知っておきたいマンションのトラブルとは?

「マンションは近所付き合いが不要……」そう考えている人も多いのではないでしょうか? そうだとしたら危険。思わぬトラブルに巻き込まれることも。今回は、集合住宅ならではのトラブルと、管理について解説していきます。

小さなマナー違反が火種となることも

「ご近所付き合いはスムーズに」と願っていても、多くの住人がともに暮らす集合住宅では、小さなことがトラブルの原因になることもあります。国土交通省の「平成二十年度マンション総合調査」によると、日本全国の既存マンションのうち8割は、何らかのトラブルを抱えているとか。その多くは、「違法駐車」や「朝晩の生活音」「ペットの無断飼育」「共用施設部分への私物の放置」といったもの。本人たちは軽い気持ちでも、まわりからすると大迷惑というケースも多いようです。また、最近では価値観の多様化により、そもそも迷惑をかけているということに気がつかないケースもあるのだとか。さらには、こうしたマナー違反だけでなく、「管理費の未納」といった金銭的なものも発生しており、トラブルが深刻化することもあるようです。

「自分たちで管理する」という意思が重要

こうしたトラブルは、未然に防ぐことも可能です。軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで、重大な犯罪を防ぐという「割れ窓理論」がありますが、マンションでもこれがあてはまるのです。たとえば、理事長を中心に管理組合がきちんと機能しており、問題を起こした住人に初期の段階で注意することができれば、問題を小さな芽のうちにつむことができます。逆に、管理会社にまかせっぱなしで何も手を打たなければ、マナー違反が常態化し、他の住人までもが問題行動を起こすなど、事態は深刻化してしまいます。

ですから、マンション生活を送るうえで大切なのは、「自分たちで管理する」という強い意思なのです。入居したらまずは、ご近所で良好な関係をつくり、「管理するのは自分たちの管理組合」という意識を持ちましょう。こうした姿勢が、自分たちの資産である「住まい」を守ることにもつながるのです。

       







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