「知・徳・体」の調和を大切に 心がかがやく「原山っ子」/印西市立原山小学校 校長 前田良一先生

印西市立原山小学校
校長 前田良一 先生

「知・徳・体」の調和を大切に
心がかがやく「原山っ子」

「千葉県立北総花の丘公園」の近くにある「印西市立原山小学校」は、小規模校の利点を生かして目の行き届いた教育を行っている小学校。学校施設としては珍しい土俵があり、相撲大会や貴乃花部屋との交流も行われています。また、スナックゴルフでは2度全国大会へ出場するなど、輝かしい成績を収めています。
校長の前田良一先生に、同校ならではの教育活動や周辺環境の魅力を伺いました。

学校の歴史や概要を教えてください

印西市立原山小学校 校舎
印西市立原山小学校 校舎

本校は千葉ニュータウンの開発に伴い、隣りの「印西市立内野小学校」から分離して1989(平成元)年に開校した学校で、2014(平成26)年で開校26年目を迎えます。開発が進むにつれ、千葉ニュータウンにはいくつも学校ができましたが、そのなかでも比較的早くにできた学校です。2014(平成26)年度は学級数11、児童数232名です。

印西市立原山小学校 校舎
印西市立原山小学校 校舎

各学年1~2クラスに対して教室がたくさんあり、生活するにも遊ぶにも、子どもたちはゆったりと過ごすことができます。校舎は2階建てで、五角形の回廊形になっていて、真ん中の中庭は上履きのまま表に出て遊ぶことができます。廊下の中央には学年ごとにオープンスペースがあり、日ごろ子どもたちが活動したり、合唱の集会など学年で何かやろうという時に集まれるようになっています。

「心がかがやく 原山っ子七か条」や、目指す児童像として「つよい子・やさしい子・きらり輝く子」を制定されていますが、どんなタイプの子どもが多いですか?

印西市立原山小学校 目標
印西市立原山小学校 目標

本校では、学校教育には「知・徳・体」のバランスがとても大事だと考えており、「つよい子・やさしい子・きらり輝く子」を学校教育目標として掲げています。また、2014(平成26)年度から「心がかがやく 原山っ子七か条」を制定し、とくに「徳育」、つまり心を育てることに力を入れています。学力も大事ですが、同時に心を育てることで、高いレベルの子どもたちを目指したい。「原山小の児童はこういう子どもたちになってほしい」という願いを込めて、制定しました。

印西市立原山小学校 校長先生インタビュー
印西市立原山小学校 校長先生インタビュー

学区は「千葉ニュータウン中央」駅に近く、駅周辺にはいろいろな商業施設があるので、本校の児童はいわば、“都会っ子”。あまり人見知りせず、素直で明るい子どもたちが多い反面、ややひ弱なところもありますね。本校の校章は印西市の市花であるコスモスで、この花には“力強い”という意味があります。「つよい子」を目指す本校に大切な花で、子どもたちが校庭のフェンス沿いに種まきをして、毎年秋に花を咲かせています。

2014(平成26)年度の重点目標である「学ぶ楽しさを通して学力向上」「明るい笑顔と元気なあいさつがあふれる学校」「みんなで声をかけ、助け合う学校」に向けて、どのように取り組んでいらっしゃいますか?

印西市立原山小学校 掲示
印西市立原山小学校 掲示

学力向上については、教科書の学習を大切にしながら、ゲーム的な学習を取り入れています。校長である私も、「都道府県や世界の国々が言えたらシールをあげる」などのやり方で、子どもたちにアプローチしています。新しい知識を得ることは子どもたちにとっても楽しいことだし、全部言えると達成感が持てるので、こうした雑学的な勉強で興味関心を引いて意欲につなげています。

あいさつに関しては、子どもたちが児童会活動の一環としてあいさつ運動をしたり、職員も率先してあいさつをしています。私も毎朝、校門に立って声掛けをしていますよ。

印西市立原山小学校 教室
印西市立原山小学校 教室

「みんなで声をかけ、助け合う学校」については、クラスの誰かが困っていたら「大丈夫?」「元気?」などの声を掛けて、「お互いに助け合っていこう」と指導しています。クラスが助け合うことで、個人も成長することができます。職員同士も、「チーム原山」として、互いに声を掛け合って協力しているんですよ。

学校施設としては珍しい土俵があるそうですね。設置の経緯や相撲大会などについて教えてください

印西市立原山小学校
印西市立原山小学校

土俵は1996(平成8)年に完成したもので、大の相撲好きだった当時の校長先生が「子どもたちの体力向上に役立てたい」と作っていただきました。やぐらは釘を一本も使わず、4隅の柱はヒノキで、内土俵は国技館と同じ大きさという立派な土俵です。また、先代の貴乃花親方のファンだった当時の校長先生が、ぜひにとお願いし、二子山部屋から当時の貴闘力関はじめ6人の力士に来ていただいて、土俵開きをしました。

印西市立原山小学校 校長先生インタビュー
印西市立原山小学校 校長先生インタビュー

その後、しばらく使われていませんでしたが、「せっかくこんなに立派な土俵があるなら」と、私が赴任した2009(平成21)年度から、毎年7月に隣りの「印西市立内野小学校」と合同で「健やか相撲大会」を開催しています。個人戦には毎年30~40人が参加していて、女子の部もあるんですよ。両校の保護者や子どもたちが土俵を取り囲んで応援し、毎年盛り上がります。

印西市立原山小学校 校長先生インタビュー
印西市立原山小学校 校長先生インタビュー

また、開校25周年の2013(平成25)年は、「何か記念に残るものを開きたい」と今の貴乃花親方にお願いしたところ、快く引き受けてくださり、「貴乃花部屋相撲教室ドスコイ」を開催しました。親方と女将さん、若い力士6人ぐらいが見えて、相撲の稽古や記念撮影などで交流しました。保護者や地域の方たちも1,000人ぐらいいらっしゃって、一大イベントとなりました。

自然体験学習や校外学習なども盛んに行われていると伺いました。学習の内容や狙い、参加している児童の様子などについて教えてください

印西市立原山小学校 課外活動
印西市立原山小学校 課外活動

千葉ニュータウンは新しい街でありながら、周辺に里山や田んぼがあって自然に恵まれています。しかし、今の子どもたちは、自然や農業を体験する機会がほとんどありません。作物を作る大変さや、その恵みが「食べる」ことにつながるということを、体験を通して学んでもらおうと、「全学年がそれぞれひとつの作物を育てる」という生産活動に取り組んでいます。

例えば、1・5年生は米作り。1年生は校内の田んぼで、5年生は地元の農家の方にご協力いただき、田植えや稲刈りの体験をさせてもらっています。6年生は、校内の畑で千葉県産の「おおまさり」という粒が大きな落花生を作っています。

印西市立原山小学校 課外活動
印西市立原山小学校 課外活動

また、「食育」も大事に考えているので、作った作物を収穫後、自分たちで調理して食べます。5年生はお世話になった農家の方を学校に招いての「おコメパーティー」、3年生はトウモロコシでポップコーンを作ったりしています。子どもたちはとても楽しそうで、とくに1年生は土の中に入っての田植えに大喜びしていますよ。生産活動のほか、虫採りや、ビオトープの観察なども行っています。

スナックゴルフでは全国大会への出場など、輝かしい成績を収められていると伺いました。スポーツや部活動などでの取り組みを教えてください

印西市立原山小学校 スナッグゴルフ
印西市立原山小学校 スナッグゴルフ

スナックゴルフとは初心者でもゴルフの基礎が楽しめるスポーツです。企業から寄付された道具があったので、私が本校に赴任した2009(平成21)年度から活動を再開させました。

毎年7月の地区大会に備えて、3年生の3学期から、希望者に私が朝練で教えています。これまで2度、全国大会出場の経験があり、2014(平成26)年は地区大会で第2位になって、仙台での全国大会に出場しました。

印西市立原山小学校 校長先生インタビュー
印西市立原山小学校 校長先生インタビュー

部活動としてはほかにも相撲や合唱があり、それ以外にも印西市内の陸上大会や駅伝大会、校内のマラソン大会など、子どもたちは自分がやりたいことに積極的に取り組んでいます。これらすべてに参加している子どももいますよ。子どもたちがそれぞれ得意なこと・やりたいことで活躍できる場を、できるだけ作りたいと考えています。

登下校時の安全対策としてどのようなことに取り組んでいらっしゃいますか?

印西市立原山小学校 周辺
印西市立原山小学校 周辺

保護者の方が毎日、放課後に学校の周辺をパトロールしてくださっています。また、周辺で事件が起きた際には教育委員会や警察から連絡が入るので、その情報を学校から保護者にメールで配信しています。毎年4月には防犯ブザーを1年生全員に配布し、各学年で交通安全教室を開催しています。

保護者の方々との関わりや印象について教えてください

印西市立原山小学校 掲示
印西市立原山小学校 掲示

授業参観や音楽集会、映画会、6年生を送り出す「ありがとうの会」など、行事の際には保護者にもご参加していただき、常に学校をオープンにしています。本校の保護者の皆さんは、放課後の見回りをはじめ、草取りや朝の読み聞かせ活動「お話のたまてばこ」など、非常に協力的に学校運営に関わってくださっています。皆さん忙しい時間を空けて協力してくださって、本当にありがたいですね。

最後に、原山小学校のアピールポイントと周辺環境の魅力についてお聞かせください

印西市立原山小学校 掲示
印西市立原山小学校 掲示
「千葉県立北総花の丘公園」

本校の魅力を一言でいうと、「子どもたちがのびのびと活動するスペースや、のびのびと学習できる環境がある」ということでしょうか。

学校のすぐ近くの「千葉県立北総花の丘公園」は、マラソン大会の会場や全校遠足、自然観察などで利用しています。こうした広い公園があるということも、地域の子どもたちにとって嬉しいことではないでしょうか。

印西市立原山小学校 掲示
印西市立原山小学校 掲示
「北千葉道路」

また、千葉ニュータウンには大きな商業施設や医療機関があり、鉄道や道路も整備されていて「成田空港」や「羽田空港」にもすぐに出られるなど、生活環境や交通面においてもとても便利です。私自身、印西市に住んでもう20年以上になりますが、子育てや住みやすさにおいて非常にいいところだと実感しています。ぜひここから、世界に羽ばたく子どもたちが出てきてほしいですね。

印西市立原山小学校 校長先生
印西市立原山小学校 校長先生

今回、話を聞いた人

印西市立原山小学校

校長 前田良一 先生

所在地:千葉県印西市原山3-4
電話番号:0476-46-1701
URL:http://inzai.ed.jp/harayama-e/

「知・徳・体」の調和を大切に 心がかがやく「原山っ子」/印西市立原山小学校 校長 前田良一先生
所在地:千葉県印西市原山3-4 
電話番号:0476-46-1701
http://inzai.ed.jp/harayama-e/