緑豊かな環境の中、 地域と連携して子どもを育てる保育園/東綾瀬きらきら保育園 園長 宍倉康子先生
園長 宍倉康子先生
緑豊かな環境の中、
地域と連携して子どもを育てる保育園
東綾瀬エリアは、東京メトロ千代田線で「綾瀬」駅から「西日暮里」駅まで9分、「大手町」駅までも19分という通勤には便利な地。駅前には大型ショッピングセンターのほか、線路下に長らく続く商店街も充実し、買い物環境も整っている。また広大な敷地の東綾瀬公園のほか、小さな公園もそこかしこにあり、桜並木や銀杏の木々など、四季を通じて目を楽しませてくれる。今回はそんな東綾瀬にある「東綾瀬きらきら保育園」の園長・宍倉康子先生にお話を伺った。
施設の概要を教えてください。
「東綾瀬きらきら保育園」では月~土曜日まで、朝7時半~18時半の通常保育と、19時半までの延長保育を行っています。幼老複合施設として「グループホームきらら東綾瀬」と同じ敷地内に建ち、おじいちゃま・おばあちゃまたちとも日常的に交流があるのが特徴です。
現在、0才から5才まで6クラスあり、103名の子どもたちをお預かりしています。乳児を1階で、幼児を2階で保育をしています。これは災害時に抱っこやおんぶで避難する小さいお子さんを階下にした方が早く避難できる、という考えからです。
「グループホームきらら東綾瀬」とは、具体的にはどのような交流があるのでしょうか?
ご入居者様は日常的に子どもたちが園庭で遊ぶ姿をテラスで見守って下さってますし、子どもたちが手づくりするカレーパーティーや運動会といったイベントには必ずご招待しています。核家族が増え、お年寄りとの交流機会が少なくなった子どもたちにとって、とても良い経験になっています。
またホームにいらっしゃるお年寄りの方は、子どもたちにとってひいおじいちゃん・おばあちゃんにあたる年齢の方たちです。そのため交流前には、「眼鏡をしているのはどうして?」「イスから立ち上がる時にゆっくりなのは、どうして?」など、子どもたちと一緒に考え、「手を強く引っ張ったら危ないね」「お話もゆっくりした方がいいね」と、自分たちの取るべき行動を確認しています。実はそれはとっても大切なこと。相手の様子を慮(おもんばか)り、自分がどう対応すべきかを理解する、これは対人関係の基本だと思っています。
ホームにお邪魔することもありますが、その際には必ず「失礼します」「お邪魔します」などと声をかけて入ります。そういった一つ一つの積み重ねが、子どもたちの経験になっているようです。
園庭が広く、子どもたちは伸び伸びと遊べる環境ですね。
見てお気づきかと思いますが、この園庭には遊具がほとんどありません。理由は、子どもたちに自分たちで遊びを探し、考え、想像力を駆使して遊んでほしいからです。このようなスペースだと、子どもたちは自分から遊びを考え出して、工夫して遊ぶので、子どもたちの創造力の素晴らしさに驚かされるほどです。
また隣接する公園に雑木林があるので、バッタやダンゴ虫など昆虫たちもいっぱい発見できます。この保育園の子どもたちは、虫探しやごっこ遊びなどの、昔懐かしい遊びが大好きです。
「東綾瀬公園」などの広い公園をはじめ、お散歩コースには事欠かない恵まれた環境ですね。
それはもう有難いくらい、公園に囲まれているような恵まれた立地です。広大な芝生広場やテニス・野球場などが広がる「東綾瀬公園」はもちろん、池のある「西沼公園」、すぐ横の「八か村落しファミリー公園」など、自然に触れられる場所がたくさんあります。春夏秋冬、季節を探すお散歩に出かけ、子どもたちは体をたっぷり動かして、のびのびと毎日過ごしています。
先生方も子どもたちを尊重する保育を目指していると聞きました。
担任の先生方には「子どもの発想を潰さないこと」を徹底してもらっています。子どもたちの心から湧いてくる興味や気持ちを大切にしたいと考え、こちらから与えたり、先回りをしないように気を付けています。
2013(平成25)年で5年目を迎えた本園では、先輩園である「西新井きらきら保育園」の方針を踏襲しつつ、東綾瀬らしい保育が生まれつつあります。団地のなかにある本園は、様々な土地から集まってきた家族が多い園。少しずつですが、この地域色を反映させた保育ができるようにしたいと思います。
保育で心がけていらっしゃることはありますか?
私たちは、子どもたちが安心して安全に過せることを心がけています。日々の体調管理に注意を払い、普段と様子が違う時や発熱時等には、保護者の方に早めにご連絡をしています。
子どもが熱を出すのは具合が悪い時だけではなく、甘えたい時、不安な時にも出します。そんな子どもの状態や気持ちに気づき、サポートしたいと考えています。
読み書きなどのお勉強の時間はあるのでしょうか?
2才児から月2回の英会話レッスンがあり、年に数回はネイティブの先生からも英語を習います。また3~5才児では、月に1回体操教室もあります。
文字に関しては、この地区のブロックの小学校の先生からの要請の基、読み聞かせや絵本の時間を利用して文字の「読み」を重点的に教えています。
地域の方々とはどのような連携を取られていますか?
お隣のグループホームが自治会に加入していますので、自治会長さんにカレーパーティーに来ていただいたり、色々ご相談させていただいています。水害対策として避難訓練に団地の建物を利用させていただき、年に一度、職員と子どもで建物の5階まで上ります。歩けない乳幼児は職員がおんぶや抱っこをして、いざという時のシミュレーションをしています。
また「綾瀬」駅前の「コンビプラザ綾瀬保育園」さん、お隣の公立の「東綾瀬保育園」さんとも交流を図っています。子ども同士が交わることは非常に大切に考えておりますので、今後も継続して行っていくつもりです。
今回、お話を伺った人東綾瀬きらきら保育園
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緑豊かな環境の中、 地域と連携して子どもを育てる保育園/東綾瀬きらきら保育園 園長 宍倉康子先生
所在地:東京都足立区東綾瀬2-17-8
電話番号:03-5682-2620
定員:100名
入園対象:生後57日~就学前
開園時間:7:30~19:30
https://www.city.adachi.tokyo.jp/kodomo-..
https://www.starts-care.jp/kirakira_higa..