新築マンション価格が過去最高を更新

不動産経済研究所が発表した「首都圏のマンション市場動向」によると、2021年度上半期(4月〜9月)の新築マンションの販売戸数は前年を上回り、契約率も好調な数値となったようです。最新のマンション市場の動きをご紹介しましょう。

2021年9月、平均価格は6,584万円

まず、2021年9月の新築マンション販売戸数は前年比6.7%減の2311戸、2ヶ月ぶりの供給減少となりました。平均価格は6584万円(前年同時期5812万円)となり、前年と比較して二ケタの上昇を示しています。供給が減少するなか価格はアップし、好調な販売状況が続くマンション市場を象徴するような動きとなっています。

地域別では東京23区が平均価格8607万円(前年比24.3%アップ)、都下が6187万円(同11.0%アップ)、神奈川県が5131万円(同4.7%ダウン)、埼玉県が4934万円(同2.7%アップ)、千葉県が4299万円(同8.9%ダウン)となっています。東京都心部での価格上昇が顕著な結果となりました。

2021年度上半期は供給戸数が44.7%の大幅増加

9月の数値が発表されたことで、2021年度上半期(2021年4月〜9月)の首都圏新築マンション市場の状況がまとまりました。上半期の販売戸数は12809戸と、前年同期比で44.7%の大幅増加を示しています。昨年2020年の上半期は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けた時期でした。その反動もあり、今年は供給が増加している模様です。

また平均価格は6702万円と、こちらは前年比で10.1%のアップとなりました。上半期期間の平均価格としては過去最高の数値となっています。

地域別では

東京23区が5882戸(57.9%増)、平均価格8686万円(17.0%アップ)

東京都下が1126戸(36.8%増)、平均価格6615万円(0.2%アップ)

神奈川県が3078戸(57.6%増)、平均価格5139万円(7.2%ダウン)

埼玉県が1404戸(42.1%増)、平均価格4920万円(8.3%アップ)

千葉県が1319戸(3.2%減)、平均価格4414万円(5.8%ダウン)となっています。

契約率は70.6%と好調な市況を維持

また、上半期の契約率は70.6%、前年と比べて0.6%のアップとなりました。契約率70%がマンション市場の好不調を判断するひとつの目安とされていますので、70%を超える結果を示したことは、新築マンションの売れ行きが好調であったと言えそうです。

※首都圏新築分譲マンション市場動向2021年9月度
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