永山フェスティバル 荒木喜美子さん
永山フェスティバル
実行委員長 荒木喜美子さん
市民祭を通して発見できる、愛される街「永山」の魅力とは
2014(平成26)年9月20日と21日、好天に恵まれた週末の2日間に、小田急・京王「永山」駅の南側ペデストリアンデッキと公民館ビル「ベルブ永山」を主会場として開催された、「永山フェスティバル」。このフェスティバルは今回で17年目を迎え、原点である「葉月祭り」を含めれば30年以上続いている市民祭。多摩永山エリアでは最大のお祭りでもある。 今回は2014(平成26)年の会場の様子の写真を交えながら、フェスティバルのこれまでの歴史、多摩永山エリアの魅力などについて、実行委員長である荒木喜美子さんにお話をお伺いしました。
2014(平成26)年で17回目を迎えたという「永山フェスティバル」ですが、概要や歴史について教えてください。
「ベルブ永山」
「永山フェスティバル」の前身としては、もともと「多摩公民館」で活動している市民団体が発表の場として開催していた、「葉月祭り」というものがありました。
それが1987(昭和62)年に、「ベルブ永山」ができ、公民館が移転してきましたので、「葉月祭り」についても、ここでまた同じことをやろう、ということになったのですが、せっかく駅前に移ったことですし、「公民館の利用団体だけの発表ではもう市民はついてこない」という意見もありまして、もっと広く、市民が参加できるものにしようという話になりました。
実はもともと、「グリナード永山」で独自にやっていたお祭りがあったのですが、「別々に開催するのはもったいない」という話しになり、「グリナード永山」の事業者である「(株)新都市開発センター」にも賛同していただき、「永山フェスティバル」という一つのお祭りとして、スタートしたんです。
そのお祭りが、「ベルブ永山」のオープンと同時に、1年目の夏に開催されました。その後、開催時期が見直され、今は9月の後半の土日に開催するようになり、「葉月祭り」も含めますと、今まで30回以上開催している恒例のお祭りとなりました。
市民、行政、民間が一緒にお祭りをやるというのは珍しいですね。企画や実行についても、やはり三者が一体になって行っているのでしょうか?
そうですね。出演者、公民館、事業者からそれぞれ、実行委員会のメンバーが集まり、参加団体については市の広報で呼びかけて募っています。
私自身は、もともと消費者団体等連絡会(消団連)に所属していまして、「永山フェスティバル」に参加して以降、企画運営委員会にも所属しています。消団連としましては、出演ということではなくて、ごみの分別やリユース食器使用の推進など、裏方としての仕事をしています。
フェスティバルでは音楽演奏や舞踊を中心に、さまざまなステージや企画が盛りだくさんですが、こちらの出演・出展は、多摩市民の方限定なのでしょうか?
市民だけということはないですね。基本としては多摩市民なんですが、市民枠だけではなく、市外の方からも募集を行っています。市民や市外の方、色んな世代の方が「永山フェスティバル」に参加して頂いているので、さまざまなコンテンツが揃い、毎年、委員含め開催を楽しみにしています。
フェスティバルの全体のテーマ、狙いはどんな点にあるのでしょうか?
どんな方でも気軽に来て頂けるようなフェスティバルを目指しています。とは言いましても、やはり基本的には、近くにお住まいの方という点は意識していますね。
テーマは毎年企画委員会で考えているものがありまして、今年のテーマは40周年にちなんで、「まちびらき永山」というテーマに沿って行いました。毎年テーマの言葉は変わっていきますけれども、永山の活性化というのが最大の目的ですので、最終的にはその点を意識したものになっています。
ショッピング施設である「グリナード永山」の方々も参加、協力されているということですね。
「グリナード永山」
そうですね。「グリナード永山」の方では、会場としての協力はもちろんですが、出演者としましても、ヤマハ音楽教室「スガナミ楽器」の方もエントリーしていますし、「毎日文化教室」の方で練習されている皆様も、沢山出演されています。スポーツクラブ「NAS永山」の方も出ていますね。「グリナード永山」の店舗の方も、お店以外に露店を出してくださったりしています。特に今年は「永山40周年」ということでしたので、露店の数は例年よりも多かったですね。
これまで長くフェスティバルを開催していらっしゃいますが、街や市民の方同士の結びつきに、どのような変化がありましたか?
「フェスティバルによって変わった」というような大げさなことは言えませんけれども、出演してくださる皆様は、ここに出るということを、名誉に感じてくださっているみたいですね。出ることでサークルのステータスが上がって、名前を知ってもらえる、という面はあるかと思いますし、もちろん、ここでサークル同士の知り合いも増えて、いろんなところに、新しいつながりが増えていくということはあるかと思います。
数多くのブースやステージが目白押しですが、特に名物になっているステージなどはあるでしょうか?
ステージは「グリナード広場ステージ」が一番人気でして、中でも、子どもたちが出るイベントは沢山の人が見に来られて、盛り上がりますね。「永山高校」の吹奏楽部の演奏も毎年、市民が楽しみにしているもので、とても盛り上がります。全国大会に出場するほど、有名なクラブなんですよ。
そのほかですと、「スマイルキッズバトンクラブ」や、「多摩太鼓」さんも人気がありますね。毎年沢山の方が見に来られています。
2014(平成26)年は「まちびらき40周年」の年ということですが、今後「こんな街になっていけばいいな」という思いはありますか?
やはり、市民同士の「つながり」がより一層深まっていけばいいですね。40周年という歴史ある永山はどうしても高齢者が多くなってきています。これを肯定的に捉えて、市民同士がつながって、温かい気持ちになれるような街になればいいかな、と思っています。最近は新しいマンションがどんどんできて、若い方も入ってきていますから、そういった皆さんも巻き込んでいきたいですね。
フェスティバルの将来については、「永山」駅前の京王線・小田急線などの商業施設も含めて、みんながひとつになって、もっと盛大なお祭りにしていければいいな、と思っています。
最後に、永山エリアの魅力についてお聞かせください
「小田急永山駅」
私は1972(昭和47)年からずっとここに住んでいますが、多摩永山エリアは本当にいいところですよ。人は優しいし、緑は多いし、みんなそれぞれ、つながりを求めて積極的に動いていますし、とてもいきいきとしています。都心に出かける時には、「新宿」に出るまでがすごくスムーズですし、私は車を持っていませんが、それでも全然大丈夫です。
「馬引沢南公園」
ニュータウンはどこに行っても坂が多いので、そこは少し苦労することもあるかもしれませんが、道幅も、歩道の幅も広いですし、歩道が車道と別になっているところも多いです。車が入って来られないような公園もあって、「子どもを遊ばせる時にも安心」とおっしゃるお母さん方は多いですね。
これからは若い方、お子さんを連れた方にも沢山、永山に住んでいただいて、永山をさらに活性化していただきたいな、と思っています。
今回、話を聞いた人
永山フェスティバル
実行委員長 荒木喜美子さん
永山フェスティバル
URL:http://nagayamafestival.blog.fc2.com/
※記事内容は2014(平成26)年10月時点の情報です。
永山フェスティバル 荒木喜美子さん
所在地:東京都多摩市永山1−4
http://nagayamafestival.blog.fc2.com/