日比谷線の「霞ヶ関」駅~「神谷町」駅間に計画されている新駅「虎ノ門新」駅(仮称)の建設工事が、2016(平成28)年2月に着工された。都市再生機構(UR)が事業主体となり東京メトロが運営管理を行う予定で、2020(平成32)年の東京オリンピック・パラリンピック開催前の供用開始、完成は2022(平成34)年を目指している。
「虎ノ門新」駅(仮称)が新設されるのは、国道1号と環状2号の交差点の真下、「虎ノ門ヒルズ」にも近隣に近接した場所。まず2020年の供用開始時は地下1階に改札口を設置、2022年の最終完成時には地下2階に改札口が移設され、銀座線の「虎ノ門」駅とも地下通路で結ばれる計画だ。また、この整備計画は単に地下鉄新駅というだけでなく、バス高速輸送システム(BRT)のターミナルとも連携した、「交通結節機能の強化」という役割も期待されている。
「虎ノ門新」駅周辺では、東京都が2014(平成26)年10月に決定した「環状第二号線新橋・虎ノ門地区周辺整備計画」の一環として、いくつもの再開発計画が動きだしている。例えば虎ノ門ヒルズに隣接する「虎ノ門一丁目地区市街地再開発」では36階建ての高層複合ビルを中心とした計画が予定され、2019(平成31)年の完成を目指している。このビルは銀座線「虎ノ門」駅と日比谷線の「虎ノ門新」駅との中間に位置し、公園や教会、バスターミナルなども併設される予定だ。
バスターミナルからは、オリンピック会場となる東京湾臨海部へのバス高速輸送システム(BRT)の発着や、羽田空港などとのリムジンンバス運行も計画されている。地下鉄新駅と連携することで、都内各地とオリンピック会場、そして空港を結ぶ交通結節拠点となることが期待されているのだ。
東京湾臨海部ではタワーマンションの建設が続くことで居住人口も増加し、都心部との交通網の整備が急務となっている。BRTは臨海部と都心部を結ぶ新交通システムとしても注目されている。
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■参考■
東京メトロ日比谷線虎ノ門新駅(仮称)整備にかかる工事着手について
■開発種別:新駅
■エリア:東京都・港区虎ノ門一丁目
■完成時期:2020年供用開始
■事業主体:独立行政法人都市再生機構
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