JR中央線「飯田橋」駅のホーム移転計画が動きだした。現在の「飯田橋」駅は半径300mの急カーブ区間に設置されているため、ホームと列車の間に大きな隙間が生じている。転落検知マットや回転灯での注意喚起などの対策を行っているが、抜本的な解決をはかるために新宿側にホームを約200m移動させて隙間を生じない構造にする計画がスタートした。あわせて西口駅舎を建て替えるとともに、駅前広場を整備して利用者の利便性アップも図られる計画だという。JR東日本は早期の工事着手を目指している。
「飯田橋」駅周辺ではすでに再開発計画も動きだしている。西口地区では「飯田橋駅西口地区第一種市街地再開発事業」が完成を控えており、オフィス・商業棟からなる「飯田橋グラン・ブルーム」と住宅棟が竣工、その中の商業ゾーン「飯田橋サクラテラス」も2014(平成26)年10月10日にオープンする予定。高層ビル2棟を中心にした建物群は、周辺エリアの新しいランドマークとなりそうだ。JR中央線「飯田橋」駅のホームが移動すれば、これらの施設とも近接することになり利用者の利便性も増すことになるだろう。
また、このほかにも「飯田橋」駅周辺では「富士見二丁目3番街区市街地再開発準備組合」が設立され2015年度の都市計画決定を目指しているほか、駅東口周辺の飯田橋四丁目8番・9番街区でも再開発の検討に向けたまちづくり協議会が発足している。周辺エリアでのこうした活発な動きが、駅のホーム移転計画を後押ししたとも言えそうだ。
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■参考
東日本旅客鉄道株式会社 リリース資料
http://www.jreast.co.jp/press/2014/20140702.pdf
三井不動産 リリース資料
/news/2014/0529_02/download/machizukuri/20140529.pdf
■開発種別:大規模施設、再開発
■エリア:東京都千代田区
■完成時期:未定、一部施設は2014年10月
■事業主体:千代田区、JR東日本ほか
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