みんなが元気で暮らしやすいコンパクトシティを目指して/蕨市北町コミュニティー・センター 所長 松永祐希さん、北町公民館 主事・長友省吾さん
蕨市北町コミュニティ・センター 所長・松永祐希さん
北町公民館 主事・長友省吾さん
みんなが元気で暮らしやすいコンパクトシティを目指して
地域住民の活発&多彩な活動の拠点
誰もが暮らしやすく、あたたかでにぎわいのあるコンパクトシティを目指す蕨市。それを実現するための空間として、市内には5つの「コミュニティ・センター」が地区ごとに整備されている。
そのうちの1つである、「北町コミュニティ・センター」は、「蕨市民体育館」「北町公民館」「北町児童館」などの複数の機能を持った施設が集まっており、小さな子どもから高齢者まで幅広く活用され北町周辺住民の活動拠点となっている。今回は、こちらのセンターを統括する松永所長と、北町公民館の行事を企画・管理する長友さんに、実際のコミュニティ活動の様子や、地域の魅力などを伺った。
まず、北町コミュニティ・センター所長の松永さんにお伺いします。
センターの概要についてお聞かせください。
「北町コミュニティ・センター」は、公民館・児童館・体育館が一体となった珍しい複合型施設で、この地域の防災拠点でもあります。施設内には、市民の方が様々な学習の場として利用する会議室をはじめ、トレーニングルームや格技場、相撲場、弓道場のほか、図書館の分館も併設されています。児童館に来る0歳のお子さんから、公民館や市民体育館を利用なさる成人・ご高齢の方々まで、とても幅広い年代の方が利用してくださっています。
北町コミュニティ・センターの特色のある取り組みを教えていただけますでしょうか?
北町コミュニティ・センターは、市内で唯一の体育施設を有しているため、その利点を活かして、公民館・市民体育館・児童館の各施設が連携をして『健康づくり』をテーマに多彩な事業を行っています。
例えばプロのテニスプレイヤーやバスケットボール選手を講師に招いたスポーツ教室や、女性に人気のヨガ教室、親子で参加できるバランスボール教室など、バラエティーに富んだ教室を数多く開いています。
他にも、市民体育館の健康運動指導士が行っている健康をテーマにしたプログラムを公民館に来た高齢者向けに取り入れたり、市民の皆さんが健康になれるようなお手伝いをしています。
皆さんが健康でいてくれるからこそ、この街が元気になります。地域の交流を深め、健康作りにも励み、地域の活性化もしていきたいですね。
その他には、どのような事業や企画を行っていますか?
蕨市内には、全部で5カ所のコミュニティ・センターがあり、それぞれの地域の“コミュニティ委員”が、ボランティア活動や地域活性化を目的とした色々なイベントなどを行っています。
北町コミュニティ・センターでは、街の憩いの空間と住民同士が交流を生む『花いっぱい運動』や、新小学一年生をお祝いする『春がきたコンサート』、『北町地区生涯学習フェスティバル』などを実施しています。そうした活動においても住民の方が率先して行ってくださいますし、地域の方々との距離が近い地区だと感じますね。
次に、「北町公民館」の主事を務める長友さんにお伺いします。
まず公民館の施設概要を教えてください。
年末年始と月末に休館日がございますが、それ以外は基本的にご利用いただけます。開館時間は9時~22時です。
集会室、和室、調理室があり、それらを利用して健康体操やダンス、民謡、親子英語教室など、現在60~70ほどの様々な登録団体が定期的に活動をしています。初めて利用される場合は団体ごとに利用登録が必要です。
多彩な講座をやってらっしゃいますが、子育てに関連するもので特に人気の講座はどのようなものがありますか?
ママ北会
育児中のママとお子さんを対象とした講座で『ママ北会』という講座があります。2~3か月にわたって全6回ほど行っておりまして、子育て学習、趣味講座を中心に開催しています。例えば、テレビやケータイから離れてみましょうという「アウトメディア」をテーマにした講座や、家庭教育アドバイザーを講師に迎えた子育て座談会、親子エアロビや親子バランスボール、フラダンスといったママたちもお子さんも一緒に楽しめるような内容を用意しています。定員は15組30名です。フラダンスなどは体育館で年間を通じて教室を開いておりますので、もっと続けてみたい方は引き続き楽しみながら学んでいらっしゃいますよ。
エコジュニアクラブ
『エコジュニアクラブ』は、小学3~6年生の全30人を対象に、月に一度環境をテーマにした活動をしています。例えば水の中にしょう油を一滴垂らすだけでどれだけ汚れるか水質調査をしてみたり、洗剤を使わないでお皿を洗えるエコたわしを作るなど、環境問題を身近に感じられるような内容にしています。
太陽光パネルを使った実験など、子どもたちが遊びながらも楽しく学べるように工夫をしています。ときには全日空の機体工場見学に出かけるなど、公民館を飛び出しての活動もありますよ。
おとうさんのレストラン
“パパがシェフになって家族みんなにご飯を作ろう!”というテーマの講座です。普段自宅でも調理をしているパパから、久し振りに包丁を握ったというようなパパも集まり、料理ができあがったら公民館に家族を招待して、みんなで一緒にいただきます。
いつもご飯を作ってくれるママに普段なかなか言えない“ありがとう”を言えるチャンスになるかもしれませんね。参加した方からその後、「家でもご飯を作りましたよ!」という嬉しいお声をいただいたこともあります。
通年講座・定期講座以外には、どのような講座があるのでしょうか?
単発の講座も年に40~50ほど開催しています。例えば、「防災・防犯講座」などの啓発講座、蕨市の野外活動支援施設「信濃わらび山荘」を利用したハイキング教室、夏休みなどの長期休みを利用しての子ども教室、子育て中の方を対象にしたバランス料理教室などを企画しています。育児中の方向けの教室によっては託児付きの場合もありますので参加しやすいと思いますよ。
講座を企画する際には、当施設に来館された方々や地域の方々にもやりたいことや学びたいことをお聞きし、講座運営の参考にさせていただいておりますので、“こんなことをやってみたい”“学んでみたい”というご希望がありましたら是非ご相談ください。
北町公民館は若い人の利用も多いそうですね。
一般的な公民館は、高齢者世代と子どもの世代の利用に分かれてしまいがちですが、当館は複合施設の一部ということもあり、児童館や体育館に来る子育て世代の方が公民館を利用されることも増えてきています。
公民館に限らず施設全体でしたら、競技場やトレーニングルーム、卓球場などがございますので、20~40代の方々の利用が多いです。蕨市だけでなく、近隣のさいたま市や戸田市、川口市から利用に来られる方もおります。トレーニングルームは夜の21時まで利用できますので、仕事帰りに寄って運動される方もいらっしゃいますよ。体育館の各種教室には託児付きの教室もございますので、子育て中の方もお気軽にご利用いただければと思います。
「北町公民館」のこれからの展望などがありましたら教えてください。
ファミリーの利用をより増やしていきたいと考えています。親子リトミックや親子エアロビ、これから幼稚園に入園される親子向けの幼稚園プレデビューなどの講座も開催していますが、さらにパパ・ママ・子どもを対象にした事業に力を入れて運営していこうと考えています。子育て世帯が安心して暮らせるようなまちづくり・地域づくりを目標にやっていきたいと思っています。
最後に、松永さん、長友さんが感じられる“蕨市の魅力”を教えてください。
松永さん
蕨市の魅力は人材力だと言われています。行政と市民の距離が近く、お互い協力し合って色々な取り組みを行いやすいところが良いですね。私も蕨で生まれ育って、とても住みやすいと感じています。
長友さん
蕨市は都心に近くアクセスも良いので住みやすく大変便利な街です。保育園や児童館、子育て支援施設も充実していますので、子育てしやすい街ではないでしょうか。
昨今、地域のつながりが薄くなっていると言われていますが、蕨市はそんなことはないと思います。日本一小さい市であり、日本一人口密度が高い蕨市。地域のつながりがぎゅっと詰まったこの街で、楽しく安全に暮らしていただければと思います。蕨市は皆さんの生活がよりよくなるように努めておりますので、よろしくお願いいたします!
今回、話を聞いた人
蕨市北町コミュニティ・センター
センター所長・松永祐希さん
北町公民館
北町公民館 主事・長友省吾さん
住所:埼玉県蕨市北町1-27-15
電話番号:048-432-2225
開館時間:9:OO~22:00
休館日:毎月月末(館内整理日)、年末年始(12/28~1/4)
http://www.city.warabi.saitama.jp/hp/page000001500/hpg000001473.htm
※記事内容は2014(平成26)年8月時点の情報です。
みんなが元気で暮らしやすいコンパクトシティを目指して/蕨市北町コミュニティー・センター 所長 松永祐希さん、北町公民館 主事・長友省吾さん
所在地:埼玉県蕨市北町1-27-15
電話番号:048-432-2225
開館時間:9:00~22:00
休館日:毎月末(館内整理日)、年末年始(12/28~1/4)
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