「探究型プログラム」で育む英語コミュニケーション/東京インターナショナルスクール・勝どきアフタースクール・キンダーガーテン
代表 安河内 亮さん
東京インターナショナルスクール
勝どきアフタースクール・キンダーガーテン代表 安河内 亮さん
「探究型プログラム」で育む
英語コミュニケーション
2000(平成12)年に都営大江戸線が開通し飛躍的に発展した勝どきエリアには、駅前のみならず数多くのタワー型マンションが立ち並ぶ。同時に下町の古きよき時代の名残もあり、情緒あふれる暮らしやすい街でもある。また中央区は子育て世代に様々なサポートが手厚く、ファミリーには充分な環境が揃っている。そんな勝どきエリアで、アフタースクール・学童保育として、グローバル時代に必要とされる人材へ育てる「東京インターナショナルスクール 勝どきアフタースクール」の代表、安河内さんにお話しを聞いた。
東京インターナショナルスクール 勝どきアフタースクールの概要について教えてください。
本校は自分自身と社会に責任を持ち、自信を持って英語で自己表現できる人材を育成するための、幼稚園年少から小学校4年生を対象としたアフタースクール・学童保育です。高校教育でディプロマを取得すると世界の大学への入学資格が得られる「国際バカロレア」。その国際バカロレア認定校である東京インターナショナルスクールの「探究型プログラム」と英語指導カリキュラムを組み合わせ、子どもたちをグローバル時代に必要とされる人材へ育てます。
当校を「英語を学ぶ学校」だと思っている方がいらっしゃいますが、英語は単なるツールです。従来型の基本センテンスを覚える英語ではなく、英語で考え質問し、コミュニケーションを取る。自分の考え方や意見を表現し、他者の話もしっかり聞く。その力をつける場であってほしいと考えています。そのためには、家庭や学校教育の中で日本語で日本の文化も学ぶことも大切。そのため、小学校入学前や放課後に英語でグローバルスキルを習得する学校なのです。
「探究型プログラム」について詳しく聞かせてください。
一番の特徴は教科書がない、つまり答えもないということです。1週間の曜日ごとに、例えば「仕事」「アート」「音楽」などのコースが決まっていて、1学期中 (約3ヵ月~4ヵ月)ひとつのテーマについて深く掘り下げて探究をしていきます。例えば1年生の子どもたちは「レストランの仕事」というテーマに取り組み、まずはレストランに行き「どんな種類の仕事があるのか」「それぞれの仕事の役割は何か」などを聞いてきます。
そして次は「仕事にはどんな責任が伴うのか」「どんな能力が必要なのか」「なぜ人は仕事をするのか」を考え、話し合い、調べます。最終的には教室をレストランに見立てて実際に保護者の方々を招待し、メニュー開発からお店の飾り付け、接客までを子どもたちが行いました。ここまでを子どもたちは英語ネイティブの先生と一緒に考え、話し合って進めていきます。
想像しただけでも、普通の英語教育では学べない英語のスキルが学べることが分かります。自分の疑問を英語にし、質問する。そして英語で説明を聞き、それを英語でまとめる。これだけのことが、小学生にも立派にできるのです。もちろん担任の先生たちも思考を深め、考える力を引き出すサポートをしながら、一緒に答え探しをしていきます。
アフタースクールの一日のスケジュールを教えてください。
14時頃から子どもたちはスクールバスや徒歩で登校し、先生と一緒に遊んだり宿題を終わらせます。そして15時半からはおやつ、そして16時から3時間のカリキュラムが本格的に始まります。まずはダンスやヨガ、ゲームなどを通じて集中力を高め、16時半からは身近な問題をディスカッションする「サークルタイム」。17時からは英語力強化のための文法や基礎を学ぶ時間、17時半からは物語を通して創造力を養う時間です。
そして18時からは探究プログラムの開始。ここでは英語で曜日別のテーマを深堀りし、リサーチしてディスカッションし、結論まで導き出します。19時からは日本人スタッフによるお預かりタイムで、ご希望の方には夕食までをご用意しています。
LTEコースはアフタースクールとは違うのでしょうか?
LTEコースは、週1回の通学で基礎的な英語力とグローバル・スキルを身につけるコースです。1回の授業は110分と3時間で選べるようになっています。基本的には英語でのアクティビティ、英語の本を読む時間と英語能力強化プログラムという内容で、110分と3時間では時間が違うだけで、内容的には同じです。ここでも「探究プログラム」という点ではアフタースクールと同じで、「環境について」「宇宙の生命体」「熱帯雨林について」などのテーマに沿って1学期をかけて調べ、話し合い、自分たちの意見を交わしていきます。
教師の方は全員外国人の方でしょうか?
教師は全て英語がネイティブの外国人です。大学卒業資格を有し、最低でも2年以上の教育経験があることを採用条件にしています。
採用時には、実際に子どもたちの前で授業をしてもらいます。私たちが何度面接をするよりも授業を見ればすぐに分かりますから、子どもの力は凄いですね。また独自のトレーニングプログラムもあります。具体的には、5日間の導入研修や学期ごとの1日集中トレーニング。担当トレーナーによるOJTなどがあり、教師の質の高さは私たちの自慢でもあります。
本校では教科書がない分、教師のテーマ設定や授業の進行方法が非常に重要です。夕方からのアフタースクールにも関わらず、午前中から学校にやってきて授業の準備をすることも珍しくありません。元々、熱心な方が多く、じっくりと子どもと向き合うので、授業がない日に子どもが会いにくるほど。そういった信頼関係のもとに、グローバル教育ができるのは我が校ならではだと自負しています。
小さい頃から英語を学ぶメリットは?
まず発音です。思春期前にネイティブの英語に触れることで、美しい発音ができるようになると言われています。これは親御さんが唯一プレゼントできるものだと思いますので、早い時期からの英語環境をおすすめします。
もう一つは、確実な英語のコミュニケーションのためには2,000時間が必要だと考えています。例えば本校に週5日3時間通ったとして、3年。週1回1時間の英会話スクールでは、40年以上かかってしまう計算です。英語を自分のものにするためには、それぐらいの時間が必要だと考えれば、早くから始めた方が良いのです。
夏休み、冬休みなどの長期のお休みのプログラムがあると聞きました。
春休み、夏休み、冬休みの長期のお休みでは、1日5時間、1日単位でどなたでも参加できるシーズンスクールが開校します。この期間内は1週間単位でテーマを替え、その週を使って探究プログラムを進めていきます。例えば、「神話と伝説」「科学技術」「旅行&観光」など、子どもが興味を持てる内容になっています。
このシーズンプログラム中は、朝8時半からお預かりを開始。カリキュラムは10時から始まり15時で終了しますが、21時までのお預かりもあります。なので共働きのご家庭でも、夏休みの間中、ここでずっと英語と触れ合いながら過ごすことができます。
キンダーガーテンも併設されているとか。
年少からの3年間、英語を使って探究型カリキュラムで考える力や表現力を身につけていきます。年少児は英語の土台づくり、年中では探究力を育成し、年長では主体的な人間づくりという大きなテーマに沿って、毎日活動をしていきます。
もちろん遠足や日本古来の季節の行事、運動会や発表会など普通の幼稚園の行事も満載で、日本の小学校に進学することを前提としたカリキュラムになっています。8時50分から登園が始まり、14時でプログラムは終了ですが、16時までのお預かりもあります。
保護者の方々の反応はいかがですか?
両親共々フルタイムで働いていらっしゃるご家庭ですと、バスのお迎えがあって21時までの預かりもあり、アートや運動プログラム、音楽、料理、自然科学などを英語で学べる本校は安心して通わせられると好評をいただいています。お迎えバスはリバーシティエリアなど、近隣の小学校を対象に、学校までお迎えに伺います。現在、中央区内の佃小学校の他5校がお迎え対象校ですが、来年はさらに4校増やす予定です。保育園にお預けになっているワーキングママさんたちは、「なかなか子どもに習い事をさせてあげられない」という悩みが多いとも聞きますので、本校ではそれも解消できると思います。
また、この勝どき周辺は教育にも熱心ですし、何よりご自身が英語で苦労されている親世代の方も多い。そこから「子どもには苦労させたくない」「早くから英語教育を」という方々から支持を得ています。
勝どきエリアの子育て環境・魅力について教えてください。
実は、自分も以前月島に住んでいまして、下町の温かさと新しい街が融合した魅力的な街だと思います。また勝どきは2020年に開催される東京オリンピックも控え、これからまだまだ発展する非常にエネルギーに溢れた場所です。虎の門から豊洲までをつなぐ環状2号線の開通も間近で、交通の便も今後ますますよくなるでしょう。
教育熱心な親御さんも多いのですが、それはただ勉強をさせるということではなく、子どもにとって良い環境を整えてあげたいという思いをお持ちのようです。またこれからのグローバル化に向けて、英語教育の必要性を強く感じている親御さんも多いと感じています。中央区は子育て世代へのサポートも充実していて、子育ては非常にしやすい区です。公園や川沿いの遊歩道なども多く、都心でありながら、のんびりとした雰囲気も特徴です。「勝どき」駅前にはスーパーも数軒あり、豊洲のららぽーとまでもすぐなので、食料から日用品の買い物まで便利だと思いますよ。
今回、話を聞いた人
東京インターナショナルスクール
勝どきアフタースクール・キンダーガーテン
代表 安河内亮さん
所在地:東京都中央区勝どき3-12-1 フォアフロントタワー1F
電話番号:03-6204-9278
URL:http://tokyois-as.com/
※記事内容は2014(平成26)年9月時点の情報です。
「探究型プログラム」で育む英語コミュニケーション/東京インターナショナルスクール・勝どきアフタースクール・キンダーガーテン
代表 安河内 亮さん
所在地:東京都中央区勝どき3-12-1 フォアフロントタワー1階
電話番号:03-6204-9278
学童保育コース/14:00~19:00 ※21:00(延長預かり)
カリキュラムコース/16:00~19:00
http://tokyois-as.com/