スペシャルインタビュー

幅広い子どもが利用対象の児童館/西東京市立下保谷児童センター 倉澤和行さん

「西東京市立下保谷児童センター」は、「あらやしき公園」や緑地に囲まれるように建っており、地下には無料のダンススタジオや音楽スタジオ、2階にはプレイルームや図書室、調理創作ルームなどを擁し、訪れる人々の多種多様な目的に対応している。「中学・高校生年代を利用者の中心に位置づけた、芸術・文化に特化した施設」と銘打ち、地域の赤ちゃんから高校生までが日常的に集う居場所となっている。今回は、その館長の倉澤和行さんに、施設の普段の様子や実際の利用者からの声などをお聞きした。

「西東京市立下保谷児童センター」館長の倉澤さん
「西東京市立下保谷児童センター」館長の倉澤さん

キッズルームからライブスタジオまで。多様な設備が揃う

――まずは「西東京市立下保谷児童センター」について、概要や利用方法について教えてください。

倉澤さん:本センターは2010(平成22)年10月4日にリニューアルオープンした施設で、1階は高齢者のための福祉会館、地下1階と2階が児童センターの施設になっています。利用時間は、月〜土曜日の午前9時15分〜午後9時までと、毎月第1・3・5日曜日の午前9時30分〜午後5時まで開館しています。ただし、午後6時~午後9時までは、中高生限定の利用になります。利用対象は0〜18歳までの子どもたちで、未就学児は保護者の付き添いが必要になります。初回利用時に利用の申請書を書いていただければ、自由に遊ぶことができます。

「西東京市立下保谷児童センター」外観
「西東京市立下保谷児童センター」外観

午前中は0〜3歳までの年齢別乳幼児クラスやキッズルームで過ごす親子連れ、午後は遊んだり宿題をしたりする小学生、夕方以降はスタジオなどを自分の趣味の活動で利用する中高生が多いです。時間ごとに利用者層が異なり、それぞれがのびのびと楽しく過ごしていらっしゃいます。
0〜18歳という幅広い年代の子どもたちが同じ場で過ごせるという施設は珍しく、中高生が無料で利用できるスタジオが地下にある点は、大きな特徴かもしれません。ダンススタジオや楽器の練習ができる音楽スタジオ、ステージのあるライブスタジオが整備されているので、軽音楽部やダンス部の生徒たちが部活動後に、ここに寄ってさらに練習する場としても利用されています。

取材当日は親子イベントの日で、多くの親子連れで賑わっていた
取材当日は親子イベントの日で、多くの親子連れで賑わっていた

年齢別乳幼児クラスからサマーフェスティバルまで
多彩なイベントを実施

――定期的に様々なイベントを開催されているようですね。

倉澤さん:はい。毎月1〜2回開催している乳幼児の活動としては、8ヵ月までの「下保谷バブちゃん」、1歳児の「カンガルータイム」、2歳児の「かばくんのさんぽ」、3歳児以上の「ようじのつどい」があります。ここでは、それぞれの会に参加している子どもの月齢・年齢に合わせた遊びや体操、工作や季節のイベントをスタッフたちが考え、実施しています。その他にも、職員による絵本の「よみきかせの日」や、0〜2歳児の保護者を対象に、情報交換や友だちづくりの場を目的にした「はっぴーママ」など、多種多様なイベントをご用意しています。乳幼児の月齢・年齢を細かく分けてイベントや講座などを開くことで、同じくらいのお子さんを持つお母さん同士が顔見知りになり、友だちづくりに進展しやすいと思います。

キッズルームの様子
キッズルームの様子

利用者の方からは、「楽しくて毎回楽しみにしている」「子育てで家にこもりがちだが、このようなイベントがあると外出するよい機会になる」など、好評の声をいただいています。この施設の存在が、幼いお子さんを持つお母さん・お父さん方の子育ての一助になれれば嬉しいですね。お子さんたちにとっても、小・中・高校生と末長くこの場所に通って来られる環境が整っていますので、上手に利用していただければと思います。

親子一緒に楽しめるイベントも多い点が好評だ
親子一緒に楽しめるイベントも多い点が好評だ

これら定期的なイベントのほかに、毎年7月末に開催される「サマーフェスティバル」では、この建物全体がお祭り仕様になり「ゲートゴルフ」や「さかなつり」「ボーリング」などのゲームコーナー、わたあめなどのお店を出店します。同時に、高校生によるライブイベントなども行われ、大いに盛り上がります。
ドッヂボールや卓球などの運動を通して交流を深める「スポーツ大会」も開催されたりと、異学年の子どもたちが自然に混ざり合い、ふれ合えるような機会を多く設けています。一人っ子が増えている昨今、小学生が高校生の出すお店に遊びに来たり、ライブ演奏を楽しんだり、和やかに交流できるとてもよい場になっていると感じます。

「サマーフェスティバル」、「スポーツ大会」のチラシ
「サマーフェスティバル」、「スポーツ大会」のチラシ

中高生も利用者として位置づける、珍しい児童館

――中高生の利用について、詳しくお話をお聞かせください。

倉澤さん:中学生は、図書室で本を読んだり試験勉強をしたり、ロビー・ラウンジで友だちとゲームをしたり、地下のスタジオを利用したりと、縦横無尽に利用しています。

ロビー・ラウンジの様子
ロビー・ラウンジの様子

高校生の利用は先ほども申し上げた通り、軽音楽部やダンス部の子どもによる地下のスタジオが中心です。秋の文化祭前は特に利用者が増え、本番前の練習場所としてよく使われています。音楽スタジオやダンススタジオなどは、民間で借りる場合かなり高額になりますし繁華街にあることも多いので、保護者の方も心配されると思いますが、ここは貸し出しが無料かつ公共の場ということで、安心して利用できる環境になっています。

多世代交流の場としても機能。ずっと通い続けられる場所

――地域と連携して進めている取り組みなどがありましたら、教えてください。

倉澤さん:地域のボランティアさんたちが月に1回、「おにぎりカフェ」というイベントを実施してくださっています。これは本センターの調理創作ルームを利用してお米を炊き、ボランティアさんたちが握る美味しいおにぎりをみんなで食べるというもので、毎月多くの子どもたちや親子が訪れる人気のイベントです。地域の方が握るおにぎりを、これまた地域の子どもたちが食べるという、どこかホッとするような催しになっています。

調理創作ルームの様子
調理創作ルームの様子

また「勉強カフェ」といって、地元の高校生が小・中学生の勉強を見てくれる会もあり、毎回盛況です。教えてもらう側の小・中学生はもちろん、教える側の高校生も学ぶことの多い催しになっています。
1階の福祉会館に通うお年寄りに囲碁を教えてもらう会などもあって、同じ建物内の別施設間での交流もあるんですよ。せっかく地域の方々が集まる場としてこのような立派な施設があるわけですから、今後も地域や館内の交流を積極的に深めていきたいと考えています。

図書館の様子
図書館の様子

――最後に、保谷エリアの子育て環境の魅力、親子におすすめのスポットなどがあればぜひ教えてください。

倉澤さん:この周辺は緑や公園も多く、のんびりした雰囲気の街ですので子育てするにはとても適したエリアだと思います。このセンターのすぐ近くにある「あらやしき公園」は、カラフルな複合遊具や円形の芝生広場がある緑豊かな公園になっています。自然もたっぷり残っている四季を感じられる公園で、親子で遊びに行くにはおすすめです。
そういった静かで治安がよく、子育てしやすい環境が整っている一方、池袋へも20分と交通アクセスの利便性も高い点は住むにあたってのおすすめポイントです。私もこの(2019年の)4月からこちらに来ているのですが、都心からこんなに近いにも関わらず落ち着いていて暮らしやすい街があるのかと驚きました。

館長の倉澤さん
館長の倉澤さん

下保谷児童センター 

株式会社こどもの森 運営
西東京市立下保谷児童センター 館長 倉澤和行さん
所在地 :西東京市下保谷4-3-20
電話番号:042-422-8346
URL:https://www.city.nishitokyo.lg.jp/kosodate/kids/jido/jido/simohoya.html
※この情報は2019(令和元)年5月時点のものです。

幅広い子どもが利用対象の児童館/西東京市立下保谷児童センター 倉澤和行さん
所在地:東京都西東京市下保谷4-3-20 
電話番号:042-422-8346
開館時間:9:15~21:00(通常開館/9:15~18:00、夜間開館/18:00~21:00)
     ※第1・第3・第5日曜日は9:30~17:00
休館日:第2・第4日曜日、祝日、年末年始
http://www.city.nishitokyo.lg.jp/sisetu/..