Special Interview

都心に近いのにどこか懐かしい!人の温かさが魅力の松戸市馬橋/「まつどやさしい暮らしラボ」 篠澤史子さん


松戸市馬橋地区に住む、篠澤史子さんは松戸市のシティプロモーション・プロジェクト「まつどやさしい暮らしラボ」の市民メンバー。現在子育てをしながら松戸市の魅力発信に奮闘中だ。「おこめのいえ手創り市」などのイベント開催も手がけ精力的に活動する篠澤さんに、松戸市の魅力や市民活動について話を伺った。

人の温かさを感じる便利で子育て世代に優しい街

――松戸市の魅力や子育て環境について教えてください。

以前は札幌市に住んでいまして、主人の仕事が東京になり住まいを探していました。同じ家賃でより広い部屋に住むことができるので、都内より千葉・埼玉・神奈川のあたりで物件探しをしていました。松戸市を知ったのは不動産会社の担当の方からお勧めいただいたのがきっかけです。その中でも馬橋エリアは、街の雰囲気が落ち着いている感じで住みやすそうな印象でした。実際に住んでみてもとても暮らしやすい街ですし、都心からも近くて主人も通勤に便利な様子です。
気さくな人が多い街ですが、特に子どもが生まれてからは街の人たちの温かさを感じます。子どもを抱いて歩いていると通りがかりの人にもよく声をかけて頂いています。

お話を伺った篠澤さんと娘さん
お話を伺った篠澤さんと娘さん

子育て施設では、遊びや交流、友達づくりの場、子育て相談の場として利用できる「おやこDE広場」をよく利用します。私は出かけるのが好きなので、新松戸や松戸の方へよく向かうのですが、「おやこDE広場」は馬橋にもお出かけ先にもたくさんあるので便利です。無料で遊ぶことができてオムツも替えられますし、いつも助かっています。
中でも「ほっとるーむ新松戸」の「おやこDE広場」では、衣類や未使用のオムツ、絵本、おもちゃなど、成長につれて使わなくなった子育て用品を提供し合うことができる「ぐるぐるリサイクル」を行っています。「おやこDE広場」では家が近い人と仲良くなったり、先輩お母さんに子育ての悩み相談ができたりするのでありがたい場だと思います。

おやこDE広場の様子
おやこDE広場の様子

また松戸市は小児医療の体制がしっかりしていますね。実は今年のお正月に娘が40度の熱を出してしまい入院したのですが、お世話になった「夜間小児急病センター」は娘のかかりつけ医院など地域病院との連携がしっかりと取れているようで、問診や手続きが非常にスムーズで安心した覚えがあります。そして松戸市では中学生までの子どもが医療費の助成対象なのですが、このように入院した時も医療費が一律200円(入院の場合は1日あたり)で、お薬代が無料なのが驚きでした。とても助かりましたし、困った時の体制が整っている優しい街だなあと感じます。

「夜間小児急病センター」の入る「松戸市立総合医療センター」
「夜間小児急病センター」の入る「松戸市立総合医療センター」

街の魅力発信で人のつながりを広げたい

――篠澤さんはフリーペーパーの発行にも携わっていたそうですね。

はい。実際に松戸に暮らして数年が経ち、今ではもうこの街から出たくないな、と思うほどなのですが、この街の魅力を知らない人が意外と多いということに気付くようになりました。引っ越して来たての頃に周りの人に地元で面白いところない?と聞くと、「東京近いから」とか、「東京のあの地域に良いカフェ」があるよ、といった返答が多かったんです。自分が住んでいる街が楽しい方が良いので、「じゃあ自分で松戸の面白いところを探そう!」と思い街歩きを始めました。街を散策してみたら、地元の昔からある商店を見つけたり、街おこしを考えている若い人たちの会社があったりと、松戸には結構面白いところも、面白いことをしようとしている人たちもいる!ということを知りました。
松戸に来た頃は誰も知人がいなかったのですが、今では友達もできて、人とのつながりも広がりました。フリーペーパーを作ろうと思ったのは、松戸はベッドタウンですし転勤の家庭も多く知人がいない、人のつながりがないなど私と同じ境遇の人はたくさんいるだろうな…と思ったのがきっかけです。私は札幌にいた頃に個人でフリーペーパーを作成した経験もありましたので、そういった外から来た人同士が知り合うきっかけになるような新聞が松戸にあればいいなと思い、学級新聞みたいな手書きのフリーペーパー「まつどい」を発行しました。「まつどい」は街の人たちからも好評でした。現在私が活動している「まつどやさしい暮らしラボ」のお話も、「まつどい」を見てくださっていた松戸市の担当の方からお声をかけて頂いたのが始まりです。

松戸らしい“やさしい暮らし”を見つけていきたい

「まつどやさしい暮らしラボ」の市民メンバー
「まつどやさしい暮らしラボ」の市民メンバー

――「まつどやさしい暮らしラボ」はどのような活動をしているのですか。

松戸市と市民が一緒になり、街のあちこちに隠れている「やさしい暮らしへのヒントやアイデア」や「やさしい暮らしづくりに挑戦している人々」を取材して、記事にして、世の中に共有していくプロジェクトです。私はプロジェクトのメンバー兼市民記者(ライター)として活動しています。
このプロジェクトに携わる市民メンバーの方々が各方面で活躍されている方ばかりで、はじめはとても驚きました(笑)。例えばコミュニティラジオ「松戸・ラジオポワロ」の方だったり、「21世紀の森と広場」にある「ドコでもシアター」に携わる方など様々。こうしたメンバーで協力し合い、ワークショップの開催やPR活動等、様々な業務を企画・運営しています。
この活動を始めてから、今まで以上に松戸は様々な人が様々な事をして盛り上げている街だなあと実感しますね。

「松戸やさしい暮らしガイド」P17-18 篠澤さんが手掛けた見開き
「松戸やさしい暮らしガイド」P17-18 篠澤さんが手掛けた見開き

雑貨や焼き菓子、野菜まで!人のつながりから生まれた手作り市

――「おこめのいえ手創り市」が人気とお聞きしました。

「おこめのいえ手創り市」は「松戸」駅から徒歩3分ほど、江戸時代には松戸宿と呼ばれた宿場町の中心地にある古い商家、「古民家スタジオ 旧・原田米店」の中庭で、作家自らが企画し、開催している手作り品限定のマーケットです。この建物内の部屋はアーティストやクリエイターに制作の場として貸し出されていまして、私と友人もここで子どもの工作教室や自分たちの手作り品限定のマーケットをしていました。その後マーケットは屋内でしていたものを建物の庭をお借りして開催し、「おこめのいえ手創り市」に名前を変えました。「おこめのいえ手創り市」では松戸にゆかりのある作家さん達が、自身が制作したもの限定で出店していますので、会場にはここでしか手に入らない雑貨や焼き菓子、野菜がいっぱいで、毎回ありがたい事に多くの方に来場頂いています。出店した作家さん同士もこのイベントがきっかけで仲良くなったり、「参加すると温かい気持ちになるから…」、と毎回出店してくださったりと松戸らしい人のつながりがあるをイベントに成長しています。是非お越しください。

人の温かさが心地よい住みやすい環境

――最後に松戸市・馬橋のアピールを一言お願いします!

松戸はのんびりしていてとても住みやすい街です。都心に近いのにちょっと行けば畑や野菜の直売所があるなど、生活しやすいのも良いですね。子育て環境についても、「おやこDE広場」などの施設が多く、支援制度も市が力を入れて整備していることが伝わってきます。馬橋エリアでは、NPO団体「風の子サークル」さんなど子育て世代を応援してくれる団体の活動も活発で、新しくこの街に来られた方でも孤立せず、助け合いながら安心して暮らすことができます。松戸の最大の魅力は人の温かさ。住んでみると人と人とのつながりを強く感じますし、街は優しい雰囲気に包まれていてとても気に入っています。

今回取材の場として使用させていただいた「うぽぽ」さん近くのネギ畑
今回取材の場として使用させていただいた「うぽぽ」さん近くのネギ畑

篠澤さん
篠澤さん

篠澤史子さん

まつどやさしい暮らしラボ URL:http://matsudo-yasashii-labo.jp/
おこめのいえ手創り市 URL:https://www.comeichi.com/
取材場所:うぽぽ(松戸市八ヶ崎7-21-1 8LAB内)
うぽぽ URL:http://upopo.cascadeloop.org/
※この情報は2018(平成30)年1月時点のものです。

都心に近いのにどこか懐かしい!人の温かさが魅力の松戸市馬橋/「まつどやさしい暮らしラボ」 篠澤史子さん
所在地:千葉県松戸市根本387番地の5 
電話番号:047-366-7320
http://matsudo-yasashii-labo.jp/