虎ノ門ヒルズにタワー3棟が追加、新駅とも一化した街づくりが始まる

2016年4月27日

「六本木ヒルズ」にも匹敵する、新たな国際ビジネスセンターが誕生!

2014(平成26)年6月に完成し、港区の新しいランドマークとなった「虎ノ門ヒルズ 森タワー」だが、隣接地に3棟の超高層ビルが加わる開発計画が、森ビルから発表された。新たな3棟を合わせると「虎ノ門ヒルズ」は区域面積7.5ヘクタール、延床面積800,000平方メートルに拡大。約300,000平方メートルのオフィス、約26,000平方メートルの商業店舗、約800戸の住宅、約350室のホテルを備えた巨大な複合施設が港区に誕生することになる。

「虎ノ門ヒルズ 森タワー」はその建物の真下を環状2号線(新虎通り)が通過する交通の要衝でもあるが、近接地では地下鉄日比谷線「(仮称)虎ノ門」新駅の建設計画がスタートしたばかりでもある。「虎ノ門ヒルズ」はこの新駅とも一体化し、「六本木ヒルズ」に匹敵する巨大な複合ビジネスセンターに進化する計画だ。

虎ノ門ヒルズ俯瞰図虎ノ門ヒルズエリア全体像イメージ図
画像出典:虎ノ門ヒルズエリアファクトシート

オフィス、レジデンス、ターミナル…複合的な役割を担った3つのタワー

3つの超高層棟の特長を紹介しておこう。まず、2019年度に完成予定の「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー(仮称)」は36階建てのオフィス棟で、1階には虎ノ門と臨海部を結ぶバス高速輸送システム(BRT)や、空港リムジンバスのターミナルが設置される予定だ。地下鉄新駅とも連携し、「東京の玄関口」として機能することが期待されている。

「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー(仮称)」外観「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー(仮称)」外観
画像出典:虎ノ門ヒルズエリアファクトシート

同じく2019年度に完成予定の「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー(仮称)」は56階建ての超高層タワーで、約600戸の高級住宅が供給される計画だ。あわせて子育て支援施設やスパの併設も予定されている。

「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー(仮称)」外観「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー(仮称)」外観
画像出典:虎ノ門ヒルズエリアファクトシート

2022年度の完成を目指す「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(仮称)」は地下鉄日比谷線「(仮称)虎ノ門」新駅との一体開発を予定しており、その立地を活かした複合的な機能が与えられる計画だ。「虎ノ門ヒルズ 森タワー」と同規模のホテルやオフィス、最上部にはビジネス交流施設の設置が想定されており、二つのタワー間は人工地盤で結ばれる。

「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(仮称)」低層部「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー(仮称)」低層部
画像出典:虎ノ門ヒルズエリアファクトシート

虎ノ門地区では、このほかにも様々な再開発計画が動いている。環状2号線(新虎通り)の整備や活性化策も進んでおり、古いオフィスビルが建ち並ぶ街であった虎ノ門周辺が、様変わりすることになりそうだ。

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■参考■
森ビル株式会社ニュースリリース
国際新都心へ「虎ノ門ヒルズ」が拡大・進化 3つの大規模プロジェクトと地下鉄新駅の一体的都市づくりを一気に加速

■開発種別:再開発
■エリア:東京都・港区虎ノ門一丁目、二丁目
■完成時期:2019年度〜2022年度完成予定
■事業主体:森ビル株式会社