川口市の子育て支援の取り組みと、子育て事情について/川口市役所 子ども育成課
今回は「川口市役所」の、子育て支援の取り組みを推進する子ども育成課を訪れ、川口市の子育て事情についてお話を伺いました。
川口市の子育てに関する情報を一冊にまとめた「川口市子育てガイドブック」
――川口市の子育て支援の取り組みについて教えてください
本市では子育てに関する各課の情報を一冊にまとめた「川口市子育てガイドブック」を毎年作成し、転入や出産のタイミングなどで市民の方にお渡ししています。
子育て支援に関する新しい制度が導入される以前から、川口市では子育てに関するさまざまな取り組みが行われてきました。なかでも「おやこの遊びひろば」や「プレイリーダー」、2015(平成27)年度より新しい事業としてスタートした「赤ちゃんにっこり応援金」など本市独自の取り組みにもご注目ください。
「おやこの遊びひろば」は、0~3歳くらいのお子さんとその両親を対象にした無料の交流スペースです。週に1~3回、おおむね3時間を目安にして開催されており、保育士や子育てに関する知識を有した地域のボランティアが常駐しているため、子育ての相談やお母さん同士の情報交換の場としてご利用いただいています。市内にあるすべての公民館を拠点として、市域全域にわたる子育て支援の取り組みを行っている自治体は少なく、本市が特にチカラを入れて取り組んでいる独自の事業です。
市内に約50ヵ所ある地域の子育て支援拠点“ひろば”
――その他の子育て施設についても教えてください
「川口」駅西口の「川口総合文化センター リリア」内にある「川口市子育てサポートプラザ」と、埼玉高速鉄道「鳩ヶ谷」駅から地上に出る途中の「子育てひろばポッポ」の2ヵ所も“ひろば”に位置づけられる取り組みで、国の補助金を活用することで月~金曜日までの週5日間、常設として運営されています。
子育てファミリーが利用できる施設は他にも、「南鳩ヶ谷保育所」の2階にある「南鳩ヶ谷地域子育て支援センター」や民間の保育園の協力のもと運営している「地域子育て支援センター」といった拠点もあり、川口市内に約50ヵ所もの“ひろば”があるというのが特色のひとつです。「おやこの遊びひろば」を開催している公民館の一覧や「地域子育て支援センター」の情報は、「川口市子育てガイドブック」もしくは子育て応援サイトの「ママフレ」からもご覧いただけます。
市民同士で子育てをサポートする「ファミリー・サポート・センター」
――その他の子育て支援に関する取り組みを教えてください
本市では他にも、「ファミリー・サポート・センター」や「病児・病後児保育室」など、子育て支援に関する多彩な取り組みが行われています。「ファミリー・サポート・センター」は、市民ボランティアの皆さまにご協力いただいて実施している有償のボランティアで、育児の援助を受けたい方(サービス利用者)と育児の援助をしてくださる方(サポーター)をマッチングして援助活動を行う会員登録を前提とした取り組みです。
「病児・病後児保育室」は、病気または病気の回復期にあるお子さんをお預かりする制度で、現在は「蕨」駅の東口にある病児保育室「バンビ」で実施しています。
「訪問型病児・病後児保育利用助成制度」とは、病気または病気の回復期にあるお子さんにベビーシッター等の派遣サービスを利用した保護者に対し、利用料の一部を助成するという制度です。最近は病気のお子さんを預かってくれる民間のベビーシッターさんも増えてきているので、本市独自の助成制度として導入することになりました。
ベビーカーを購入するときにも活用できる1万円の“応援金”
――「赤ちゃんにっこり応援金」とは?
助成制度としては2015(平成27)年12月にスタートした「赤ちゃんにっこり応援金」も本市独自の取り組みです。お子さんが生まれたときに“応援金”と言うかたちで1万円の助成を行うもので、ベビーベッドやベビーカーといった高額な商品を購入するときの負担軽減を目的としています。
市内の店舗で商品を購入し、お子さんが生まれてから1歳の誕生日を迎えるまでの間に領収書を添えて申請いただければ助成を受けられます。また粉ミルクやオムツなどの消耗品も対象に含まれているので、2人目以降のお子さんが生まれた場合にもご利用いただける制度です。
さらに最近はレンタルやリサイクルショップで子育てグッズを購入する方も多く、時代のニーズに応えるかたちで中古品やレンタルにかかる代金も対象としています。詳しくは市ホームページの子ども育成課にある“「赤ちゃんにっこり応援金」の申請はお済みですか”をご覧ください。
子どもと一緒に遊んでくれる大人「プレイリーダー」のいる街
――「プレイリーダー」の取り組みについても教えてください
放課後の居場所として川口市内3ヵ所に児童センターがあるのですが、それ以外にも本市独自の取り組みとして、市内2ヵ所の公園で「プレイリーダー」と呼ばれる大人たちが子どもたちと一緒になって遊んでくれます。
「プレイリーダー」は今から遡ること28年前の1990(平成2)年にはじまった歴史の長い取り組みで、本市が主催する養成講座を受講していただいた方を「プレイリーダー」に認定し、市民ボランティアとして活動していただいています。場所は「前川第6公園」と「南平児童交通公園」の2ヵ所で、火・水・木・土曜日に緑のジャンパーを着た「プレイリーダー」が子どもたちと一緒に遊んでいます。平成30年6月からは、毎月第二土曜日に「新郷東部公園」での活動も始まりました。
スライムを作ったり、季節の七夕かざりを作ったりと、科学遊びや工作など楽しい取り組みが行われています。詳細は本市ホームページの“プレイリーダーがいる公園”にも掲載されているので、ぜひご覧ください。本市独自の取り組みとしてはじまった背景には、当時のニュースにもなりましたが、テレビゲームに熱中するあまり、公園で遊ぶ子どもたちの姿が見られなくなり、閑散とした公園を見て「これではいけない!」という想いからスタートしたようです。
――最後にこれから川口市にお住まいになる方へメッセージをお願いします
これから川口市での子育てを検討している方へのメッセージとしては、本市には約50ヵ所もの地域の子育て支援拠点があり、子育て講座や季節のイベントなど楽しみながら参加できる取り組みも行われているため、情報を得られるだけではなく、子育てを通じた親同士のあらたなつながりもできると思います。
本市でも以前から“サークル活動”が盛んで、子育てを通じて知り合ったお母さんたちが主体となり、同じ趣味・趣向を持った仲間が集まってサークル活動を展開しています。
本市としても「川口市子育てガイドブック」のなかでサークル活動を紹介し、市民の方同士の自主的な活動が盛り上がるようバックアップしておりますが、行政では手の届かない部分も多く、このような自主的な活動が盛んになることで地域の子育て環境がより充実することに期待をしています。
子育てに関する情報は、「川口市子育てガイドブック」の他にも、web上で情報発信を行う「ママフレ」、メルマガ形式の『きらり川口情報メール』もありますので、ぜひご利用ください。
川口市役所
子ども育成課
所在地 :川口市中青木1-5-1 川口市役所第二庁舎4F
電話番号:048-258-1112
URL:http://www.city.kawaguchi.lg.jp/kbn/20139999/20139999.html
※この情報は2018(平成30)年10月時点のものです。
川口市の子育て支援の取り組みと、子育て事情について/川口市役所 子ども育成課
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