その差は100万円以上? 50平米の落とし穴とは?

これから買おうと思っているマンションの専有面積、「50平米未満」ですか_?「50平米以上」ですか?万一、よく確かめないで購入するとソンをすることも…。今回は「50平米の落とし穴」について紹介します。

50平米未満の住まいだとソンをする?

マンションの住戸を選んでいるときに、間取りや日当たりなどに注目しても、「専有面積」に注目する人はあまり多くないでしょう。ですが、ぼんやりしていると、ソンをしてしまうかもしれません。なぜなら、50平米以下だと住宅ローン控除が適用されないからです。「なぜ?」という人も多いかもしれません。まずは、住宅ローン控除の仕組みについて解説しましょう。
現在、日本では、住宅取得を応援するさまざまな制度があります。そのなかでも代表的なものが「住宅ローン控除」。この住宅ローン控除は、借入金残高の最大1%が、所得税額(控除しきれない場合は個人住民税からも)から控除される仕組みのこと。とてもシンプルにいうと、住宅ローンを組んで住まいを購入した人を対象に、税金を軽減してくれるものなので、「住宅ローン減税」ともいわれています。

住宅ローン控除の適用には条件がある

この住宅ローン控除を受けるにはいくつかの条件がありますが、「床面積50平米以上」というのが、その条件ひとつ。さらにポイントとなるのが、床面積50平米以上というのが、「登記簿上」の床面積を指すという点です。

実は販売時などに表示されている専有面積は、壁の中心線から測定した「壁芯(へきしん)」面積で算出されたもの。しかし、登記簿上の床面積は、壁の内側を測定した「内法(うちのり)」で計測します。内側を測定する「内法」のほうが「壁芯」より小さい面積になりますので、「50平米ある」と思っていても、足りないこともありえるのです。専有面積が50平米前後の人は、今一度、物件の「内法寸法」について確認してみてください。住宅ローン控除は、収入や借入金などの条件によっては、1年最大で50万円も還付されることもあります。賢く選んで、ぜひ利用したいものです。

       







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