「フラット35」の繰り上げ返済がより簡単に

全期間固定金利型の住宅ローンとしてメジャーな存在である「フラット35」ですが、インターネットを活用したサービスが拡充され、繰り上げ返済が簡単にできるようになりました。

インターネットサービスを活用して手軽に繰り上げ返済を実行

「フラット35」は住宅金融支援機構と民間金融機関が提携した、全期間固定金利型の住宅ローンです。この「フラット35」利用者に対する、繰り上げ返済の手続きが2014年7月29日から簡略化されました。住宅ローン返済中の人向けのインターネットサービス「住・My Note」のサービス拡充に伴うもので、これまでは一部繰り上げ返済の単位は100万円以上だったものが、インターネットを活用すれば、10万円以上での繰り上げ返済が手数料無料で可能となりました。

繰り上げ返済には「期間短縮型」と「返済額軽減型」の2種類ありますが、「期間短縮型」のほうが利息の軽減効果が大きくトータル返済額は少なくなります。「返済額軽減型」との違いはこちらの記事も参照してください。今回の「フラット35」のサービス拡充は、「期間短縮型」の場合に1ヶ月分以上の元金(ボーナス払いを利用している場合はボーナス払いの分を含めた6ヶ月単位の元金)が必要になるなど、一定の条件も加えられています。また、繰り上げ返済ができる日は毎月の返済日に限る、2ヶ月以上連続ではできない、といった制約もあるので、実行を計画する際には詳しく調べて準備を進めることが必要になりそうです。

余剰資金を自動的に繰り上げ返済に充当する住宅ローンも!

最近では、各金融機関でも様々な繰り上げ返済のサービスを用意しています。特にネット銀行などでは手軽に繰り上げ返済を行えることがセールスポイントになっている商品もあります。たとえば、イオン銀行ではインターネットバンキングで1万円以上から随時繰り上げ返済が可能。
また、新生銀行ではインターネットバンキングを使って1円単位でいつでも繰り上げ返済ができるほか、予め普通預金の残高を指定しておき、その金額を1万円以上上回った場合に自動的に繰り上げ返済する「スマート返済」というサービスも行っています。

金利条件については各金融機関での競争が激しくなってきていますが、30年以上の長期の返済を考えた場合、返済のしやすさについても考慮しておいたほうがいいでしょう。融資条件に加えて、繰り上げ返済の利便性も含めたトータルな視点でローン商品を比較検討してみましょう。

●住宅支援機構のサービス拡充
http://www.jhf.go.jp/topics/topics_20140627.html

       







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