ホテルやシネコン、新たなオフィス棟を備えた2期工事が進行中
多摩川に面した恵まれた環境で、「渋谷」駅に11分と利便性にもよく、人気の住宅街である「二子玉川」駅の東地区が再開発され、住みたくなる街、そしてビジネスの街として生まれ変わろうとしている。2006(平成18)年から本格的な開発が始まった「二子玉川ライズ」事業は自然と都市の融合をテーマとした、民間によるものとしては都内最大級の再開発計画であり、高層マンション、ショッピングセンター、モール、オフィスといった施設は第一期工事で完成している。現在工事が進められている第二期工事は2015(平成27)年に完成する予定で、開発地区の中心に新たなオフィス、ホテル、シネコン、フィットネス施設が設けられる計画だ。「自然と都市の融合」というテーマも重視され、施設の開発とともに緑豊かな広場やビオトープの設置、そして建物の屋上緑化が行われている。多摩川に隣接しているという地理的特徴を最大限に活かす緑と水の街づくりが進められ、特に宴会場を備えた総合型ホテルやシネコンは世田谷区内では初めてとなる施設であり、完成すればこれまでとは違った世代やエリアからも人が訪れるようになりそうだ。
目指すは「クリエイティブ・シティ」、ビジネス拠点としての発展に期待
「住んでみたい街」としての人気も高く、ともすれば「住」の側面に着目されがちな二子玉川だが、この二子玉川ライズの目指しているのは「ビジネスの街」という新たな側面。「クリエイティブ・シティ」の名のもと、二子玉川でクリエイティブ産業と一体化した街づくりを行おうという組織が生まれている。元東大総長である小宮山宏氏を会長としたこの「クリエイティブ・シティ・コンソーシアム」は、有名企業を含む多数の企業が会員となり、街のグランドデザインの検討やワークショップなどを行っている。ビジネスのために通うだけでなく、クリエイターをひき付け育てていくような魅力ある街を目指す動きだ。
新たなオフィスビルには楽天の本社機能が2015(平成27)年に移転してくることも既に決定しており、インターネット関連企業の活動拠点となる可能性がある。多摩川の流れと遠くには富士山を一望できる眺望を持つ街、そこにクリエイティブ産業という新たな価値を付加して、さらなる発展をみせようとする二子玉川エリアに注目だ。
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■参考■
http://diamond.jp/articles/-/11173
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK08037_Y3A200C1000000/
http://www.futakotamagawa-rise.com/future04.html
■開発種別:大規模施設
■エリア:二子玉川駅周辺
■完成時期:2015年(第2期工事完成予定)
■事業主体:二子玉川東地区市街地再開発組合、東急電鉄、東急不動産
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