しのざき文化プラザ:統括責任者 尾崎和也さん、副統括責任者 高田純一さん

江戸川区の魅力を発信する「篠崎」駅直結の文化複合施設/しのざき文化プラザ 統括責任者 尾崎和也さん、副統括責任者 高田純一さん


2008(平成20)年7月にオープンした「篠崎」駅直結の文化複合施設「しのざき文化プラザ」。江戸川区の多彩な魅力をアピールする文化の発信拠点としての役割を担っており、多くの区民が利用する施設となっている。今回は指定管理者として「しのざき文化プラザ」の運営に携わる、統括責任者の尾崎和也さんと副統括責任者の高田純一さんに、施設の特色と篠崎の街の魅力についてお話を伺った。

江戸川区の多彩な魅力をアピールする文化の発信拠点

「しのざき文化プラザ」の入口
「しのざき文化プラザ」の入口

――まず「しのざき文化プラザ」の概要と特色について教えてください

「しのざき文化プラザ」は、2008(平成20)年7月にオープンした江戸川区の公共施設で、「篠崎図書館」、「企画展示ギャラリー」、「江戸川総合人生大学」、「伝統工芸カフェ・アルティザン」の4つからなる文化複合施設です。

施設が入る「篠崎ツインプレイス」
施設が入る「篠崎ツインプレイス」

駅前の再開発に伴い誕生した「篠崎」駅直結の「篠崎ツインプレイス」3階にあり、江戸川区の文化を発信する拠点としての役割を担っています。「篠崎」駅と直結しているため近隣の方にとっては通勤通学の途中に利用しやすく、また駅から雨に濡れずに利用することができます。

区民の皆さんを中心に、多くに方に利用して頂いています

館内図
館内図

――それぞれの施設の特徴を教えてください

まず「篠崎図書館」ですが、「しのざき文化プラザ」の開館時間と同じく朝の9時から夜の9時30分までご利用頂けます。篠崎には子ども向けの蔵書に特化した「篠崎子ども図書館」がありますが、「篠崎図書館」にはビジネスや子育て、医療・健康に関する新しい蔵書も揃い“大人のための図書館”として表現されることもあります。利用に際しては区内の他の図書館と同じく、江戸川区在住、在勤、在学の方はもちろん、隣接する江東区や市川市の方も利用者登録をいただいたうえで貸出や資料の取り寄せが可能です。パソコンを持ち込んで作業をされる方のための「メディアワークルーム」も合わせてご利用いただくこともできます。

「企画展示ギャラリー」
「企画展示ギャラリー」

「企画展示ギャラリー」は、江戸川区の歴史や文化、自然などを様々な角度から紹介しています。企画展示の内容に合わせて実施されるワークショップや講演会などのイベントも好評で、現在展示している花に関する企画では、「プリザーブドフラワー」や「フラワーアレンジ」、「苔玉づくり」などのワークショップを実施しています。

社会貢献を志す方々のための、学びと実践の場

「江戸川総合人生大学」の講義室
「江戸川総合人生大学」の講義室

――「江戸川総合人生大学」とはどんなものですか?

「江戸川総合人生大学」は、“大学”という名称ですが学校教育法上の大学とは異なり、社会貢献を志す地域の方々のために江戸川区が設立した学びと実践の場です。修学期間は毎年10月からの2年間で、年齢制限はありません。「江戸川まちづくり学科」と「国際コミュニティ学科」からなる「地域デザイン学部」と、「子ども・子育て応援学科」、「介護福祉学科」からなる「人生科学部」の2学部4学科の学生がいらっしゃいます。

第二講義室
第二講義室

授業は講義室で行う座学のほか、実際に街に出向いてフィールドワークやボランティアを行うなど、江戸川区全域がキャンパスとなっています。また、毎年7月には、一般の方に学びの成果などを発表する場として「タワーホール船堀」にて大学祭を開催しています。入学方法や大学の詳細は「江戸川総合人生大学」のホームページもしくは大学事務局までお問い合わせください。

ボランティアとして活躍する卒業生も
ボランティアとして活躍する卒業生も

卒業生は、近所の公園を仲間を集めてボランティアで手入れしたり、地域でミニデイサービスを運営したりと、大学で学んだことを活かして実際に街で活動されています。先ほどご紹介した「企画展示ギャラリー」の中でも「江戸川総合人生大学」を卒業して地域で活躍するボランティアの活動内容などを紹介しています。

小松菜をつかった料理や、伝統工芸品の販売を行っています

「伝統工芸カフェ・アルティザン」
「伝統工芸カフェ・アルティザン」

――「伝統工芸カフェ・アルティザン」についても詳しく教えてください

「伝統工芸カフェ・アルティザン」は、しっとりと落ち着いた大人の雰囲気が特徴の、全47席のひろびろとしたカフェスペースです。小松菜を使った「小松菜ジュース」やコーヒーなどのドリンクメニュー、食事メニューも充実しているため、お仕事帰りにお立ち寄り頂き、お酒と一緒にお楽しみ頂くことも可能です。

他ではなかなか手に入らない職人の品
他ではなかなか手に入らない職人の品

また、物販スペースでは江戸川区内の工芸師の方々による作品の展示、販売が行われており、江戸風鈴や扇子、ガラス工芸作品など、江戸川区のものづくりの文化にも触れられる貴重なスペースとなっています。常設で工芸品の委託販売を行うのは江戸川区内でも当館と「新川さくら館」の2ヵ所のみとなっているので、ぜひ手にとって職人の技を肌で感じてください。

生でも食べられる「サラダ小松菜」
生でも食べられる「サラダ小松菜」

さらに江戸川区名産の「サラダ小松菜」(1パック150円)の販売も行っています。1日に30~40パックしか手に入らない希少な品物で、午前中に売切れてしまうほどファンの多い逸品です。その他にも「小松菜ドレッシング」や「小松菜うどん」、「小松菜そば」など、小松菜関連の商品も多く取り扱っています。

もっとたくさんの方に親しんでもらえる施設にしていきたい

施設内の様子
施設内の様子

――「しのざき文化プラザ」の今後の展望についてお聞かせください

「しのざき文化プラザ」は近隣や区内の方にご利用頂くのはもちろん、区外の方にも江戸川区の魅力について知って頂く情報発信拠点としての役割を担っているので、「篠崎」駅直結のアクセスの良さを生かして、より多くの方にご利用頂ける居心地の良い空間づくりに務めていきたいと思っています。

自然を身近に感じられる環境が魅力です

「篠崎公園」
「篠崎公園」

――最後に、「篠崎」駅周辺の街の魅力についてお聞かせください

篠崎と言えば、江戸川の河川敷で開催される「江戸川区花火大会」が有名ですし、10月の「江戸川区民まつり」も「篠崎公園」で行われます。「篠崎公園」以外にも、親水公園や新水緑道など住宅地に緑の豊かな場所が多く、自然を身近に感じられる恵まれた環境だと思います。区画整理事業により街並みが整備され、今後もますます魅力的なエリアになっていくのではないでしょうか。

江戸川区の魅力を発信する「篠崎」駅直結の文化複合施設
江戸川区の魅力を発信する「篠崎」駅直結の文化複合施設

しのざき文化プラザ

統括責任者 尾崎和也さん、副統括責任者 高田純一さん
東京都江戸川区篠崎町7-20-19
TEL:03-3676-9071
URL:http://www.shinozaki-bunkaplaza.com/
※この情報は2015(平成27)年12月時点のものです。

江戸川区の魅力を発信する「篠崎」駅直結の文化複合施設/しのざき文化プラザ 統括責任者 尾崎和也さん、副統括責任者 高田純一さん
所在地:東京都江戸川区篠崎町7-20-19 
電話番号:03-3676-9071
開館時間:9:00~21:30
http://www.shinozaki-bunkaplaza.com/