室」は、第一子の0歳児とその保護者を対象にした教室です。仲間づくりの場を提供するとともに、歯科衛生士・栄養士を招いた衛生教育などによって親子の健康づくりに貢献したいと考えています。“子育て支援に携わりたい”という声もあることから、この会場ではボランティアスタッフのお力もお借りしています。

赤ちゃん教室
赤ちゃん教室

――「赤ちゃん教室」に参加されている方の様子を教えていただけますか?

児玉さん:世間話をしたり、子育てに関する情報交換をしたり――。過ごし方は人それぞれですね。何かをしなければならないということはないので、お好きなように過ごしていただければと思います。

山崎さん:区外・市外から転入された方のなかには、ご近所に知り合いがいないというケースもあると思うので、ぜひこうした機会を利用して、人と地域との交流を深めていただきたいですね。

赤ちゃん教室
赤ちゃん教室

――参加された方の感想や意見などありましたら、ぜひお聞かせください。

児玉さん:代表的なものとしては、周りにいる子どもの成長を見ることで“色々な育ち”があると再確認できたというものです。他には“友だちができた”“手遊びを知ることができた”という感想もあります。出産後だけでなく、出産前からもぜひ気軽に来ていただければなと思います。

赤ちゃん教室
赤ちゃん教室

――泉区、また立場エリアの印象についてお教えください

児玉さん:個人的な印象としては、買い物施設が点在しているので利便性が高いと感じています。

山崎さん:泉区だけでなく他区も転入・転出はありますが、そのなかで泉区の特徴を言えば、横浜市営地下鉄沿線に転入される方が比較的多いということです。若い転入者が増えていることで、沿線周辺は活気が生まれているような印象を受けます。

横浜市 立場地区センター
横浜市 立場地区センター

横浜市 立場地区センター
横浜市 立場地区センター

横浜市泉区こども家庭支援課

泉区こども家庭支援課 山崎さん(右)、児玉さん(左)
所在地:横浜市泉区中田北1-9-14
電話番号:045-801-5201
URL:http://tatebatic.in.coocan.jp/
※この情報は2018(平成30)年10月時点のものです。

切れ目のない子育て支援の実現を目指す/横浜市 泉区こども家庭支援課
所在地:神奈川県横浜市泉区中田北1-9-14 
電話番号:045-801-5201
開館時間:9:00~21:00(日曜日・祝日9:00~17:00)
休館日:第2月曜日(祝日の場合は翌日)、12月28日~1月4日
http://tatebatic.in.coocan.jp/