リニア新幹線の新駅は品川駅と名古屋駅の新幹線ホームの直下に
未来の鉄道「リニアモーターカー」がいよいよ現実の交通機関として姿を見せるべく、建設計画が動き始めた。2013(平成25)年9月にJR東海が公表した「中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価準備書」によると、終点となる東京ターミナルは品川駅新幹線ホームの地下に新幹線と平行にとなる南北方向に、名古屋ターミナルは同じく名古屋駅新幹線ホームと直角に交わる東西方向にリニア新幹線地下ホームが設置される計画だ。
そのほか中間駅の設置地点も明らかになり、神奈川県相模原市のJR「橋本」駅付近、山梨県甲府市の大津町付近、長野県飯田市の上郷飯沼付近、岐阜県中津川市の千旦林付近にそれぞれ駅を設けるという計画になっている。2014(平成26)年度に着工を予定し、開業は2027(平成39年)年度の予定。最高速度500km以上、品川と名古屋を最短約40分で結ぶ“夢”の高速鉄道の早期完成が待たれる。
中間駅も絞り込まれ、神奈川県では橋本駅付近に新駅を設置予定
神奈川県に設けられる中間駅はJR「橋本」駅付近という計画が明らかになったが、大都市圏では大深度地下を利用して線路が建設される予定なので、駅自体も地下深く設置される計画だ。「橋本」駅はJR横浜線、相模線の乗換駅だが、京王相模原線の終着駅でもある。東京西部や多摩ニュータウン周辺、神奈川県中央部の住民にとっては品川や新横浜に出るよりも大幅に所要時間が短くなるはずだ。
中央新幹線はオリンピック・パラリンピック開催にあわせて2020(平成32)年度には一部区間の暫定開業という推測もあるが、南アルプスの大山脈をほぼ直線で抜ける長大トンネルなど工事自体の難易度も高く、時間短縮は難しいとの声もある。オリンピック・パラリンピック開催時には海外からの見学者に対して試乗区間を設けて対応するという案もでているようだ。いずれにしても、工事が順調に進み、あわよくば予定よりも早期の開業となることを願う。
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■参考■
JR東海リリース資料
http://company.jr-central.co.jp/company/others/prestatement/_pdf/alloutline.pdf
リニア中央新幹線ホームページ
http://www.linear-chuo-shinkansen-cpf.gr.jp/index.html
国土交通省リリース資料
http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/life/849747_2534318_misc.pdf
■開発種別:新線・新駅
■エリア:東京都・神奈川、山梨、長野、岐阜、愛知。東京は品川駅
■完成時期:2027年度(品川〜名古屋)
■事業主体:JR東海
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