安全とにぎわいを創出する街づくりで⻄⼤島を地域の拠点に。/大島三1番地地区市街地再開発準丁目備組合
西大島エリアは、江東区の中央に位置する交通の要所。各方面へのアクセスの良さと公共公益施設の利便性、歴史と自然を感じることのできる街並みは住みやすく快適だ。下町情緒あふれる魅力的な街だが、時代とともに求められる街の姿も変化。明治通りと新大橋通りが交差する大島三丁目では再開発計画が進められ、より魅力のある街づくりへの動きが始まっている。そんな「大島三丁目1番地地区市街地再開発準備組合」の江口博之理事長にお話を伺った。
より安心・安全で賑々しい街づくりを
――再開発準備組合の発足までの経緯をお教えください
江口理事長:2004(平成16)年に「大島三丁目街づくり協議会」の発足から始動した「大島三丁目1番地地区市街地再開発事業」は、2013(平成25)年2月に準備組合が発足し、現在活動を本格化させています。明治通り沿いの商店街には、数多くの店舗が軒を連ねていましたが、近年は店舗数が減少して、かつての賑わいは喪失傾向にありました。また、新しいマンションの建築により外からの住人も着実に増えていますが、エリア内は昔からの住人が多く高齢化や家屋の老朽化も課題となっていました。商店街の賑わい喪失、木造家屋密集による防災面の課題、高齢化によるコミュニティの衰退など、多くの問題に直面をしています。また「西大島」駅がある交差点に位置していますが、ギリギリまで建物があり駅は出入り口のみ、駅前らしい魅力のあるスポットも多くありません。
このようなことから私たちは、西大島エリア全体に“安心・安全”と“にぎわい”をもたらし、世代を超えた多くの方々に「住み続けたい」と思っていただけるような魅力ある街を作りたいと思いました。「防災性の向上」、「交通基盤の整備・改善」、「にぎわいの創出」を3本の柱とし、再開発事業を通して諸問題を解消していく目的で発足しました。
通過するだけではもったいない!駅前ランドマークで魅力的な街へ
――再開発事業について詳しくお教えください
江口理事長:西大島エリアの新しいランドマークとして、低層部には地域の利便性に配慮した大型店や地元商店街と連携した商業施設を計画、公益施設も地域のニーズに合わせて検討を行い、その上に住宅を計画しております。また敷地内に都営新宿線「西大島駅」出入口の改良も検討しており、駅からのアクセスも良好になるよう計画しております。
周辺の環境にも配慮し、明治通りや新大橋通りの拡幅整備、西側の「羅漢寺」との間には南北貫通通路を設け、歩行空間の整備を行い利便性も向上させます。また、敷地内には賑わいや防災の拠点となるような広場を整備します。災害時には帰宅困難者の一時滞留スペースとしての活用も想定しています。たくさんの木々など緑で彩られる広場は、街の憩いの場として癒しの空間を目指しています。
西大島はバスや地下鉄の交通網が発達していて、電車からバスへ、バスから電車へ乗り換え街を通過していきます。そういった方にも、西大島で買い物や食事をしていって欲しい、つい立ち寄ってみたくなる魅力的な街になって欲しいと考えています。この再開発によって街に住んでいる方にはより便利に、外から来る方にはショッピングやイベントを楽しみに西大島に来ていただき滞在者が増えて、その結果街全体が活性化していくことを望んでいます。
江東区では、2018(平成30)年3月に「西大島地域まちづくり協議会」から提出された「西大島地域まちづくり提案書」を受け、具体的なまちづくりにおいて実現すべきまちの将来像を示す「西大島地域まちづくり方針」を策定し公表しました。今後は様々な課題をクリアしながら、まちづくり方針に沿った再開発計画とし、区と協議しながら都市計画決定へと進めていきたいと思っています。
住環境・アクセス良好!今後の街づくりに注目
――西大島・住吉エリアの特色・魅力についてお教えください
江口理事長:西大島は街が明るく賑々しい、人情味あふれるエリア。再開発によって街の中が活性化され外からは新しいものをどんどん取り入れて、より元気な街に発展していって欲しいと思います。今後がとても楽しみな街です。
江口理事長:駅周辺には「江東区総合区民センター」があり、利便性も高く住みやすい街ですね。西大島は江東区のほぼ中央に位置する交通の要所で、地下鉄は乗り換え1回で都内のどこへでも行くことができる便利さ、バス路線は四方へ伸びていて本数も多くアクセス良好です。再開発によって、より賑わいのある住みやすい街になって欲しいです。
※パース画像出典:大島三丁目1番地地区市街地再開発準備組合HP
※完成予想パースは、今後の協議によって変更になる可能性があります。
大島三丁目1番地地区市街地再開発準備組合
理事長 江口博之さん(写真)
http://ojima3-1saikaihatu.com/
※この情報は2018(平成30)年12月時点のものです。