家族みんなで楽しめる「埼玉スタジアム2002」/「埼玉スタジアム2002公園」管理事務所
浦和レッズのホームスタジアムであり、日本代表の試合会場としてもお馴染みの「埼玉スタジアム2002」。じつは試合のない日でも一般開放され、浦和美園エリアの憩いの場となっていること、ご存知でしたか?広々とした芝生広場、ジョギングコース、バラ園など、世代に合わせて楽しみ方はいろいろ。イベントやサッカースクールも開催され、このエリアに住む人たちの暮らしの一部となっています。実際にどのような特色があるのか、「埼玉スタジアム2002公園」管理事務所を訪ねて、スタッフの方にお話を伺ってきました!
――「埼玉スタジアム2002公園」の魅力を教えてください!
主施設である「埼玉スタジアム2002」は、2002(平成14)年のワールドカップの開催を目指して作られた、世界最高水準のサッカー専用スタジアムです。「埼玉スタジアム2002公園」は、このスタジアムを核としてサブグラウンド3面とフットサルコート2面が配置された、サッカーが楽しめる公園となっています。その一方で、広く一般の方にも楽しんでもらえるように、ちびっ子広場ともみの木広場のふたつの芝生広場、南北ゲート前の南広場と北広場、1.8㎞のジョギングコース、バスケットコートなどが配され、サッカー以外でも身体を動かすことができる公園として親しまれています。ジョギングコース沿いのバラ園、スタジアム正面に植えられたメタセコイヤの並木など、季節感が楽しめるスポットもあり、とてもきれいです。
――ふだんはどんな方たちが利用されていますか?
人工芝の第4グラウンドとフットサルコートは一般の方へ貸出しをしています。サッカー以外でも周辺住民の方たちがよく利用されていて、土日は小さなお子さん連れのご家族が芝生広場で子どもを遊ばせ、平日の朝はシニアの方がジョギングコースでウォーキングやランニングをしています。ジョギングコースやバスケットコートは、近くの学校の生徒さんなど若い人たちにもよく利用されていますね。また、南広場、北広場は広いスペースを活かして、スケボーや自転車の練習に使われています。こうした広場やジョギングコースは、サッカーの試合がない時でも開放されています。
――イベントがたくさん開催されているようですが、どのような催しがあるのか教えてください!
サッカー関連では、天然芝のグラウンドを使った公式戦や、月1回を目安に不定期で開催しているスタジアムツアーがあります。スタジアムツアーは、選手たちがバスからスタジアムに入る専用入口、ロッカールーム、階段を上ってメインピッチへ出ていくフラッシュインタビューゾーン、天然芝のメインピッチを目前に見られる豪華なコースです。実際に選手が使っている部屋やピッチのサイドまで入れて、まるで選手になった気分が味わえます。
2011(平成23)年からスタートし、冬の恒例イベントとして定着したのが、「キッチンカーグルメ選手権」です。「埼玉スタジアム2002」はピッチとスタンドの距離が近く、サッカーを見るには最高の環境ですが、サッカーファンにとっては、スタジアムの食べ物ももうひとつの楽しみです。そこで、試合の日に出店しているキッチンカーにスポットをあてて、全国から集結したキッチンカーの中から一番おいしい一品を決めるというイベントを始めました。約100台ものキッチンカーが集まるのは、日本でもおそらくこのイベントだけ。丼ものからスイーツまでいろいろなオリジナルメニューがあり、食べ比べができます。
「キッチンカーグルメ選手権」と並ぶ大きなイベントが、10月に開催している「みんなの埼スタフェスタ」です。「埼玉スタジアム2002」には県の防災活動拠点という役割があり、それを住民のみなさんに知ってもらうことが目的。避難所ではなくここから各地へ物資を運ぶための拠点なので、いざという時に困らないように、目玉の備蓄庫ツアーでは、その点をしっかりとお伝えしています。家族ぐるみで来てもらえるよう、小さいお子さんが楽しめるヒーローショーや高所作業車の搭乗会、地元の保育園によるステージなどがあり、今年は昨年の2倍、約1,300人が来場しました。
こうした主催イベントの他、フリーマーケットなどの貸出しイベントがあります。なかでも親子で楽しめるのが、秋の「スポーツ絆ランニングフェスティバル」。スタジアムのコンコースやピッチの周りの人工芝を使った特設コースを走るイベントで、家族や仲間で出場できるリレーマラソンの種目があったり、いろいろな楽しみ方ができますよ。
――サッカースクールも好評だそうですね。
元日本代表・浦和レッズの福田正博さんが校長のサッカースクールで、対象は幼稚園児から中学生まで。サッカーを好きになってもらうことを目的に、初心者からプロ志望の子までいろいろな子のニーズに応えられるような幅広いクラス構成となっています。サッカー部ではないけれどサッカーがやりたくて来たという中学生もいれば、ゴールキーパーの特別クラスで専門技術を身につけたいと通っている子もいますね。福田さんもクラスを受け持っていますが、元Jリーガーの指導を受けられることは本スクールの一番の魅力ですね。
また、一般的なサッカースクールはフットサルコートを使用していますが、ここでは公式戦ができるサッカーグラウンド一面で練習できることが大きなメリットです。フットサルコートだと試合と同じ環境でトレーニングできないので、この差は大きいのでは。雨天でも練習できる室内練習場、更衣室とシャワールームがあるクラブハウスなども完備し、無料駐車場があるので保護者も送り迎えしやすいです。
スクールの他、女性を対象にしたレディースフットサルもあって、主婦を中心に2、30人が通っています。女子は練習できる場が少ないので、中高生も来ています。お父さんが参加できる機会としては親子のサッカー大会があり、公式戦でしか入れない天然芝グラウンドでプレイができるチャンスがあります。
――環境にやさしい「エコスタジム」づくりについて教えてください。
スタジアムの屋根で受けた雨水を地下のタンクに貯め、グラウンドの散水やトイレの洗浄水に使用する雨水再利用システムを採用しています。また、南側のオーロラビジョン裏に太陽光発電パネルを設置して事務所の電気を賄い、クラブハウスに太陽熱温水設備を作ってシャワールームの温水に利用しています。試合時に出る紙コップを回収してトイレットペーパーへ再利用する取組みも、「埼玉スタジアム2002」が他に先駆けて導入しました。
――浦和美園エリアではここ数年、大規模な開発が進められています。「埼玉スタジアム2002」は地域と共にどのような発展を目指していらっしゃいますか?
サッカー専用スタジアムなので、サッカーを楽しんでいただくのはもちろん、サッカーにあまり興味がない方にも楽しんでもらえるようにイベントや公園の利用を広げていきたいと考えています。ですから、通常の公園では禁止されているスケボーを許可しているなど、危険でない限り、禁止事項をなるべく作らない姿勢を大切にしています。ハードを変えるには時間やお金がかかりますが、管理運営の方針は安心安全に配慮しながら柔軟に対応できるものなので、そうしたソフトの部分で利用する方たちに寄り添っていきたいですね。
そもそも、この地域は、スタジアムが建つずっと前から、地元の方が受け継いできた歴史や文化のあるエリア。例えば、南部領辻にある「鷲神社」で奉納される獅子舞は、市の無形民俗文化財に指定されているほど由緒のあるものです。この獅子舞保存会の方たちにお願いして「みんなの埼スタフェスタ」では獅子舞を紹介する映像を流させてもらいました。このエリアに根付いている歴史や住民の方たちに寄り添いながら、一緒に発展していけたらと思っています。
――まちづくりが進んでいく中で暮らしやすくなったと感じる点、浦和美園エリアの魅力を教えてください。
家電量販店やホームセンターなどの商業施設が次々と開業し、街区が整備されて新しい道路も増えました。埼玉高速鉄道の乗車率もここ数年でかなり上昇しているので、浦和美園エリアに住む方が増えてより暮らしやすくなっているという印象があります。新しく開発されている街なのでこれからも発展していく可能性が感じられます。 サッカーに関していえば、Jリーグを代表するクラブチームである浦和レッズ、そして日本代表がここで試合をするという、日本中が注目するような場所になっています。そこに暮らすということに、魅力を感じていただける方も多いと思います。スタジアムの公園も気軽に利用できて、体を動かしやすい環境だと思います。
「埼玉スタジアム2002公園」管理事務所
所在地:さいたま市緑区美園2-1
休業日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
TEL:048-812-2002
URL:http://www.stadium2002.com/
※この情報は2016(平成28)年11月時点のものです。
家族みんなで楽しめる「埼玉スタジアム2002」/「埼玉スタジアム2002公園」管理事務所
所在地:埼玉県さいたま市緑区美園2-1
電話番号:048-812-2002
https://www.stadium2002.com/