乳幼児から高校生まで 細やかに子どもたちの成長を見守る児童センター/ひばりが丘北児童センター 吉賀幸一館長
ひばりが丘北児童センター
館長 吉賀幸一さん
乳幼児から高校生まで
細やかに子どもたちの成長を見守る児童センター
「ひばりが丘北児童センター」は乳幼児から高校生年代までを対象に、遊びを通じて子どもたちの健全育成を図るために設けられた児童センター。サッカーや野球など思いっきり体を動かせる広い庭や、授乳スペースのある乳幼児用の部屋があり、幅広い年代の子どもたちの遊び場になっている。今回は、そんな「ひばりが丘北児童センター」の館長の吉賀幸一さんに施設の概要や取り組み、地域との関わりについてお話しを伺いました。
児童センターの概要について教えてください。
0歳~18歳までの乳幼児、小中学生、高校生年代までが自由に利用出来る場所で、月曜日~土曜日の9時15分~18時まで開館しています。小学生未満の乳幼児には保護者の付き添いが必要になっています。本センターには広い庭がありますので、サッカーや野球など思いっきり体を動かす遊びができることも特徴です。
午前中や午後の早い時間は、乳幼児や幼稚園帰りの子どもたちとお母さんたちが多く利用していらっしゃいます。14時過ぎ頃から小学生たちがポツポツと来はじめて、夕方まで遊んだり、学童クラブの子どもたちが宿題をしたりと、思い思いに過ごします。
小さいお子さんのスペースと小中学生が遊ぶスペースは分けていますので、安全にそれぞれのスペースで遊べますが、昼過ぎまでは小さいお子さんたち、午後から夕方は小中学生と自然に棲み分けができているという雰囲気です。
年齢別の乳幼児活動があるようですね?
0歳児向けのつどい「いないいないばぁ」では、お母さん同士のおしゃべりタイムやふれあい遊び、身体測定などを行っています。1歳児向けの「絵本とわらべうたの会」では、読み聞かせの「もぐらの会」から先生をお呼びして絵本やわらべうたに親しめるような内容になっています。この先生は、もともと児童館に通うお母さんたちの「母親クラブ」出身の方で、お母さんたちの大先輩でもあります。ちょっとした子育てのアドバイスなども聞けると、親子共々好評をいただいてます。
また2歳児向けの「ようじのひろば」は30分、3歳児向けの「ようじのつどい」は1時間、それぞれの集中力が切れない長さで、手遊びや工作、読み聞かせのほかに体操などのプログラムも盛り込んでいます。内容は全て児童館の指導員がオリジナルで考えたもので、幼稚園に入る前の団体への慣らしや、お母さん同士のお友達づくりなどに役立ててもらいたいと考えています。
常に授乳スペースのある乳幼児の部屋が解放されてしますし、平日の10時~13時はホールに幼児向けの乗り物遊具を出した「のりものランド」もありますので、時間や曜日を決めずに、気が向いた時に遊びに来ていただければ嬉しいです。 このほかにも、年3回ほどベビーマッサージやバイオリンコンサート、センターのお母さんたちで結成された人形劇サークルによる人形劇などのイベントも開催しています。地域の親子、子どもたちが訪れやすいように、様々な企画も立てています。
小中学生の子どもたちはどのような遊びをしていますか?
習い事や塾が増えてきたせいか、全体的な利用者は減少傾向ですが、それでも放課後には多くの子どもたちが集まってきます。各児童館によって方針は違いますが、本センターではゲームやカードは禁止していますので、ここは皆が体を使って友だちと遊ぶ場になっています。遊戯室、多目的室など広いスペースを使って室内でもドッヂボールや卓球ができますし、庭を使ってサッカーやプラスチックバットを使った野球で遊ぶなど、体を使って楽しむことが出来ます。
学童保育もあるのですね?
マンションが増えたこと、働くお母さんが増えたことなど様々な理由があると思いますが、昨年度は70名が、今年度は90名を超える申し込みがありました。今年は2つの学童クラブとしてスタートします。学童の子どもたちは、学校が終わるとここに来て、宿題をしたり友だちと遊んだり、時には一人でゆっくりと時間を過ごします。
子どもたちの様子を見て、「元気がないな」「何かあったのかな」と指導員が声をかけることもあります。保護者ではない大人が日常的に子どもを見守っているというのは、子どもの成長にとってはプラスになると思いますよ。
学童の子どもたちと遊びたいと友だちが訪ねてくることも多いですし、ふらりと子どもたちが立ち寄ることもあります。一度帰宅してから来ると、先に学童の子どもたちが遊んでいることが多いので、どうしても入りにくい雰囲気になってしまいます。私たち指導員は、そういう子どもたちに優先的に声をかけ、疎外感を感じないよう、遊びに入りやすいような誘導を心がけています。知らない子ども同士がここで知り合って仲良くなったり、異学年の交流があったり、学校や塾では経験できない交友関係がつくられることもある貴重な場所でもあります。
地域との連携がしっかりしていると聞きました。
近隣の栄小学校には学童クラブ連絡会というものがあり、夏休みなどの学校の長期休業の際の子どもたちの様子などを校長先生や担当の先生と連絡し合います。夏休み期間中も学童の子どもたちは毎日センターに来ていますから、私もこの会には参加し、気になったことや現状を報告しています。こういう会があると子どもたちのことを多角的に捉えることができ、地域で子どもを見ることができるので心強いと思いますね。
また地域のお祭りに児童センターとして参加をしたり、児童センターの夏祭りに出展する子どものお店を、保護者の方々にサポートしてもらったりと、地域との繋がりは大切にしています。
この地域の子育て環境はいかがでしょうか?
この周辺は児童館がたくさんあり、子育て中のお母さんや子どもたちの居場所は近所で確保されていると思います。また通うのに少し遠いと感じる小学校などに出張する「出張児童館」など、きめ細かい対応もしています。保育園の園庭解放や、小さなお子さんを持つお母さんたちが親子で遊びに行かれる「子育てひろば」なども西東京市には多く、育児する環境としては非常に恵まれていると思います。
今回、話を聞いた人
西東京市立ひばりが丘北児童センター
館長 吉賀幸一さん
所在地:西東京市ひばりが丘北1-6-8
電話番号:042-423-4686
URL:http://www.city.nishitokyo.lg.jp/sisetu/itiran/zidokan/hibarigaokakita.html
※2014(平成26)年4月時点の情報です。
乳幼児から高校生まで 細やかに子どもたちの成長を見守る児童センター/ひばりが丘北児童センター 吉賀幸一館長
所在地:東京都西東京市ひばりが丘北1-6-8
電話番号:042-423-4686
開館時間:9:15~18:00
休館日:日曜・祝日、年末年始
https://www.city.nishitokyo.lg.jp/kosoda..