「ちょっとお願い」をひろう育児支援 市川市の子育て支援の目指すものとは?/八幡親子つどいの広場 市川市子育て支援課すこやか応援隊
八幡親子つどいの広場
市川市子育て支援課すこやか応援隊
「ちょっとお願い」をひろう育児支援
市川市の子育て支援の目指すものとは?
市川市の八幡地区は、古くは八幡宿として知られ、成田街道の宿場町としても栄えた歴史のある場所。JR総武線と都営地下鉄新宿線「本八幡」駅、京成電鉄本線「京成八幡」駅と3路線が利用でき、通勤に便利なことから、住宅地としての人気が高い街でもある。そんな住みやすい街にふさわしく子育て支援施設も充実!なかでも市内4ヵ所ある「親子つどいの広場」は出入りも食事時間も自由にでき、ママにとっては気軽に訪れることができるスペース。今回は多くの育児ママたちが集う「八幡親子つどいの広場」を取材した。
八幡親子つどいの広場の概要を教えてください
市川市内には、新井、新浜、二俣そして八幡と、4ヵ所の親子つどいの広場があります。月曜日から土曜日まで、朝10時から午後4時までオープンしていて、妊娠中と0才から3才までのお子さんと保護者の方が利用できる広場です(日曜・祝日はお休み)。予約も不要でいつ来ても大丈夫、もちろん無料の施設ですので、気軽にふらりと遊びに来てもらえれば嬉しいですね。妊娠中のマタニティママさんから乳幼児のママさんまで、さまざまな悩みや不安をサポートしたいと思っています。
こちらの親子つどいの広場の特徴を教えてください
八幡親子つどいの広場は、葛飾八幡宮の参道に面したのどかな場所にあり、隣には児童遊園という恵まれた環境なので、ママさんたちが訪れやすい立地も特徴の一つです。京成電車が走るところも見られるので、電車好きなお子さんも楽しいと思いますよ。また子どもと行けるお店や遊び場情報を壁に掲示したり、イベントのお知らせを貼ったり、情報収集の場としても活用してもらえるように心がけています。
生活のすべてが赤ちゃん中心に回っているママさんたちだからこそ、ここではできるだけ負担を感じずに気軽に楽しく過ごしてほしいというのが私たちの願いです。さまざまな催しも予約不要で参加できますし、好きな時間に食事やおやつを食べられるよう、食事用テーブルは常時用意してあります。お弁当や離乳食なども温められるよう、電子レンジも自由に利用が可能。ときには職員が赤ちゃんを抱っこしたり、お友だち同士で子どもを見合って、ママがゆっくり食事をすることもあります。「ちょっとお願い」が言える、この頼り・頼られる関係が、ママを子育ての行き詰まりから助けてくれると思いますね。
講座やイベントなど、さまざまな催しも充実していますね
リズムあそびやパパタイム、スキンケア教室など、ママたちが興味のありそうなテーマを講座にしたものや、お出かけのきっかけになればと始めた会もあります。今日の「のんびり赤ちゃんタイム」は赤ちゃんのいるママさんたちの集まりで、毎回15名前後のママと赤ちゃんが参加してくれます。自己紹介や手遊びが終わったら、後はほとんどフリートークの時間。自己紹介のときに住んでいる地区や最近の我が家のニュースなどを発表し合っているので、会話もスムースに始まるようです。
「果汁は1さじからって育児書に書いてあったのに、5さじ飲ませちゃったんだけど大丈夫でしょうか…?」「寝返りがなかなかうまくいかないんですけど、どうしたらよい?」など、ちょっとした疑問や不安を共有することで、ふわっと気持ちが楽になることがあります。育児で家に閉じこもりがちなママたちには、どんどんこういった場所を利用してもらい友だちを作ってもらいたいですね。
ママたちに突撃インタビュー!参加のきっかけは?
「今日は“のんびり赤ちゃんタイム”があると聞いて、初めて参加してみました。皆さん同じ境遇なので、すぐに打ち解けて話しやすいので楽しいです」
「今回で3回目の参加です。イベントや教室があると安心して来られます」
「同じ月齢の赤ちゃんを持つママ友がほしいと思って、来てみました」
「先日たまたま通りかかったときに、スタッフの方に声をかけていただいて来てみました。こんなにたくさんママさんたちがいたなんて知らなかった……。公園やマンションでは声をかけづらいですが、ここならすぐに親しくなれる雰囲気で嬉しいです」
などなど、ママたちの嬉しい声がいっぱいです!
市川市は子育て支援にも積極的だと聞きました
妊娠中から0歳~3歳までのお子さんと保護者が遊べる「親子つどいの広場」が4ヵ所あるほか、生後3ヵ月までに助産師や保健師、保健推進員の訪問があり、4ヵ月目に身体測定や離乳食の話を聞く「あかちゃん講座」、5ヵ月目には、すこやか応援隊(*)主宰の「5ヵ月Welcom Baby!」などがあります。また、妊婦さんから就学前までの子どもまで一緒に遊べる「地域子育て支援センター」が11ヵ所、市内各所で開かれている「すこやかひろば」、市川市内で15ヵ所あるこども館の「あつまれ赤ちゃん」など、行政の子育て支援施設も非常に充実しています。
また子育てサークルを立ち上げたいママをサポートしてくれる仕組みもあり、仲良しママ同士で自分の子どもを遊ばせながらサークルを運営するというバイタリティのあるママさんたちも多いですよ。
*すこやか応援隊とは、保育士と栄養士が自宅や公園などの希望の場所に出向き、離乳食などの栄養相談や保育の相談に応じている、市川市子育て支援課の事業のことです。
ママさんたちとの交流で気を付けていらっしゃることなどありますか?
とにかくママたちに寄り添って、ママたちが過ごしやすいように、居心地が良いようにしたいと思っています。話をしたいママさんの話は聞いてあげたいですし、ただ楽しく過ごしたい人にはそれをサポートしたい。「ここに来てホッとした」「ちょっと子育てが楽になった」と思ってもらえるような場所でありたいですね。
また、ママが集まる会などではスタッフがあまり介入し過ぎないようにも気をつけます。スタッフはあくまでも橋渡し役。自己紹介や手遊びなどの導入が終わったら、“後はお若い方同士…”(笑)。するとママたちも自分から話しかけたり、輪に入って行ったりと積極的になれるようです。
子育て中のママさんたちにメッセージはありますか?
ここにいらっしゃるママさんたちを見ていると、皆さん一生懸命でとっても真面目。それがときには自分を苦しくしてしまうこともあるのかな…と心配になることもあります。子育ては昨日も今日も明日も続いていくものですから、大らかにゆったりと構えて大丈夫よ!と伝えたいですね。ちょっと息苦しくなったら、ここに遊びに来てくれたら嬉しいなぁ…ここまで来てくださったら、その勇気と行動力をたっぷり褒めてあげたい!いつでもスタッフ一同、待っていますね♪
今回、話をお伺いした人
八幡親子つどいの広場
花蜜ユカさん(左)、大宮きみ子さん(中央)、市川市子育て支援課すこやか応援隊の高田千恵さん(右)
所在地:市川市八幡4-2-1(市川市役所八幡分庁舎1階)
電話番号:047-332-8745
※記事内容は2013(平成25)年9月時点の情報です。
「ちょっとお願い」をひろう育児支援 市川市の子育て支援の目指すものとは?/八幡親子つどいの広場 市川市子育て支援課すこやか応援隊
所在地:千葉県市川市八幡4-2-1 市川市役所八幡分庁舎1F
電話番号:047-332-8745
対象者:主に0~3歳までの親子と妊婦
利用時間:10:00~16:00
休館日:日曜日、祝日、年末年始(12/28~1/4)
http://genki365.net/gnki06/mypage/index…